ポストコロナ〜物質文明の終焉

物質文明の終焉を迎えようとしている。

トレンドで人間意識を誘導し、ファッション・デザインで目を楽しませながら消費の階段を登らせていく・・・人間を消費動物にして走らせた世界経済、その薄っぺらいメッキが剥がれ落ちてきている。

コロナによってstay at homeを余儀なくされ、「目を楽しませるモノ商品は必要ない。」と人間の意識がシフトし始めている昨今、モノ商品はその姿を保っていられなくなっている。

動物として扱われた人間の集団意識が、「もういい加減にしろ!」と尊厳の叫びをあげているようにも見える。

一人一人が時代のプレートの上で、訳も分からずに踊り続けてきた。社会維持に好都合なようにセッティングされ、学習させられ、不安恐怖に煽られながら、勝ち組負け組のラットレースをしてきた。

コロナによる人類全体の危機は、「人間とは何か?」を今一度、一人一人の一番深いところに問いかけるキッカケに出来たなら、ピンチをチャンスに大反転させられた人類史として残せるだろう。

それは人生の中で訪れる「死の告知」の後、人間が変容を遂げていくように・・・。

ポストコロナ、今までの世界に戻れるという淡い期待はしない方がいい。人間のecologyパターンが完全に変化し、需要と供給と消費、そして意味価値の大きな変化が起こる。

人間に意思があるように時代文明にも意思があり、その意思は次の文明に移行することを決めている。パンデミックを起こしたコロナは、そのために出てきたことを歴史は証明するでしょう。

今、コロナ対策に対して様々な意見が出ている。ロックダウン派、完全隔離派、集団免疫派、、、なにを選ぼうとポストコロナはやってくる。大切なのは、その橋渡しをどうしていくのかである。

私は、時代文明の意思を先回りして人間の意思を発動させ、新しい文明誕生の産道通過の圧縮を軽減させられたらと思うのです。だからこそ、人間の意思を発動させたやり方を選択したいと思います。