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散骨に向けて

2023年5月8日新型コロナウイルス感染症の位置づけが「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる2類相当)」から「5類感染症」になりました。それにともない母のいる施設では面会制限が少し緩和され、外出もできそうな雰囲気になってきました。
外出できるようになったら、父のお骨を故郷に連れて行ってあげたいと考えていた、母と私の願いを叶えるチャンスがようやく巡ってきたのです。

父には生前入りたいお墓があったのですが、諸事情でそれは叶わないことがわかり、母とも話し合って故郷の小樽の海に帰ることに決めました。2020年に亡くなって3年の月日が経っていましたが、その間は私の家で過ごすことができて、私にとってはまたひとつ気持ちの区切りをつけるよい時間になった気がします。

そして先日、父のお骨と一緒に東京へ行って来ました。

ブルーオーシャンセレモニー

海に還るために、まずお骨をこまやかにするためです。

うかがったのは、ブルーオーシャンセレモニー。

海洋散骨、小樽というキーワードで、たどり着いたのがこちらでした。なんの知識もなく決めましたが、立ち会い粉骨をして下さる会社がなかなかないことを後から知って、ご縁に感謝したくなりました。

最初に骨壷からひとつひとつお骨を取り出します。父のお骨は火葬場で担当して下さった方が驚くほど丈夫でしっかりとしていて、焼いてなお、きちんと形が残っていました。
蓋を開けてもあの時のまま、崩れた様子もありません。
うれしかったのは顎の骨の形状から、生前の父の顔の特徴を見事に言い当ててくれたこと。父とは会ったことがないのに、父を語る上での一番の特徴をわかってくれたことで、まるで父に会ってもらっているかのように感じました。

しばらくお骨を眺めた後は、粉骨に進みます。
ここからは専用の装置を使って、ひとつひとつのお骨を大切に扱ってくれました。

真っ白な粉に

何度かに分けてこまやかに変身したお骨は、かさが減り、とてもコンパクトになりました。
これを水溶性の紙袋に小分けして入れていきます。
母と私、息子夫婦が立ち会ってくれる予定なので、4つの袋を作りました。天気が良ければ直接散骨、悪ければ袋のまま海に置くことになるそうです。

意外だったのは、かさが減っても袋がずっしりと重かったこと。粉となっても質量は変わらないから。そんな説明を聞きながら、見た目には骨よりも細かく、小さくなってしまっても、手に感じた重さに父の存在を強く感じました。

新しい木箱に移り、明るいブルーの布に包まれた父。
次に会う時は、母や息子夫婦と一緒だよ。
楽しみに待っててね。

そんなことを語りながら、東京を後にしました。

 

前日は日本列島に大雨が降り、東海道新幹線も運休となる悪天候。本当ならこの日に東京へ行くことにしていたのに、4日に変更となったため、無事に行くことができました。父が後押ししてくれたんだろうな、と勝手に思っています。
お父さん、ありがとう😊

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