2022.12.29 銀の龍の背に乗って (Miyuki Nakajima) Cover
2022年を振り返り、想いを巡らせてみるけれど、あまりにも混沌としていて、なかなか言葉にはならない。
まるで、それ自体が、何かひとつの生き物であるかのように。
最後に、一つの歌として、大きく、そして深いよろこびが還ってきた。
∞
その尻尾は、あまりにもながく、ながく、いったいどこまで続いているのか。
暗闇の中に、小さく、頭が見える。
分厚い鱗には、一枚一枚、
かなしみが宿り、
よろこびが宿り、
波打つたびに、まるで、透きとおる虹のように、煌めいている。
銀の龍の背に乗って
中島みゆき
あの蒼ざめた海の彼方で
今まさに誰かが傷んでいる
まだ飛べない雛たちみたいに
僕はこの非力を嘆いている
急げ悲しみ 翼に変われ
急げ傷跡 羅針盤になれ
まだ飛べない雛たちみたいに
僕はこの非力を嘆いている
夢が迎えに来てくれるまで
震えて待ってるだけだった昨日
明日 僕は龍の足元へ
崖を登り 呼ぶよ「さあ、行こうぜ」
銀の龍の背に乗って
届けに行こう 命の砂漠へ
銀の龍の背に乗って
運んで行こう 雨雲の渦を
失うものさえ失ってなお
人はまだ誰かの指にすがる
柔らかな皮膚しかない理由は
人が人の傷みを聴くためだ
急げ悲しみ 翼に変われ
急げ傷跡 羅針盤になれ
まだ飛べない雛たちみたいに
僕はこの非力を嘆いている
わたボコリみたいな翼でも
木の芽みたいな頼りない爪でも
明日 僕は龍の足元へ
崖を登り 呼ぶよ「さあ、行こうぜ」
銀の龍の背に乗って
届けに行こう 命の砂漠へ
銀の龍の背に乗って
運んで行こう 雨雲の渦を
22 →→→ 23 へ。
あなたという神と、わたしという神へ、ありがとう♡