アダルト配信をしたら捕まった話(5)


刑事さんたちは前日に約9時間かけて京都から長崎まで車で来たらしい。お疲れ様です。すみませんねわざわざ。


道中、泣いてしまう子もいるんだろう。私を落ち着かせるためか雑談をしてくれた。

長崎の美味しいもの食べられなかったんだ、とか、長崎はいいね、涼しいね、とか、いろいろ。

私はと言うと人生からの開放感(なんだそれ)のおかげかすごく落ち着いていたような気がする。普通に、友達とか同僚とかと話をするように話をしていた。

高速道路の料金所で引っかかったり(警察の後払い?の処理ができなかったように見えた)、見るからに怪しいケーキ屋さんを見つけて笑ったりした。


そうしているうちに新鳥栖駅に着いた。


車に2人の刑事さんを残して、わたしとあと3人の刑事さんたちで新鳥栖から博多、博多から京都まで新幹線だ。


手錠と腰に巻いた縄、これはそのままなのかしら……と思ったらパーカーを出してきてくれた。袖を通して、両手をポケットの中へ。……ポケットの中の布がない!お腹のところで手を組めるようになっていた。
これで傍目から見ると手錠は見えず、ただポッケに手を入れて歩いてるネーチャンだ。
縄は隠せないので、「見えんようにするからね。」と、ピッタリくっついて腰ギリギリのところを持ってくれた。彼女がこれから1ヶ月間毎日のようにお世話になる刑事さん、村瀬さんだ。


乗り換えも難なくこなし、ようやく京都に着いたのは夜8時くらいだった。


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新鳥栖駅で切符を買ってきてくれた刑事さんに、

「領収書の宛名、駅員さんに書いてもらった方がいいですよ、出納が怒りますよ……」

などと無駄口を叩いてしまいました。だってほんとやもん。その説はすみませんでした。でも助かったやろせやろ。



手錠を隠すパーカー、賢ーい!と思いましたね。ハイテクゥ⤴︎ ⤴︎⤴︎
このあと何度もお世話になります。



村瀬さん(仮名)は美人で髪が長くてサラツヤなお姉さんです。めっちゃ髪ツヤが良い。みんなそういうの好きでしょ。


1日目がね、長い!本当に長い。本っっっ当に長かった。もうすぐ終わると思った?残念まだ続きます。ゆっくりお付き合い下さい。

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