生死のサイクル

私はなぜか、脳にダメージを昔から受けることが多かった。すごく脳が脆弱だった。私は人生で原因不明の体調不良というものを何度も発症している。脳がダメージを受けるたびに、人生が多面的に分岐していくというか、様々な不思議な感性が開いていくのを感じている。

いつだっただろうか。確か2016年あたりだった気がする。なにかに追われていたのか、だんだん夜、脳に圧迫感が強くなっていったことがある。

その時の夜はもう、精神状態が大変なことになっていて、ずっと部屋の中で助けてと叫んでいたと思う、そのときだっただろうか、脳裏に赤い景色がうつり、脳が「プツリ」と切れる音がしたのだ。それらがなんの意味をなしているのかはわからないが精神状態が限界に近づいていた気がした。一度脳が死んだことで、一度住む世界が移り変わったのだろうか。

ペットのもこちゃんが部屋に会いに来てくれたのをなんとなく覚えている。そのとき、ペットのもこちゃんが、自分の中のなにかを吸い取ってくれたのだろうか、もこちゃんの片目が真っ黒になっていたのを覚えている。

それからだろうかその時だけではなく何度も、私は生と死を繰り返している。死なないと、生きている意味がないという言葉があるくらいだからきっとちゃんと生きているのだとは思うが、私は生死のサイクルを繰り返しすぎて、生死の境目がわからないし、死ぬことに対してまったく執着がなく、死ぬことに対して慣れっことまではいかないが、怖くなくなってしまったのだ。

そういえば、自分が一度死んで生まれ変わった日があった気がする、確か2018年ぐらいのことだった。知り合いの命に対する思いが強すぎたのか。壮大な心臓発作を起こしてしまったのだ。今も、人がつらい思いをしていると時々心臓に激痛が走ったりする。いつも、心配になる人は、複雑な家庭環境の人が多かった。

中二病みたいな話で申し訳ないが、そうやってわたしはいつも生死のサイクルを繰り返す癖があり、失えば失うほど、強さをもっていくという不思議な話がある。

人生において、何かを失ったときから、シンクロニシティのようなものをずっと感じている。時々、その場でその人が感じていたことと自分がリンクするような事象が多発するのである。そこにはいつも「心」が関係していた。これからもきっと不思議なシンクロニシティの世界はつづいていくと思う。

2021年今が一番その、大きな世界観を内包していると思う。これからがシンクロニシティのスタートだ。これから誰と出会えるのかはわからない。けど、自分に自信をもって「生きる」ことから、すべてははじまる。生死を超えて、わたしは新たな善福寺川沿いの人生2章に到達した。

これからは、もう二度と人を手放すことなく、すべてを信じていきたいと思ったのだ。

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