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不思議な力に、おまかせする。

つくづく、不思議な力がこの世には働いているなあと思う。

かつて私がいた職場には、何十年もそこで働いている人が多かった。そういう環境って、なかなか「変化」していかないですよね。

それに、何度も悩んだ。世の中はどんどん変化していく。だから変化することを求められる。でも、深く根をはった木を引っこ抜くのが難しいように、その場所に根をはっている人たちを変えるのは、とても難しい。

何度も、もがいてみた。私1人の声なんて小さいし、影響力はないかもしれない。でもなんとかしてやる!と、若さというパワーで乗り切ろうとした。

でも、やっぱり変わらない。

そうしているうちに、人事異動で私はそこからひゅっ、と引っこ抜かれた。

新しい職場は、なんと一からお店をつくる部署だった。何もかもが前の場所と違った。一緒に働く人も、はじめましての人ばかり。暗黙のルールもない、お局さんもいない。みんな、スポンジのように新しいことをグングン吸い込んで、日々成長していくのが目に見える。

もちろん、それゆえの大変さもあった。でも、ものすごく柔軟だった。問題があればすぐ方向転換できて、人数も少ないから同じ方向を向いていける。

今はそんな環境で、日々試行錯誤しながらお店を運営していくことを楽しんでる。


そんな時、ニュースが飛び込んできた。

かつていた職場が、建物ごとなくなることになったのだ。

衝撃。まあ、こんな状況だからしょうがないというか、これも流れの一つなんだな、と思った。

そこに根をはっていた人たちは、どうにも出来ない力によって、ごっそり、抜かれた。

きっとその建物があった場所には、全く違う建物が立つだろう。全く違う人たちがまたそこにやってきて、新しい何かをつくっていく。

根をはっていた人たちは、ものすごく困っただろう。でも、どうしようもないから、進むしかない。


私がもがいて、何とかしようとして、どうにもならなかった場所。それが丸ごとなくなる。なんとなくだけど、これでよかったんだろうと思った。

根をはっていた人たちにも、思わぬ形で「新しい可能性」が生まれたってことだもんね。


こういう流れを身近に感じると、無理したり、もがいたり、流れに逆らうのってもしかしたら無駄な努力なのかも?と思えてきた。

無駄な努力っていうとちょっと虚しいか。

もっとラクに、おまかせしてもいいんだ。

誰が、今のこの世の中を予想できただろう。きっと誰もできなかった。つまり、未来のことは本当にわからない。

自分が思い描く未来のプランなんて、不思議で強大な力によってバッサリ、とされるかもしれない。

その度に嘆くなんて私はいやだ。

だから私はこう考えてる。
世の中には何か不思議な力があって、なぜか自分をハッピーな方へ導いてくれる。
困ったら助けてくれるし、進む方向がわからなくなったら「こっちだよ」と何かしらの方法で示してくれると。

そう思ってるとすごい楽しいんだよね〜。

人事異動も「お疲れさま!次はこっちで楽しんでおいで!」的な気もするし、建物ごとなくなったのも「みんなのために丸ごとリセットするね!」みたいな。

強大すぎるよ。ニンゲンには到底できないことをサクッと、ケロッとやってのける感じ。


そんな妄想をしながら過ごしてると、毎日楽しいです。

この、強大なパワーをもった何か、にこれからも「よろしく〜」とおまかせしていこうと思う。

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