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そばかす記念日

31歳にしてようやく、そばかすを活かしてみるか、そんな風に思えた記念の日。
大袈裟かもしれないが、大事な日な気がするから記しておきます。

そばかすって可愛いよね
そばかすあるの羨ましいな
そばかす素敵だから活かしましょう

これまで友だちや様々なコスメカウンターを訪れてはかけてもらった言葉。

そばかすが可愛い人もいる
ヘルシーでナチュラルな
そばかすモデルにも憧れる

でも私は違う。
頭ではわかっていても
声をかけてくれる人の気持ちがありがたくっても、
いざ自分となると受け入れがたく
また翌朝、相棒のコンシーラーを手にする。

人のそばかすは素敵に見えて
自分のそばかすはニクいヤツ。
そんなそばかすとの付き合いが31年。

はじめて化粧をしたのは3歳、バレエの発表会。今でもその時のワクワク感は覚えている。
特別な衣装にメイク。
鏡に映った別人に胸を踊らせ、堂々とポーズを取ってみたり。その瞬間のトキメキのために長らくバレエを続けたといっても過言ではない。

自分で化粧品を買いだしたのは、中学生。
早く大人になりたいオマセな女子学生だった。
強くなりたくて化粧品を買った。

雑誌のモデルに憧れて
自分の鏡を見て
目が大きかったら、髪がストレートだったら
もっと手足が長くスマートだったら。

足りない自分に鎧を武器を足すように
劣らない自分、負けない自分になるために。
多感な時期の私は一生懸命。

高校生になると、
とりわけファンデーションにこだわった。
そばかすを消すために。

色白だから目立つのかもと
当時の流行りにものっかって
肌を焼いて色の濃いファンデーションを塗ったりもしてみた。

大学生になり、
楽しい合宿のはずが苦手な時間はお風呂上がり。
今から思えば大学生、
ツヤツヤだったはずなのに
早くお風呂を上がってバレないように肌色を重ねた。

こんな風に書いているとネガティブに聞こえるかもしれないが、
私は化粧品が大好きだし、いつだって化粧品に助けられてきた。

大事な面接も、プレゼンも、デートだって
化粧品がおまじない代わり。

縁あって化粧品の仕事に携わって1年数ヶ月。

やっぱり化粧品の力を信じている。
それは自信になり、表情を豊かにし、人の目を好きな人の目を見て話す力になる。
新しい自分に出会い、行動が変わり、新しい道が拓ける。
だからたくさんの人にこの力を届けたいし、
その人の魅力に寄り添って
自己を自分のスタイルを表現するための1つのツールとして化粧品を操って楽しんでもらいたい。

そんな想いを持つ一方、
自分はというとそばかす隠しから脱せないモヤモヤが続いていた。
別に隠すことが悪いことではないけれど
隠すことしかできない自分がどこかで嫌だった。

隠すかどうかは、自分の気持ちの問題だとわかっていても、きっと誰も気づかない些細な変化だとしても、私にとっては大問題、勇気がいることだった。

そんな私が今日、
やっぱりそばかす活かしてみてもいいかも
そう思えたのは

強くなるための化粧をしなくていいんだ
そう思える気持ちの貯金がふと貯まったんだと思う。

そう思わせてくれた周りの仲間、パートナーに感謝の気持ちが込み上がって
そんな自分が居ることに嬉しくなった。

だから、今日はそばかす記念日。

来年はそばかすを隠すも隠さないもきっと私次第。もっと化粧が好きになると思う。

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