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ドロレス・キャノン「イエスとエッセネ派」

 エッセネ派では、他人の足を洗う習慣があった。多くの場合、自宅に人が訪ねて来た時にする行為である。食事をするときなどに、謙虚さの象徴として、家主が客人の足を洗う。ヤハウエに対して、謙遜の姿勢を現し、贖罪の日にも行う儀式。イエスは最後の晩餐の時に、弟子たちの足を洗った。

 また、寺院にはカップと香炉が置かれていた。聖なる特別な日に、ワインを入れ、同じカップを使ってみんなで飲む。生命の杯。ワインは生命の源である「血」の象徴で、互いの生命を分かち合うという意味がある。同じく最後の晩餐の時に、イエスはこれは多くの人のために流される、私の血であると、ワインの杯を弟子たちに回した。

 香炉ではサンダルウッドが炊かれた。これは東洋で言えば、白檀。線香や数珠、仏像などの原材料だ。サンダルウッドにはチャクラを回す効果がある。瞑想の時にも炊かれ、天界に繋がるルートを開く。

 ドロレス・キャノンの著書。「イエスとエッセネ派」。実に勉強になる書だ。イエスは明らかに、エッセネ派の教育を受けているといえる。その共同体の生活様式や考え方は、神の生き方にかなっていると思う。そのような生き方が、現代風にアレンジされて、今に復活することを願う。

 このような書が、今、現れたのには意味があると思う。アナスタシアといい、人類に正しい生き方への目覚めを喚起している。神からのウェイクアップコールだ。

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