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私の恋心にエンジンをかけた曲「Shut Up and Dance」

あれは、26歳の冬。
ちょうど今と同じ、クリスマス直前だった。

私には付き合って6年になる彼氏がいた。喧嘩もトラブルもなく、順風満帆。周りからは「そろそろ結婚?」なんてささやかれていた。

「クリスマスは仕事で会えない。」と彼から連絡が入る。そんなのいつものこと。サービス業に勤めてたら気にもならない。

「それから、会って話したいことがあるんだ。」

クリスマス直前の街のように浮き足立っている私は、「会って話したいこと」をワクワクした前向きな話だとしか思っていなかった。

年末年始のスケジュールを見たが、どうしても都合が合わない。急ぎならLINEか電話でもいいよ?と伝えた。

すると一言。


「別れてほしい。」


長々とした言い訳が続けてポン、ポンと届いた。
それはもう、読まずに閉じた。
恥ずかしながら私は、そんな兆候に一ミリたりとも気づいていなかったのだ。

まさに、青天の霹靂。

お昼休憩で入ったファミレスの席で、ただただ呆然とし、震えたのを今でも覚えている。
あの時のパスタ、味がしなかったな。

こうして私と彼の6年という歳月は、LINEの一言で幕を閉じた。それから一度も、会うことも連絡を取ることもなかった。

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