「頭を使う」

前回の企業見学の際に、採用担当者の人が言っていた言葉が少しひっかかている。要約すれば大学生の差にそんなに優劣はない。ものすごく何かができるとかそんなスーパー学生はいない。いたとしてもこの企業には来ない。そして入社する前に知能テストをするが、大卒はまあまあといったところでごく稀に異常に高い成績を出す人が高卒の中から現れると。

正直、その人の言うことはごもっともであり、卒業したての学生なんて社会を知らないのだから使えないひよっこも同然である。だが、それと同時に大学生というものは産業界というか社会人から、こうも侮られる使えない対等ではない子供扱いされていることにすごく敗北感というか舐められているのを感じた。舐められているが実際には侮られても仕方のないような出来の悪さだから、それに対して何も言い返すことができない自分の不甲斐なさにより一層腹が立ってきた。自分の親や姉が私に向ける態度に似たようなものが重なった。

こんなに社会から侮られるなら、高い学費を払って三年間勉強した自分は一体なんだったんだろうと、打ちのめされる。早く大人として認められたいのだろうか。とにかく悔しかったし傷ついた。実務経験が足りないからなのか、それとも社会人としての経験なのか、思考と行動の積み重ねが足りないのか、いわゆる社会のこともよく知らずお勉強的なものばっかりやってきたのだから井の中の蛙なのか、言われたことをただやるだけの機械だからなのか。

もっと自分の頭を使ったり、社会と関わって何か成果物を生み出すことが今の自分には必要なんじゃやないのか。そんな問題意識がいま、私の中にある。このまま舐められたまま、終わってたまるか。頭をフル回転しなければならないような環境に自分を追い込む。社会人と渡り合えるだけの何かが欲しい。今はまだ稚拙な文章だったり、何も実績も知識もないけれどこのままでは終わらせたくない。絶対になにか見返したい。自分が大学生活無駄じゃなかったことを己自身の手で証明したい。

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