見出し画像

#4 おのれ しる

「天知る 地知る 己知る」

これは、どこかのお寺に掲示されていた言葉だったかと思います。幼い頃の記憶なので定かではありませんが、この言葉は覚えています。

調べてみると、故事成語で正確には下記のようですね。

「天知る 地知る 我(われ)知る 子(し)知る」

何事も、隠し事なんてできない。
天地の神々も、私も、あなたも、知っているのだから。

出典:「後漢書」楊震伝より

当時のわたしは、なんだかこの文言が気になって、両親に意味を教えてもらい、一番印象に残った部分だけ覚えていたようです。

そのため、「天知る 地知る 己(おのれ)知る」
と脳内変換されています。

幼いながらも、
「あぁ、お天道さまも、八百万の神さまたちは、全部お見通しなんだな。
そして、誰も知らなくても、私自身が知ってるもんな。それは隠せないもんな。」

つまり、

人を誤魔化すことはできても、
自分自身の心は誤魔化すことはできない。

メルボルン・セント・パトリック大聖堂の一部
at St Patrick's Cathedral in Melbourne, Australia.
Photo by Mikity (The copyright of this content belongs to Mikity - the writer)

この言葉を知ったときに、とても衝撃を受けたと思います。自分だけしか知らない隠し事も、イタズラも、神様にはバレているんだって、笑。

ここから転じて、
わたしの重要な信念となりました。

「自分の心に嘘をつかないこと」

メルボルン・セント・パトリック大聖堂
at St Patrick's Cathedral in Melbourne, Australia.

Photo by Mikity (The copyright of this content belongs to Mikity - the writer)

元々、感情表現がストレートで、自分の中に感情を溜めて置けないタイプの人間なので、
大体の隠し事はバレてしまうし、
もともと、自分の心には嘘はつけないタイプなのかもしれません。

しかし、この信念が、自分自身を非常に苦しめることになりました。
“サラリーマン(ウーマン)になりきれない会社員”です笑。

もう少し器用に物事をこなせるような人間に生まれてきたかったですね、苦笑。

メルボルン・セント・パトリック大聖堂
at St Patrick's Cathedral in Melbourne, Australia.

Photo by Mikity (The copyright of this content belongs to Mikity - the writer)
「天知る 地知る 己知る」

こう書いていると、
えらい信心深いんやなぁ、と思われるかも知れませんが、、、
幼い頃のわたしは、バチが当たるくらい神様を信じていませんでしたw

「だって、わたしは見たことないから。
神様は、この世界のどこかにはいるかも知れないけど、わたしの世界にはいない。」

「神様に祈ったって、実際に助けに来てはくれない。
 私の人生の神様は、自分自身だ。
(何事も自分の人生を決めるのは、自分自身だ。)」

毎月お経を上げにきてくださるお坊さんの説法も、法事のときの説法も、斜に構えて白けた顔をしていたんだろうなぁ、と思います。。。
本当に罰当たりですね、汗。

でも、お寺の会報で仏陀の教えを説いた漫画を読むのは大好きで、毎回、会報が届くたびに一番に読んでいました、笑。

時には、まだ今月の会報は来ないのか?と聞くこともあったので、さぞかし両親は、なんだこの子は?と思ったでしょうね、笑。

プエルトリコのサン・ファン大聖堂の壁にもたれて道端で寝る猫 at San Juan Catedral in Puerto Rico.
Photo by Mikity (The copyright of this content belongs to Mikity - the writer)

ホント、自由人の変わり者で、手のつけようがないですね、苦笑。

Best wishes ;D

Sincerely,
Mikity

※見出し画像の写真:  和歌山県 熊野本宮大社 本宮城跡地にて、八咫烏のモニュメント

Photo by Mikity (The copyright of this content belongs to Mikity - the writer)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?