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音楽教室・講師向けオンラインレッスン講座終了しました。

所属している音楽教室の同僚とも言える、講師陣向けに『オンラインレッスンを始めるにあたって準備すべきこと』というオンライン勉強会を昨日・今日と2日間に渡り行いました。

ピアノ科講師6名,Gt科2名,Drum科1名,Vo科1名,Vn科1名,教室オーナーと僕でした。

この1ヶ月超の間、noteを中心にして情報収集をして自分の身で試して実践してきたことをギュッ!と詰め込んだ濃密な時間だったので、こういった話が得意な方、少しずつオンラインレッスンを始めている方、全く検討もつかない方、という3グループが一堂に会する、ある種こちらの音楽教室始まって以来の出来事でした。

楽器と同じで、”練習”と”経験”が何よりも大切です。気後れしてしまうと、なかなか腰が重くなってしまいます。今この時期だからこそ、失敗を恐れずに先ゆく note の中にいらっしゃる皆様の力で実施できました。本当にありがとうございます。

【インターネット通信はライフラインのインフラである】

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様々な参考事例をミックスしてMacのKeynoteでプレゼンテーションを作成し(2日合わせて合計60枚近く)、Zoomの画面共有で自分以外の11名に見ていただきながら進行させました。その中で、お話したスライドの1枚が上のものです。

オンラインレッスンを既に始めている方にとっては、「何をそんな当然のことを」と思われるかもしれません。ですが、ご自身の自宅ネット回線の契約状況について語れる人は、そう多くないようです。

プロバイダは◯◯で、契約上のMAXスピードは☓☓Mbpsぐらいで、リビングだと60Mbps出るけど、防音室の中は20前後。

のように、語れる人は大丈夫なのですが、まずこの話ができません。

インフラというのは、生活をする上で必要になる基盤ですが、確実に今のこの状況下に置いても大切な要素です。子どもたちは学校が休校になる中で、塾に通い、自宅に潤沢な回線と端末がある家庭では学習が止まっていません。逆に、それらがない家庭の場合には、教育がストップするという格差が生まれている、この数ヶ月です。

音楽教育もまた同様のことです。家庭にインフラが整備されていても、講師側の知識が追いつかなければ、休会せざるを得ないのです。それは、人生において、大切な機会を奪うことに繋がるでしょう。であるからして、講師も今、学習すべき時期が来ていると考えます。このような話を、私もいち音楽教室の講師ですが、皆さんに向けて話をさせていただきました。

とにかく今は、共に手を取り、乗り切らねばならない時期です。

【 note に救われた 】

オンラインレッスンに関する知識は、noteが一番充実しているのではないか?と思います。次に、Youtube。ただし、これはある程度の知識がないと動画を見ても理解できないことがあると思います。その点、noteは様々な楽器の皆さんが知識を共有してくださいました。

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これらも、本日のプレゼンで発表した内容からの抜粋です。どんなに情報を集めても、自分の身で得た感覚に勝るものはありません。これもまた大切な資料ですし、これから始める方にとっての指針になればと思ってのことです。

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ピアノ科の先生は、ヘッドフォンやイヤホンを敬遠されることが初日の勉強会を終えて分かりましたので、探したのこちらでした。こちらならば、楽器の実音を聞くことと、自分の話し声が耳の詰まったような状態にならず両立できます。まだ、ミーティングアプリにおけるイヤホンの重要性を理解されてない方は、スマホやノートPCの【スピーカーとマイク】で参加されますが、それは今この時代に、マスク無しで外出するのと同じようなマナーの話になっています。必ずイヤホン・ヘッドフォンは有線で参加してもらいたいものです。


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noteの先人たちで苦労されている方がいらっしゃいますが、音声設定の基本を抑えなければ、どんなに高級機材を揃えても意味がないということを我々は知識として活用しなければなりません。

そして、生徒さんにも伝えなくてないけません。自分がiPhoneだからといって、Androidのことにも"多少は"精通しないといけないのです。それが、講師側の役割です。


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そんな話をさせていただきました。

【デモンストレーション演奏が功を奏した】

勉強会の最後に、全てのセッティングが整っているピアノ科講師の方に、11人が見守る中で、低域から高域までの和音を鳴らしていただきました。その時、オリジナル音声の設定がOFFになっていました。

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そこで、改めてタップしてもらって、もう一度同じように演奏をしてもらったのです。すると、

明らかに先ほどとは違うピアノの豊かな響き!

ぜひこちらをお聞きください。(講師の方の許可を得て掲載します)

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・最初がMacbook Pro 内臓のマイク
・真ん中が、コンデンサーマイクで、オリジナルサウンドOFF状態
・最後が、コンデンサーマイクで、オリジナルサウンドON状態です

なるほど、これだけ違うのね!ということが、全員で感じられた素晴らしいデモンストレーションの瞬間でした。ぜひ、同じような機会があれば、試していただきたい部分です。

【謝辞】

最後に、この勉強会を開催するにあたって、参考にさせていただいた方々の記事をご紹介します。

膨大な情報が4月の7日という早い時期にまとまっており、、本当に助かりました。

ドラムという楽器の特性上、まずスペースと楽器を用意するという大きなハードルがあります。それも含めて、どう形にするかを詳細に投稿されていたこの方の記事は前後も含めて全て目を通して、とても参考になりました。

バイオリン講師の方へ説明するために、こちらの情報へ行き着きました。楽器を構えて動きが伴うので、カメラの配置などもイメージがつきやすく、歌・フルートなどの楽器にも共通する部分が多いと思います。

アップライトピアノ中央に取り付けられたブームスタンドから、イメージが膨らみました。テキストも大切ですが、やはり画像が持つ説得力は素晴らしいです。

Youtubeも資料元でした。全く面識もないのですが、この後コメント投稿もさせていただき、すぐにお返事があり、こんな状況にならなければ生まれなかった出会いときっかけだと思います。

各種ミーティングアプリの音質検証 前編

この研究・検証結果は、Zoomを使う上で外せない裏付けになる記事です。ぜひご一読ください。本当に素晴らしい。

長い報告になりましたが、大型連休終了後もまだまだ難しい時期が続きそうです。今後は、オンラインでの発表会開催の方法を模索する日々になります。

ですが、まずはここまでたどり着けたのは皆様のおかげです。ほんとうにありがとうございました。

あなたの生活にお役に立ちましたら、ご協力いただけると幸いです!