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30歳の自分への誕生日プレゼントに卵子凍結してみた

何事も新しいことを始める時は日常を奪われるわけで、それに対してどれだけモチベーションがあるかだよな、と思います。
30歳の誕生日プレゼントに卵子凍結でもしておくか!くらいのテンションでやってみたら、辛くて泣きながらなんとか完遂した記録です。
つらつらと書いていますが、誰かの参考になったら嬉しいです。


クリニックの選び方

私は痛くない推しのところで調べて、六本木レディースクリニックにしました。
Wi-Fi、コンセント、チャージスポットが6時間まで無料となんとも快適な空間で、待ち時間にPC開いてる女性も多かったです。
接客も良かったし、嫌な思いほとんどしなかった!採血が毎回ちょっと痛いけど、採卵は全身麻酔で寝てる間に終わりました。
https://www.sbc-ladies.com/


きっかけ

思えば始まりは、2022年8月。
女性起業家友達に誘ってもらって、サウナに入りながら卵子凍結について聞こうという会に参加。
そのあとAMH検査(卵巣に卵子がどのくらい残っているかがわかる血液検査)が無料で受けれるとのことで検査に!
検査結果は平均より高くて、卵子凍結するにしてもそんなに急がなくても(35歳までにやれば)良いかもね〜と言われました。
AMH検査とは https://www.midtown-meieki.jp/colum/2063/ 


初診

2023年7月 ふと思い立って1年ぶりのAMH検査に。
何歳で卵子凍結するのがいいですかね、と軽く相談する気持ちで前回とは別の病院に検査しに行ったら、平均より数値が低い、やるなら早い方が良いと言われました。
信じられず、去年検査したところに電話。1年前の検査結果は残っていなかったものの、1年経つと結果もかなり変わるので最新の数値を信じてください、とのこと。
ちょうどその時、卵子凍結の助成金が東京都で出ることが発表されたが、開始時期は未定というタイミングで、医師からは助成金待たずにすぐやったほうがいいと言われ、やることにしました。
次生理が来たら来院してください、と言われたのですが忙しさ等被ってすぐには行けず10月から始めることに。
(ちなみにAMHの数値は自然妊娠には関係ないらしいです。数値が低いと閉経は早いとか)


助成金について

10/2
助成金が始まるとのことでオンライン説明会に参加。
この時まだ対象病院が発表されてなくて、場合によっては病院変えてもいいなと思っていたけど、登録医療機関に入っていたので、このまま六本木レディースクリニックでお世話になることに。

東京都に住む18歳から39歳までの女性が対象で実質最大30万の助成金が出る。
ちゃんとオンライン説明会に参加していたかの確認のため、始まりと終わりに番号呼ばれたら顔出しして返事するというのがありました。


ついに始まる?!

10/25
月経初日。中用量ピル10日分を処方される。
💸   ピル代2200+診察料2200円

このタイミングで採卵までのだいたいのスケジュールが決まります。
2週間後から自己注射。
その1週間後に来院。
その1週間後に採卵。
日程は卵子の様子を見つつ前後するので、この期間旅行とかないですか、と聞かれました。

余談だけど、生理きて、また2週間後に生理来るって地味に辛い。いや、地味にじゃないな。結構嫌だったな。(サウナも行けないしね)
このタイミングで主治医を決めます。


もう逃げられない。33万の支払い

11/7
IVFホルモン検査という6本分の血液採取。
(痛くない推しの病院の割に、採血の針太い気がするんだよな…)

この日から、卵子を大きくする且つ出てこさせないようにするための生活がスタート。

・冷蔵保管が必要な自己注射(卵子大きくする)
・朝晩の錠剤(卵子出てこさせないようにする)
を渡されて、このタイミングで33万支払い。
(凍結のお金は20万円都が負担してくれる)

どうでもいい話ですが、私最近やっと錠剤飲めるようになったから(種無しブドウで飲み込む練習した🍇)錠剤渡されただけでテンション下がり、
めっちゃ痛いわけじゃないけど、お腹に自分で注射打つのもしんどいし、
海見たいね!って逗子に行って、そのまま泊まっちゃおっか!なんて日も注射があるとできないわけで。大してやりたくもないことで(自分でやろうと決めたけど)自由を奪われてることが精神的苦痛だった。

この日は、採血、採血の検査結果をもとに診察、注射の打ち方練習など2時間半強クリニックに滞在。

右左と毎日交互にお腹に自己注射

本当にこんな大変なことしてまで、いつか子供が欲しいのかと自問自答したけど、自問自答のタイミングがお会計後でちょっと遅かった。
皆さんはこれを読んでからゆっくり決めることをおすすめします。

11/7-12
注射と朝晩の飲み薬

針の太さはこれくらい。看護師さん曰く痛いか痛くないかはその時の運。

助成金の申請をまだしていなかったので、やっと申請。
オンラインで完結で、誓約書にサインするのと住民票の写しが必要です。
初めてマイナンバーカードで住民票の写しをコンビニ取得したけど10円なんだね!安い!
スキャンはAdobe scanというアプリが超便利です。

11/13
支払いなし
採血と検診で卵子の成長をチェック。
卵子の大きさまた見たいから今週金曜もこれる?と。
私は比較的時間に融通が効くから可能だけど、普通に働いてたら調整結構大変そうだなと思いました。

ここで注射と薬再開。
終わったと思ったから注射生活も愛おしかったけど、まだ続くんかい😫

11/17
支払いなし
採血と検診。(何回採血するねん!)

錠剤2日分+カプセル3日分+注射2日分+太い注射1日分(自己注射針用じゃないのに自己注射しないといけない)

左が太い針、右が計10回打った自己注射用の針

終わりそうでいつまでも終わらない注射。
と、カプセル飲めないんです…錠剤でもギリなんです…て言ったけど、重要な薬だから頑張れ!って言いくるめられました。
(結果飲まず嫌いだっただけで、飲めるようになった)

採卵前はエストロゲンを3000という高い数値に持っていくらしく、胸がおっきくなったり、肌きれいになった?と言われたりしてちょっと楽しかった。
このタイミングから激しい運動は×。
お腹が捩れるとよくないらしい。ウォーキングは◯


いよいよ採卵

11/20
支払いなし。滞在約2時間

朝6時に卵子抑える薬を飲む
7:30来院。8時採卵。
こんな朝早くからやってるのすごい。
本当は営業してないけど、ここしか取れないからな〜という感じで入れてくれました。多分。

麻酔の関係で、前日の0時までにご飯終わらせるのとお水は朝6時まで。

夜中から重めの生理痛って感じでずっとお腹痛かった。あと昨日から小走りすると、お腹が痛たたた…てなる感じ。

人生初めての全身麻酔。12数えたら気失って、気がついたら終わってました。
術後はリカバリー室で30分くらい寝て、エコーと診察、薬の処方。
起きても痛みはなくて、お腹は生理痛くらいの痛み。
人によっては午前休のみで当日から働く方もいるようです。(全身麻酔後だし、体はだるいけど、座り仕事ならできないこともなさそう。)

採卵の数は15個目標と言っていたけど、
21個取れたらしく、これで将来安泰だ〜!と先生が嬉しそうにしてました。

そして身体回復と卵巣過剰刺激症候群にならないための薬を大量にもらいました。まだ10日間薬生活が続くの辛い…。今日はお酒と湯船が禁止。

4日後がおそらく最後のクリニックで、身体の回復を見るのと、採卵した中から何個冷凍できるかの回答がもらえるそうです。
自分の中の見積外だったのが、最初の卵子凍結の金額が卵子1つにつき11000円かかること。21個だったら21万…。この辺りは将来子供が何人欲しいか等と相談な気がします。
その次の年からは、11個以上で年77000円(内5年間は20000円分都が負担してくれる)で保管可能です。


以上、あまり調べず勢いで卵子凍結した人のnoteでした。
総評は、めっちゃ痛いわけじゃないけどやること多すぎて大変!!!
妊娠の大変さを垣間見て、出産なんてもっと大変なわけでこの卵子を使う時が来るのかな…と今はちょっと心配です。何年後かに今日の自分に感謝する時が来るといいな。



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