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前向きに育つ!子育てにつながる親のあり方とは

今回ご紹介したいのは、私の幼少期の経験談から
「親のあり方で子供はどうにでもなってしまう」
というお話しです。

私は小学生のころ引きこもった経験があります。
家庭内環境は多少裕福だったものの、父と母がお金の話以外のことで話をしているのを見たことがありませんでした。私は両方に気を使い、今日は父の部屋、今日は母の部屋というふうに向後に寝るために毎日布団を引きずっていたのを覚えています。
また、母と祖母の

「あなたならできる」

「あなたは優しいもんね」

「あなたは強いから大丈夫よね」

など、心理学で言うところの

「ドライバー」

と呼ばれる
子どもを行動に駆り立てるメッセージをことあるごとに言われていました。

 ドライバーには、以下の5つがあります。

 1.完全であれ
 2.努力せよ 
 3.急げ
 4.喜ばせろ
 5.強くあれ

私は自分の本音を言えなくなりました・・。

それと同時に学校でいじめに合い
とても悩んだ結果、母に相談することにしました。

私「学校でいじめられている・・」

母「あんたが悪いんじゃないの?わがままだから」

私「なぜいじめられるか分からない」

母「そんなこと?私なんてねー・・・・」

と母の生い立ちで苦労した話を聞かされ、

母「あんたのいじめなんて私にくらべたら大したことないじゃない」

と言われ、私は母親よりも可哀想にならないと、
泣いてはだめなんだ・・と泣くこともできなくなりました。
その時の私は残念ながら人生に絶望し、一時は死をも覚悟しました・・。

その後、何かに吹っ切れた私は
誰も頼れない!自分の力でなんとかするしかない!
と決意し、いじめられることはなくなりました。

が・・・今度は極端にやり過ぎて
友達ができなくなりました。

「いじめられるのも辛いし」

「いじめられなくても辛い」

私はどうしていたら良かったのでしょう・・。

このように周りの大人や親が何気なく
発している一言が、子供の人生を左右させることになる。と言うことを多くの方に知ってもらいたいと思います。

ここで、子育て中の方や両親との関係がうまくいってないと感じる方はぜひ読んでみてください。

~杉の木の両親と松の木の子どものお話し~
をご紹介致します。

昔々あるところに杉の木の夫婦が仲良く暮らしていました。お互いに杉の木ですから、木は真っ直ぐに天に向かってそびえるものだと思っていました。
「価値観」も「行動パターン」もまったく同じですから、友人のように仲が良かったのです。
そんな杉の木の両親に待望の赤ちゃんが授かりました。夫婦はこれから生まれてくる子どものことを考えると嬉しさでいっぱいになり、せめて五体満足でうまれてきてくれさえすれば・・と神にお祈りする毎日でした。

ついに出産を迎え、無事に丸々と太った可愛らしい赤ちゃんが生まれました。
それから赤ちゃんはスクスク育ちました。
乳飲み子の赤ちゃんの頃は「個性」が強く出ませんでしたが、成長するに従って両親は
「何か変だな・・・」と感じていました。
そうです、個性は遺伝しませんので、生まれてきた子ども松の木だったのです・・・。
ある日、杉の木の両親の間でこんな会話が交わされました。

「ねえ、うちの子って何だか変だと思わない?」

「ああ、お前もそう思っていたのか!」

「このままじゃ、この子のためにならないわね」

「うん、なんとかしなくちゃ!」

松の木の天分は、くねくねと曲がりくねって
横に枝を伸ばすのです。

木は真っ直ぐに上に伸びるものだと信じて疑わない杉の木の両親には、松の木の個性は、理解できなかったのです・・・。

このままではいけないと感じた両親は何度も話し合って、ある決断をしました。
それから、数日後の夜、両親の取り決めた
決行日がやってきました。
子どもはすやすや寝息を立てて眠っています。
楽しい夢でも見ているのか、
時折笑顔になりながら・・・。
両親は、かねてから用意してあったロープとガムテープを取り出して、寝ている子どもをぐるぐる巻きに縛ってしまいました。
さらに、大きな植木用の枝切りはさみで、
子どもの枝を全部切り始めました。

参考文献
著者、津金愛子
~杉の木の両親と松の木の子どものお話し~