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2023年 お仕事振り返り

(この記事は旧ブログに2023年12月9日に投稿されたものです)

こんにちは。真下みことです。

今回が年内最後のブログになると思います。2023年に始めたこのブログ、読んでくださる方がいるのか分かりませんが、私は開いて良かったなと思っています。

拡散性のある短い言葉ばかりが輝いて見えるSNS、現実離れした美しいものばかりが流れてくるSNS、とそれぞれ性格はありますが、普段小説を書く自分に合っていると思えるものになかなか出会えずにいました(どれも趣味でやる分には楽しいのですが)

このブログはあまり拡散性もないですし、美しく加工された写真も出てきません。それでも読んでくれる方は、私の文章を楽しみにしてくれている方なのかなと、勝手に思ったりしています。いつもありがとうございます。

というわけで、2023年最後のブログはこの一年の振り返りです。以前インスタライブでも振り返ったのですが、それに近い内容になるんじゃないかと思います。

紙媒体のものをまとめて写真に撮るとこんな感じ。

2023年のお仕事たち

結構ありますよね。私のことを応援してくださっている方でも、知らない表紙があるぞ、と思われる方も少なくないのではないでしょうか。

それではこれらについて振り返りながら、年の瀬を感じていきたいと思います。


①単著「舞璃花の鬼ごっこ」(TO文庫)

舞璃花の鬼ごっこ(TO文庫)

こちらは3月にTO文庫さんから発売された単著です。初めての文庫書き下ろしということで、いきなり文庫サイズです。

「悪いことをしたら、裁かれるべきだよね?」と帯に書いてあり、とても不穏な感じです。

裏帯には「衝撃の結末に、あなたは必ず震える」とも書いてあるので、是非手に入れて震えていただけると嬉しいです。


②単著「わたしの結び目」(幻冬舎)

わたしの結び目(幻冬舎)

こちらは4月に幻冬舎さんから発売された単行本です。帯に「自殺なんかじゃない。あの子を殺したのはわたしなんだよ」とあるように少し不穏な青春小説です。

そしてこちらは第5回ほんタメ文学賞たくみ部門にノミネートされました。ノミネートという言葉が人生で初だったので、とても嬉しかったです。

さらにこちら夏頃、重版出来しました。私にとって初の重版出来で、連絡が来た際に泣いて喜んだのをよく覚えています。

表紙のデザインも本当に素敵で、デザインはアルビレオさん、装画は春日井さゆりさんです。


③アンソロジー「黒猫を飼い始めた」(講談社)

黒猫を飼い始めた(講談社)

こちらは2月に講談社さんから発売されたアンソロジーです。最初の1行が全て、タイトルにもなっている「黒猫を飼い始めた」から始まります。

私は「彼が飼っていた黒猫を引き取ることになったOL」が主人公の『ミミのお食事』という掌編を寄せています。後味は結構悪いので気をつけてください。

とても豪華な作家さんたちが集まっていて、一本読むのに10分かからないくらいで気軽に読めるので、読書初心者の方とかにもおすすめです。


④アンソロジー「嘘をついたのは、初めてだった」(講談社)

嘘をついたのは、初めてだった」(講談社)

こちらは11月に講談社さんから発売されたアンソロジーです。こちらも最初の1行が全て「嘘をついたのは、初めてだった」から始まります。

私は「嘘日記という日記を書くことにした小学生」が主人公の『嘘日記』という掌編を寄せています。後味は「黒猫〜」ほど悪くはないです。

「黒猫〜」を読んでこういうアンソロジー面白い、ってなった方の2冊目におすすめです。


⑤短編「クラゲのしっぽ」(小説宝石)

小説宝石5・6月合併号

こちらは小説宝石5・6月合併号に掲載された短編です。

短編のお題が「隣人と私」ということで、主人公の小学生がひょんなことからアパートの隣人に出会う話になっています。

以前小説宝石さんに掲載された「見守り隊見習い」という小説と緩やかに繋がっている作品になっています。


⑥短編「先生あのね」(メフィスト)

メフィストSPRING Vol.7

こちらはメフィストSPRING Vol.7に掲載された短編です。

メフィストに掲載いただくということで、ミステリーをちゃんと書こうとプロットからかなり頑張った記憶があります。とはいえ本格とかではないのですが……。

個人的には書き出しが気に入っています。MRC有料会員様ならアーカイブで読めるので、気になる方はぜひ。


⑦短編「やさしいの書き方」(小説宝石)

小説宝石9月号

こちらは小説宝石9月号に掲載された短編です。

短編のお題がこちらは「アウトドア」ということで、主人公の小学生が学級委員として林間学校で張り切る2泊3日を描いた物語になっています。

こちらも「見守り隊見習い」、「クラゲのしっぽ」と繋がっている短編です。


⑧掌編「最後の告知」(MRC)

こちらはMRCの有料会員様向けに公開された掌編なのですが、こちらも最初の1行が決まっているシリーズで、最初の1行は「これが最後の仕事になる」でした。

久々にアイドル関連の物語を書かせてもらいました。


⑨帯コメント 須藤古都離さん「ゴリラ裁判の日」

これは私が書いた小説ではないのですが、コメントを寄せさせていただいた作品です。

ゴリラ裁判の日(講談社)
ゴリラ裁判の日(講談社)

裏帯に掲載いただいたのですが、こちらはゴリラが裁判を起こすという物語で、故に全編ゴリラ目線です。なので私も読み終えてゴリラの気持ちになったまま、ゴリラ目線でコメントを書かせていただきました。ゴリラが気になる方は是非。


⑩書評連載「ミステリーツアー」(MRC)

こちらはMRCの有料会員様限定で公開されていた書評の連載です。先日最終回が公開されたのですが、春から月に1〜2回、書評がアップされていました。

リレー連載で、青崎有吾さん、阿津川辰海さん、伊吹亜門さん、似鳥鶏さんとご一緒させていただきました。


今年は単著も2冊出せたということで、これで現在単著が5冊あることになります。別に何冊だからどうということもないのですが、一つの壁を越えられた気がします。次は単著10冊を目指そうかな。

書評の連載は私にとっては大冒険でしたが、たくさんの面白いミステリーに出会う良い機会になりました。

来年の予定はあるようでないような感じなのですが、単著を1冊は出したいです。あとまた作詞をしたいです。

というわけで、いつも応援してくださりありがとうございます。来年も真下みことをどうぞよろしくお願いします。


真下みこと

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