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光との関係性

晴れだろうと雨だろうと、
朝が来たらほんのりと辺りが明るくなっていくその感覚を身体が感じて目覚めるようならステキだろう、
そう思って私は窓に足を向けて眠っている。

夜も場合によっては月が見える。

モノを売る仕事なので、シフト制だから帰りが遅い日もある。遅い日は部屋の照明はあまり明るくしたくない。
どうしてもスイッチが入ってしまうから。
自分の会社の廃盤になった大事な灯り、鎌倉で連れ帰った蝋燭のような灯り、パーティーかよ、なLEDライト、
気が向いたモノをいくつかつける。

焚き火を囲んで話しているとなんとなく少しずつ本当のことを話せるようになるだか何とか聞いたことがあるけれど、夜の光に関しては、全てが見えない見え隠れしたような状態が落ち着く。暗闇ではなくて、柔らかく目印になるように灯っていてほしい。

…真っ暗じゃないと眠れないよ、という人が隣にいるときはちゃんと消すタイプだ。


はるか昔に思いを巡らせた時、
恋しい人に逢いにいくために人は火を灯し、
月明かりの下、顔がはっきり見えもせず逢瀬を重ね、
明るくなる前に別れていく。
朝がきて、庭の草花の朝露に目をやり昨夜のもういない君を想って歌を綴った。ただただ言葉を紡ぐ。

光は、人々に力を与え、勇気や希望になる時、
妖艶さを纏わせ心をゆさぶる薬のような効果ももたらす。

これからの未来、光はどんな形で私たちを照らすだろう。

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