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わたしの愛する世界を、歌いたい。

20代の頃。

自分としての立ち位置はアイドルにもシンガーにもなりきれず、
ビミョウだったけれどいわゆる「地下アイドル」として活動をしていた。

わたしは好きなものは好き、嫌いなものは嫌いなので
誰に対しても仲良し、はできなくて。愛想よく笑えなくて。
幸い集客が0だったことは一度もなかったけれど、
せっかく並べた物販には、誰も並んでないことが多々あった。

その頃作った曲たちは、
周りに求められるであろう枠にあてはめたもので、
本当に言いたかったことはオブラートに包んでしまった。
(でも、いまはとっても愛しい。ここ重要。)

不器用で何にも続かない人間である
わたしが、唯一ずっと続いていることが音楽で
それはわたしが周りと繋がれる唯一のツールだった気がする。

幼い頃から芸能の養成所に通い、オーディションに挑戦し
何度も落ち続け、メジャーといった意味では「プロ」は
今の生活では目指していないのに。

何故、音楽をやり続けているのかは、わからない。
ひとことで言うなら、それしかなくてそれ以上でもないのかもしれない。
誰かと繋がり続けたいから、なのかもしれない。

たくさん悔しい思いや、悲しい思いをして裏切られたのに
まだ音楽を諦められないのか…それも答えはわからない。

だって、目指さなければ傷つくこともないのだから…。

近年はコピーバンドでの活動しかしていなかったから、
「もう一人では歌わないの?オリジナルは歌わないの?」と聞かれたときは
そんなことはないよ…と口を濁した。濁しながらも自分もわからなかった。

「需要がないから…」って笑いながら答えてた。
でもそこは笑うところじゃないなぁって思ってた。

「なんでまたソロ活動を始めるの?」

うーん、それも今はわからない。

でも、やってみたくなったから、でしかない。

アイドル活動卒業から10年が経って。
わたしは少しは自分のことが好きになれたかな?愛せるようになったかな?
自問自答の日々です。

愛するといっても、全部が全部味方なわけじゃなくて。

痛い、苦しい、つらい、その上で楽しいだったり幸せだったりする。
そんな人間らしい感情をすべて愛せたらいいな、って思えるのが今で。

喉につっかかった想いを今は歌えそうな気がしたから、
歌ってみようかなって思いました。

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背景、あの頃のキミへ。
あの頃のキミが何度も泣いた夜を救えるのはわたししかいないから
迎えに来たよ。だからわたしは、今日も歌う。

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ヤマシタミキ

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