パンサー向井さんの自己分析と自己開示能力

大のラジオ好きを自負する私にとって感謝すべきは、関東に住んでおり、大概の番組は放送エリアであること。学生時代はFM802の音楽番組を聞きたかったが、今は他のサービスも充実しており、ラジオで音楽を追うほどでもなくなってしまった。よって、radikoの有料会員ではなかった。


2年前、別府に転勤した友達が引っ越してすぐのとき、別府に友達もおらず、娯楽もないので何か面白いことない?と言われたので、いくつかの番組とともにラジオを勧めた。その時は、佐久間さん、Creepy Nuts、ハライチ、オードリーなどを勧めたように記憶している。

その友達はすぐにラジオにハマり、面白い放送があるとお互い連絡をするし、彼女から連絡が来ると、レギュラーで聞いていない番組でも聞いてしまう。


そんな彼女から、「聞いてる?」と連絡が来たのが、CBCラジオ「#むかいの喋り方」。

ハライチ岩井さんがよくご自身の番組フリートークで向井さんと食事に行った話をされていたし、最近は「東海三国志」もアツいと話されていたので、もちろん番組の存在は知っていた。

しかし、「熱狂的なパンサーファン」ではない私が、わざわざエリアフリーに登録してまで聞くという選択肢はなく、岩井さん今日も面白いな〜としか思っていなかった。(今思えば大いなる後悔。)

しかし岩井さんに加えて、友達まで「むかいの喋り方」の話をしてくるなんて、これは1回聞いた方が…と思い、本当によろしくないがネットにアップされていた過去放送を聞いた。

度肝を抜かれた。

独身で彼女もいない30半ばの芸人が、「MCを目指す今、結婚すべきか否か」「タイミングはいつがいいのか」「自分にとってベストの結婚相手はさっしーかあいみょん」など、まじでちょっとイラつくようなことばかりを、おそらく真顔で話していた。でも最後には、「とりあえず2、3年は仕事を本気で頑張ります!」と宣言をしており、イライラしていたはずなのに、なぜか感動してしまい、(私はちょろいな)、一瞬で虜になってしまった。

寝付くためのBGMとして聞き始めたはずなのに、いつのまにか番組に集中してしまい、30分間、むしろどんどん覚醒したような感じだった。

聞き終えても、「むかいの喋り方が面白かった」ということばかりを考えてしまい寝れず、自分でも「寝た!」ということがわかった瞬間、「でも寝る前に面白いもの聞いちゃったなあ…」とざっくりした感想がずっと頭を巡っており、結局飽きていたのか寝ていたのかよくわからなかった。


そして、翌日すぐにエリアフリーに登録し、今週から聞き始めた。向井さんのMC芸人としての道のりが気になりすぎて、このサクセスストーリーをタイムリーに追っていかねばという謎の使命感が生まれてしまった。惚れた弱みです。


ちなみにこんな興奮したことも久々だったので、今週の放送を聞きながら、ここに書いていることを薄めたメールを番組宛に送るという、超キモいことをしてしまった。それくらい心打たれてしまったのです。書いている今もちょっと泣きそうなのですが、どうしたらいいでしょうか。


以前テレビで、「男前ランキング首位から落ちて、自分の立ち位置を考えるようになった」というような話をされていたのを覚えている。きっと向井さんは真剣に自分のキャリアを考え、目標を定めていて、しかしその時々に応じて自分に求められているものもあったりして、その乖離の中での葛藤もあるんだと思う。

私が心打たれたのは、その葛藤から逃げずに向き合っていて、その時点でのベストを自分で納得しながら叩き出していて、しかも結構恥ずかしいだろうに、ラジオで話すということでリスナーに自己開示しているということ。私というか、おそらくラジオリスナーはこういうのに弱い。これは向井さんがこのリスナーの「性質」をわかっていての作戦だったとしても、それも含めてここまで自分に徹底的に向き合えることはすごいことだと思うのです。。


(ここまで書いて、私がこんなに自己分析や自己開示にやたらと反応してしまうのは、新卒から3年間人材会社で散々こんなことをしてきたからか…?とハッとした。友達はその会社の同期だし。)


めちゃくちゃキモい感じですが、とにかく、向井さんの今後の活躍を全て応援したいし、MC芸人になるまでを見守りたいし、その座を貪欲に欲して欲しいな。生き様が芸人すぎる。心から応援しています。

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