カミングアウトコンビニ (毎週ショートショートnote)
ある朝、少女が散歩していると、波打ち際にコンビニが流れ着いていた。
外壁も内装も汚れと傷みがひどく、息も絶え絶えだった。
だが、不思議とそこはかとない品の良さが漂っていた。
少女の甲斐甲斐しい世話により、見る間にコンビニは回復し、村にある唯一のコンビニとして平和に暮らすようになった。
ある夜、少女を呼び出すと、コンビニは神妙な顔でこう告げた。
「じつは、私は海の向こうにある国の王子なのです。
悪い魔女を怒らせて、コンビニにされてしまいました。
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