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空にいるのは。

中学生の時

父に頼まれて,家の近所の自販機まで煙草を買いに行った。時間は夕方で,でもまだ,飛行機の姿がわかるくらいの明るさがあった。
私の住んでいる町には,H山という低い山がある。
その山の方向に向かって自転車で走っていた。
空が夕焼けできれいな色で,雲もなく,止まって見ていたら,空に銀色の丸い玉がある。見上げて,パチンコ玉くらいだから,けっこう実物は大きな物だったと思う。
しばらく飛んでいて,隠れる場所もないのに消えてしまった。

鉄塔の丘で

小学生4年くらいの頃,母と弟,いとこ達3人と私で,家の近所にある大きな鉄塔の丘を越えて,駄菓子屋さんにお菓子を買いに行った。
買いに行く途中,鉄塔の丘の上から,市内をみんなで眺めていると,銀色の玉が雲一つない空に浮かんでいた。
この玉はミラーボールみたいにキラキラ光っていた。
 上がり下がりしていたが,しばらくみんなで,「なんだろう?」と見ているうちに,やっぱり二、三分で消えてしまった。

後日大人になってから,いとこと弟に聞いてみたが全く覚えてないとの事。
母は現実主義者で幽霊も信じない人間だが,
かなり奇妙な出来事だったのに,なぜかはっきり覚えているのは,母と私だけだった。

同時多発テロの次の日


9.11同時多発テロのあった次の夜,母と私の息子と私の3人で近くの店に買い物に行った。
地方の町ではあるが,警察の車がパトロールしていたり,いつもと違う雰囲気の夜だった。
ちょっと暗くなっている場所で空を見たら,大きなオレンジ色の丸が3つ浮かんでいた。
下から空を見上げて見た感じ,飛行機などの光の大きさの2、3倍はあって,信号機のように横に3つ並んでいた。音は全然せず,町のいつもの音だけだった。「あれなんだろうね?」3人でしばらく見ていたが,やっぱり急に消えてしまった。

隣り町には自衛隊の駐屯地があるが,自衛隊機なら,飛行機にせよ,ヘリコプターにせよ,かなり騒音がうるさい。子供の頃から聞いているのでだいたいわかる。
音もなく,オレンジ色の丸の乗り物なんて聞いた事がない。
でも確かに3人は見た。
今ならスマホで,動画なり写真なり撮れたのに,残念である。

2つの月

私達姉弟がまだ2歳と3歳だった頃。
父の仕事の関係で,かなりへき地に住んでいた。
お風呂は五右衛門風呂で薪で焚くタイプ。
国道とは名ばかりの細い道を挟んで,田んぼ,畑,その奥に集落が何軒かあり,小さな山がある場所だった。

母は,夏で,エアコンなどない古い家だったので,家の前で涼んでいた。
何気なく山の方を見ると,山の上に月が2つある。
全く同じ大きさで色も変わらない。
(月が2つある!)と思ったら,シュッと消えてしまったそうである。まだ,その頃はその地域は土葬だったそうだから,そのせいかと思ったそうだ。

結局どの話も飛んでいた物は,正体不明。
私の地元のH山は近くに修行の場があるし,日本で有名なパワースポットも近場にある。
まだまだ,人間には知らない世界が空にもあるのかもしれない。

最後まで,記事を読んで頂きありがとうございました😊また,もし良かったら,遊びに来てくださいね!