洋菓子専門店オーナーが伝えるお菓子で幸せになる方法partⅡ
3月はクリスマスより忙しいケーキ屋さん
♪お菓子で世界中を幸せにしたい♪MIKIです。
今週はホワイトデーウィーク。バレンタインでいただいたお礼をお返しする日ですが、最近では女性から男性(バレンタイン)男性から女性(ホワイトデー)という概念がなくなり、バレンタインにいただいた感謝の気持ちへのお返しをホワイトデーにする。この認識の方が多くなっています。
そんなこともあり、洋菓子店ではバレンタイン商品が動くと、ホワイトデーも動くという法則があります。
今週もそのホワイトデー期間にいよいよ入ってきました。
洋菓子店はクリスマスより忙しいのが3月です。ひな祭りからはじまり、ホワイトデー、卒業式、人事移動等、別れから出会いまで沢山の行事が盛りだくさんです。こうしたことから、お菓子たちが色々な人達のところへ行って幸せの種をまいています。
なんでお菓子で幸せになれるの?
私は20年以上、何十万人もの接客をしてきました。
そこで共通していることはお菓子を買いに来てくれる人は幸せな人が多いこと。
そして、そのお菓子をお使い物にする人は、相手の人に喜んでもらえるものがいいと一生懸命選んでいて、楽しそうなこと。
とにかく、お菓子を見ると笑顔になる人が多いことから、心のそこから、お菓子は人を幸せにしてくれる物だと思っています。
悲しい時、疲れた時、頑張った時、大好きなケーキが目の前にあると、疲れていても笑顔になりませんか?
よく、小さなお子様がケーキを見た瞬間にとびっきりの笑顔をくれます。
その心は小さな子から大人まで変わらないと思います。
悲しみの中の笑顔
こんなエピソードがあります。
mimiのお菓子が大好きで、定期的に買いに来てくれていた方がいました。出会いは毎回予約完売している焼き立てアップルパイ。
リンゴが美味しい時期にしか作らないケーキで、日にちと時間を指定して焼き上げる。完全予約制、一度に焼ける数が30台しか焼けないこともあり、毎回予約ですぐに完売してしまう焼き立てが楽しめるアップルパイです。
いつもご予約していただき、楽しみでニコニコご来店してくれていたお客様が、急にお亡くなりになりました。
まだ、若く、ご家族もいらっしゃいました。他のお客様からお亡くなりになったことを伺った日は、数日前にアップルパイを購入されていた日だったのです。
言葉には表せない衝撃がはしりました。涙も止まりません。
なんで?どうして?何があったの?
もうこの言葉しか見つからない。
その数日後
「主人が急死し、ここのお菓子が好きだったから香典返しに使いたい」
と奥様がご来店くださり、お話しすることができました。
お亡くなりになる前に、最後の焼き立てアップルパイを食べてくれていたこと。「相変わらず美味しいよね~」と笑顔で食べていたことを教えてくれました。
その後も、「兄が好きだったので」と妹様がお店に来てくれたり。法事の時に使ってくれたり、亡くなった後でも、その方が通ってくれているそんな風にも感じました。
ここで伝えたいことは、お亡くなりになったことは悲しみしかありません。
もう、二度と会うことができない。
でも、その悲しみを私たちのお菓子がご家族の癒しに少しでもなっているならば、そこには笑顔が生まれています。
店頭で、ご主人のお話をしながら、涙している奥様を目の前に、生前の出会いや、アップルパイの話をさせていただき、涙の中でも笑顔が消えることがありませんでした。涙しながらも、笑顔がある。お菓子にはそんな力もあるのだと改めてお菓子の力で沢山の人を笑顔にすることができるのだと思いました。
笑顔になれるお菓子のHPはこちらから。
※現在、3月の焼き立てアップルパイはご予約で完売しております次回のアップルパイは11月となります。また会える日までお待ちください。
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