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Million Dollar 達成の奇跡

Million Dollar1ドル百円としたら日本円で一億円です。こんな大金は勤務医の私がビジネスのために調達することなどない金額だと思っていました。

私のクリニックはサンフランシスコ・サンタロサ・サクラメント・ローズビルなど北カリフォルニアの分院を全て合わせると現代医療の医師1000人以上、統合医療では70人以上のスタッフが所属する全米で2番目に大きな統合医療チームです。私の所属はサクラメント・ローズビルの5人のドクターチームです。この分院だけでも患者さんのウェイティングリストが1000人を超えて、紹介状をいただいてから初診まで6ヶ月待ちになってしまい、業務拡張を数年前からプランニングしていました。その費用を1ミリオンダラーをゴールにして、この2年間、仕事の後に健康イベントや無料講座などしながら、フィランソロピーのチームと一緒にコミュニティーからの協力を募っていました。

しかし、コロナの影響を受けて、最初は私たちのクリニックの収入も減り、寄付する予定だった大口の寄付が得られないようになったり、ベイエリアのサンフランシスコ分院が閉鎖になるなど、色々な試練がありました。

それでもあきらめずに頑張り、7月31日の締め切りまでに、オンラインイベントやミーティングを重ね、最後は5人のスタッフドクター皆自腹を切って寄付し、本日、ミリオンダラー達成のニュースを受け取りました。病院がマッチングしてトータルで2ミリオン、この費用で新クリニック建設、ドクターや鍼灸医を雇用したり、新しい治療器具に投資したり、寄付をしてくださった方々の意向と期待に沿った有効な費用の使い方を話し合っています。

通常、循環器内科、外科など大きな費用を稼ぎ出す専門の科は、病院側が最も広いスペースを用意したり、投資をしてくれるのですが、私たちのクリニックは、保険を使ってじっくり時間をかけて統合医療の診療をしているため、現在の古い報酬計算システムでは、1日に診察できる患者さんが少なく全く稼げません。実際にサンディエゴのある大病院の中の統合医療クリニックは稼いでいる皮膚科にクリニックスペースを奪われ、規模縮小を強いられたりました。そんな劣悪な条件の中でも、患者さんの待ち人数が1000人以上で患者さんからの感謝コメントが殺到し、通常医療の同僚達からもなす術がなくなった患者さん達を受け持ち機能性医療の観点からコラボレーションする私たちが評価されているので、私たちが自力でミリオンダラーの資金調達ができたら、病院が同額をマッチングしましょう!という提案をいただき、この度、無事ゴール達成しました。

下の写真は、診療の後で、ファームを貸り切ってヘルシーな食材と無料健康講座イベントをやった時のものです。仕事の後で疲れているのだけど、楽しいファンドレージングになりました!ドクター5人のチームでこのような大きなゴールを達成できたこの奇跡に興奮すると同時に、夢が叶ったのは、将来私たちのような統合医療チームがモデルとなり、世の中に広がって行くから、神様が叶えてくださったのかもしれないと感じ気が引き締まります。今後、よりハイテックでハイタッチなケアを世の中にお届けできるように精進して参ります。

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