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123天文台通りの下町翁 雑記帳~鉢物観察考~

土曜日の朝湯を高円寺の銭湯で済ませ、西に向かって歩けるところまで帰路を歩き出す。二軒の銭湯が歩けば5分ほどの距離にあることで銭湯通りと名付けられた小道沿いに、畳屋さんが大きな暖簾を掲げている軒先を通りかかる。以前には確か飼い猫なのかが寝そべっている姿を見かけたこともある。軒先に沢山の鉢植えの植物が並べられているので立ち止まって、まじまじと丹念に書かれた名札を確認していく。

玉飾り、猿獅子、四万の春、朝霧、宇宙…これらは何らかの品種の名称だろうか? 海潟とあるのは、地名らしい。まだいずれの鉢からも発芽していないから、より一層、どんなものなのか想像を掻き立てられる。

こんなに丹精込めて鉢物を育てる畳屋さんならさぞや仕事も丁寧だろうなぁ、容易に想像がつく。また間を置いて見に来なくては。

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