先生の人生と交わる事は出来ない

ある女生徒と先生の会話を、1個目の投稿に出した。

先生は、「平均してみんな嫌い」、と、一言答えた。
私はそれを聞いてどれだけ落ち込んだだろうか?
気になって直接聞くことにした。

私「先生、あの……」
先生「え?数学の問題は答えられませんよ」(私が数学の教科書を持っていた)
私「ハッ、違います!えっと、…嫌いな生徒っているんですか?」
先生「いません!(即答)」

目を合わせてこの一言をハッキリ言われた瞬間の安心感と喜びとキュンキュンは計り知れなかった。
いないらしい。本当にいないのかな。今までは居たのか?そしたら、私の印象を変えることが出来た?逆にみんなではなくてあの女生徒の事を嫌っていたからあんな答え方をした?
何個も選択肢を深掘りして考えた。最後のが一番しっくりきた。異論は…認める。

先生はおそらく無愛想だ。とにかく愛想が悪い。冷たいし、怒るし、ちょこちょこ口悪いし、ツンデレだし、人によってちょっとオドオドしてて、笑い方が独特で、ナメられやすいけどナメた態度は取らないし、正直だからこそ嘘はつかない(と信じてる。)。

やっぱり、私はそういうところが好きだな、と思った。頭がいいとか、教え方が上手いとか、私に優しいからとか、もちろんそんな所も大好きで大好きで仕方ない。それに私は生徒だ。先生との間に大きな壁があるので、きっと私は先生の本当の姿など何も知らないんだと思う。

それでも私は先生の性格に惹かれた。
お前に何がわかるんだって怒られても構わない。きっと私は先生の本当の姿を知っても好きになってしまうような気がする。そういう運命にあると思っている。私がもし早く生まれて他の場所で偶然先生と出会うことがあったとしたら、おそらくその時もこうやって惚れているだろう。


先生がお酒が好きなのも、胃が弱いところも、体調常に悪い所も、すぐ怪我するところも、いつも1人でどこか旅に出てるのも、皆の前では「人のアルバムに自分の写真が残るのが嫌い」とか言いつつ動画とか写真いっぱい写ってることも。ダイエット中々続けられない(する気ない)ところも、うさぎを小さい頃から溺愛している所も。

_こう考えると本当に愛おしさが増すばかりだ。
先生は本当に罪深き存在だ。先生は先生の知らないところで1人の生徒の人生を狂わせているのだ。

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