見出し画像

DTM、それは沼なのね。

ガジェット好きの音楽音痴と、音楽好きのガジェット音痴。ひとつ屋根の下に住んでいると、そのこどもはどう育つ?

という訳で、音楽とガジェットを好きなこどもが足して2で割って勝手に育つわけもなく、それぞれの得意分野をレクチャーしつつ、クリエイト作業に励んでいるのですが、

デスクトップミュージック!略してDTM(でぃーてぃーえむ)

こればっかりはお互い学びをアップデートしないといけないらしい。

こどもにDTM?ってまだ早くね?って思われるかもしれませんが、このコロナ禍が無かったら多分もう少し後にしていた案件だったと思います。

我が子には小さな頃からピアノを習わせておりましたが、突如発表する場が無くなり、それに合わせて限定公開でグループレッスンの動画撮影や、選考会の動画審査等が行われるようになりました。コロナが過ぎるとまた元に戻るのかもしれませんが、今音楽業界は暗中模索で急速に変化している最中です。

我が家も先日、お気に入りのYouTuberさんのオンラインライブなるものを購入し視聴してみたのですが、アーティストを支援する意味はもちろん、模索するプレイヤーの苦悩を知るにも良い機会かと思い鑑賞したのですが、結果から言うと、荒削りだったけれど新しい音楽の提供方法だなぁと感心しました。サザンも結果出していますし、米津玄師さんのFortniteでのライブ等、ますますバーチャルと現実の境目は薄らいでゆき、来る5Gや8Kの世界では、自宅に居ながらVR空間で遅延なくセッションができるようになる日も、コロナ禍で一気に加速してきたなと思えたんです。

今まで我が子は演奏と作曲等をずっと勉強してきて、有り難いことに2年ほど前にスタジオ収録も経験させて頂く機会にも恵まれたのですが、将来趣味の範疇へと音楽を選択したとしても、趣味が副業となり、副業が本業になったりする未来はもう既に現実になっているので、何も不思議なことではなく、テクノロジーが現実の壁を取っ払い、世界中の音楽好き同士が言葉の壁も取り払って日常的にオンラインライブする日が来る前に、それなりの素養を高めておこうと考えております。

その考えに珍しくガジェット好きの音楽音痴と、音楽好きのガジェット音痴の意見が一致したんです。日常で中々訪れない奇跡ですw

しかしながら現実はいきなり音楽用語という言語の壁。この手の翻訳ソフトはまだまだ先みたいで、素人が触る範囲のガジェットならちょっとばかりの知識があるので、コレしたいならアレがあると出来るみたいよ!的な的外れではないアドバイス(もちろん一般サラリーマンの小遣い範囲)を答えることはできたのだけれど、音楽に関しては私は聴くばっかりで演奏はというと青春時代すら通って来なかった道。

まず音楽畑のパートナー質問の意味がわからない。発せられるメッセージがパッションに満ち過ぎて(多分パートナーの個人的な性格)それならコレだとカタチにできるよ!ってな事は言えず、

普段はガジェヲタがテンション上がってカタカナ用語を弾幕のように口角に唾貯めて早口に語るくらい、向こうからすると「は?何言ってるかわんない?!」状態なのだけれど、

今回ばかりは「とにかくこういう風にアレンジがしたいの!」って答えに、ニアミスすらしない弾幕が空を目掛けて飛んでゆくだけで、当たらなければどうってこと無い実りのない会話に帰着してしまうぐらいDTMとは何たるかが見えてこない。

となると、遂に自分も音楽を学ぶべきなのか?というところの壁際に追い立てられているワケで少しかじっては辞め、肌身でヤバい世界だと言うことを親子間で日常的に目の当たりにしていたので避けてはいた現実ですが、これもこどものアップデートの為かと、DTMを調べていくうちに気付いちゃったんです。

ド素人の打ち込みでとりあえずポチポチやってはみたんですが、友人のギターですら触ってこなかった人間だったので、コードなんてちんぷんかんぷんで、DTMって何?キューベース?シンセサイザー?電子ピアノ?何が違うの?ワークステーションシンセサイザーほしいの?やっぱ最終はPCいるよね?これスピーカー無いよ!ん?ガジェヲタから見るとカーナビのような価格設定の世界。あ、カメラ沼みたいにシンセって増えていくのね。。。的なファーストインプレッションですよ。

10万スタートでとりあえず的な、デジイチで言うダブルズームキット的なものではすぐに天井に辿り着き、中級、フラッグシップモデルと登ると結局最初にフルサイズ買っときゃ安く済むのでは?ってな思考も頭をよぎりました。

前述した通りPC世界から見るカーナビの世界のように、テクノロジーの時差があるところみたいなので、結局音源はソフトウェアに任せたほうが遠回りしないんじゃね?ってことにもなるんですが、打ち込み畑の人と演奏畑の人は一部被っているんだけれども、DTMという共通項があっても全く同じ人種ではないみたいなのです。

演奏畑のアナログ派のパートナーとその縮小コピーのような子に今後DTMが必要だと言われ、悩み、試算し、ネットの海を彷徨って何故か文字を打つ方のキーボードを手に煩悩をポチポチ吐き出しているんだけれど、これをMIDIキーボードに変えてアドバイスするにはやっぱ楽器しないといけないみたい・・・。

DTMイコール演奏では無い世界もあるという事も何となく知ったのだけど、私の場合はそれすらも難しいみたい。ドラムパッドに好きな音源プリセットして触っても、一瞬で子供に千切られるし、そもそもリズムよく打てない。。。ならば機材揃えて配線だけなら環境作ってなんとかなるかと思っていたが、この世界の言語は特殊だ。PC系ガジェットの派生だと思っていたら全然違うんです。

いつもの経験則から検討つけて合点する事があるんですが、今回はからっきし。キューベースはアドビ製品で言うLightroomかな?と置き換えてみたり、結局シンセで音作っていくと、単焦点レンズみたく専用のシンセがある方がチャンスを逃さない的な沼の世界が広がっていた。

まぁそんな世界は見ないことにして、とりあえずダブルズームキット的なオールインワンジェル買っときな的な話でやり過ごそうと思ったんですが、アフターコロナを生きる我が子の時間サイクルを鑑みても、自分の倍は早く生きているようなので、数年先の伸びを考えると、安い買い物は失敗するような、嬉しくも悩ましい壁際で自身のアップデートを迫られている所存です。

という事で、書いては止め、悩んでは書き出している間に楽器店の親切なスタッフさんのアドバイスも受け、これもご縁なのかなと思い腹をくくりました。

と、言うわけで狭い家の一角を撤去して音楽に向き合う空間を取りたいと思います。専用の場所は構えられないのでインテリア無視!合理性優先!

先行投資と楽曲が釣り合わない時期が長く続くかもしれませんが、時代は待ってはくれないので、一足飛びでアップデートできる環境を我が子と一緒に模索してゆこうと決めました。

最後に冒頭のイラストは我が子が大好きなPVの一部をiPadで描いたものです。我が子はPVを視覚的に見て演奏する方が、読譜より早くて楽で間違えにくいというニュータイプな発言(要は読譜苦手でよくループする)があるので、趣味の音楽以外の作るコトも並行して共鳴したいと思っております。

これからのクリエイトの世界は専門性に特化することはもちろん+αの特技が必要とされるようですので、普段の日常で養ってきたもの、それが相まってこのコロナ禍でもアフターコロナの世界でも、物理的な障壁は無くなり、距離感や息遣い、その瞬間しか生まれない何かを当たり前のようにいろんな人々とグッと近くにいるかのような表現ができるようにになると嬉しいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?