ケイト・ウィンスレット
期間限定でU-NEXTを視聴している
普段はアマプラやNetflixで映画やドラマやドキュメンタリーを観て、見逃し分はTVerで。
まぁ大抵の観たいものは視聴できるのだが、U-NEXTには「おや?」と思えるような作品(なかなか他では観られないもの)が入っているし、いいなぁと思っていた、でもU-NEXTまで、となるとサブスク料金かかりすぎてるので我慢していた。
今回なんで期間限定で視聴しているかと言えば
気になっていた「エゴイスト」を観たかったからだ笑
観た感想は
ホント鈴木亮平と宮沢氷魚のゲイっぷりがサマになってるというか、、
役者さんって凄いわ、と思いながら、テーマである人の「エゴ」について、あれこれ考えました。
相手を思うからこそ、という気持ちにはエゴがつきまとう
LGBTとかのことは実はよく分からないけど、否定はしたくない、理解はしたい、知りたいと常々思っていて、わりとそのての作品は毛嫌いすることなく観ている
とはいえ以前に比べたら慣れてきたけど、どこかこれでいいのかな、と思うことはある
ただ、今はすぐ何か言えば炎上するし、ことこれに関して意見は言いにくい
とまぁそれはともかくそんな流れで
「そう言えば、、」と劇場予告で気になっていたケイト・ウィンスレットの「アンモナイトの目覚め」を検索したらさすがU-NEXT、ありました。
と前置きがいつも長すぎます笑(以下ネタバレあり)
【アンモナイトの目覚め】
1840年代のイギリスが舞台
南西部にある海沿いの町ライム・レジスで、世間とのつながりを断つようにして生活する古生物学者メアリー・アニング(ケイト・ウィンスレット)かつては発掘した化石が大英博物館に展示されて脚光を浴びたが、今は土産物用のアンモナイトの発掘で生計を立てていた。
ある日、彼女は化石収集家の妻シャーロット(シアーシャ・ローナン)をひょんなことで数週間預かる。
裕福で容姿端麗、全てが自分と正反対のシャーロットに冷たくしながらも、メアリーは次第に彼女に惹(ひ)かれていき、、シャーロットも、、
コスチューム女優と呼ばれる程、ケイト・ウィンスレットってのは本当にこういった役柄がピッタリだ、相変わらずの体当たり演技、さすがだなぁと思いながら観た
実在の人物をモチーフにしつつ、かなりの脚色をしてメアリーの人生を立体的に描き出し、そこを確実に演じきるケイト
この時代、女性の古生物学者はかなり珍しい存在でありしかも彼女は独学だ。
成功を手に入れる事よりも発掘に心血を注ぎ、本来の女の幸せを追求してこなかったという設定なのだろう
同性愛者であるという脚色はメアリーの親族からかなり反発をくらったようであるが、あくまでもこれは実在人物ををモチーフにした【フィクション】
設定をお借りした創作物として楽しんで観ることがお勧めです
男中心の世の中に言い知れぬ腹立ちもあっただろう、老母との2人の暮らしに飛び込んできた若き女性に心を奪われ、その女性にとってもまた一心不乱に採掘を続けるメアリーは魅力的だったろう、と思わせる。
ストーリーは一旦ロンドンに連れ戻されたシャーロットから手紙が届き、会いに行くメアリーの心の動き、互いの思いの誤差、を見事に映し出したまま観る者にやや委ねる形で終わっていく
とても丁寧な話だった
女性同士の愛情表現、ことベッドシーンにはちょっと驚かされたけれど、時代は1840年代、電気もなく仄暗い蝋燭が灯る中での出来事なので、目を凝らして観てもはっきり分からないのでそこは良かった
ただ、この時代の女性のコスチュームが重そうで
天気は悪いし、化石発掘で泥だらけになったりして、洗濯できるのかな、とか体も拭くだけできれいになってんのかな、とか
激しいシーンだけにそんなことが気になったりして(笑)私にはもうそもそも情熱が足りないのかもしれない
そこでまたそう言えば、と
ケイト・ウィンスレットの作品で第二次世界大戦後のドイツを舞台にした「愛をよむ人」という映画を思い出し
そちらも改めて観た
こちらはまた問題作だったし、公開当時かなり話題になり、ヒットもし、彼女はオスカーも受賞している
原作タイトル「朗読者」
彼女が20歳も年下の少年と出会い互いにひかれあい、逢瀬を重ねる度に彼に物語を朗読させるシーンが秀逸だったのだが、この作品でも彼女は体当たりのシーンを演じており、あの頃の私にはちょっと観てられないなぁなどと思ったのだけど、今回久々に観るとちょっと違っていた
この話はただの年下の若者とのひと夏の情事の話ではなく、物語はナチス時代のアウシュビッツの看守をしていた彼女の過去の罪についての話になっていく
裁判の傍聴をする大学生になった彼が彼女の秘密に気づきつつ、それを明かすことのできない苦悩
そして彼女の深い苦しみ、刑務所に入る彼女を気にしつつ何もできずにいた彼が時を経て彼女にしてあげたこととは?
ゾワゾワと感動するのだけど、物語が纏う雰囲気がとにかく濃くて、哀しくて、切なくて、改めて観て素晴らしい映画だったなぁと思った
ケイト・ウィンスレットという人はただの綺麗な感動的なお話を選ばず、常に挑戦的で、セリフに頼らず、身体中で表現する演技者なのだなぁ
この二つの作品
ちょっと時代は違うのだけど、共通するシーンがあって、気づいた人も多いと思うが【石炭を運ぶシーン】
自分が好きになる相手に石炭を運ばせて、うまくできずに顔や体が汚れて、、という件り
微笑ましいシーンとしてその後の2人の関係を一つ上げるための重要なシーンになっていて、これって石炭を日常的に使っていた時代特有のシーンとも言えるなぁなんて思いながら比較して観ていた
そうすると、石炭のことが俄かに気になり出して、石炭の今についてあれこれ調べたりして知識を深めることができた
そのことまで書くといくらなんでも長文過ぎるので割愛しますが 笑
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