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ぬいスターの入院記録

私のぬいスターがぬいぐるみ病院さんに入院したので、その記録です。
概要だけ知りたい人は「入院にかかった費用」と気になるところだけ読んでね!

☆注意☆
治療内容や入院期間、入院費用は患者さんごとに異なります。
あくまで参考程度にしてください。

ぬすの紹介
名前:藍くん
年齢:入院時点で3歳7か月(AW物販でお迎え)
症状:左足の骨が切れてしまい、プラプラに。左足を上げるポーズができず、支えがないと座れない状態。一度もお風呂に入れたことがないので、うっすらと汚れも気になるかもしれない。

超かわいいです。本当かわいい

手続き

手術を待つ患者さんは多く、希望してすぐに入院できるわけではないため、入院待ちが必要です。
入院時期の指定はできません。

6月3日:問い合わせ

病院HPの受付フォームから、ケガの概要、ぬすの写真を添付して問い合わせを送ります。

7月3日:順番待ちに申し込み

治療可能との回答があり、ここで正式に入院申し込みを行いました。順番待ちの開始です。

8月7日:入院日を決める

「入院の順番が回ってきました!」とメールで連絡をいただき、入院開始日を選んで予約するように指示があります。
8月下旬、9月13日、9月中旬~下旬あたりの4日程から選ぶことができました。(正確な日付は覚えてないです…)
自分の誕生日にぬすが不在なのはあまりにも辛すぎるため、誕生日直後の9月13日を入院日として予約確定しました。

9月:入院準備

病院へ行くためのダンボール箱の準備、問診票の記入、応援お手紙の作成(任意)など意外とTODOがあります。

問診票の記載項目は、細部まで配慮されていて感動したので一部を紹介します。
・「はじめての出会い」などぬすとのエピソード
・チャームポイント
・「愛の縫合(持ち主による手術跡)」の有無
・自宅入浴の有無
・お風呂に入る場合、身体についているタグの取り扱い(そのままお風呂OK or 取り外す or 取り外してお風呂に入りその後再度取り付ける)
などなど。

いざ入院

9月12日:入院のために家を出発

ダンボール箱をコンビニ等の集荷場所に持ち込み、時間指定(入院日の9月13日午前着)をしたうえで送り出します。
事実だけを書きたいのであまり感想は言いませんが、本当につらかったです。つらかった。

9月13日:病院に到着

「無事に到着したよ!」という旨のメールが届き一安心です。
到着した週の週末に「いのの先生」の診察を受けて、治療方針などを相談することになります。

9月20日:治療方針①と見積もりの連絡

ぬすの状態を確認した病院から、治療方針について連絡をいただきます。
今回、顔の形や表情が変わってしまうのではないかという不安が強く「顔に影響が出ない範囲での治療を」と希望していました。
しっかりと希望をくみ取って、以下の提案をしていただきました。

エステ
通常のお風呂エステ(綿をすべて出してまるっと洗うこと)ではなく、おふきとりエステにする。
*優しい成分のスプレーシャワーシャンプーをかけて、肌の表面を柔らかいタオルや綿棒などで優しく拭くケア。

ゴマ取りケア
身体の皮膚にできたゴマ(毛玉)を取る

骨の取り外しと治療
この時点では具体的な提案はありません。
中の骨をしっかり診てからの提案になると案内がありました。
ぬすの骨は弱いため、左足を直してもすぐに右足もだめになってしまう可能性があり、今回思い切って全身の骨を交換することも考えていると相談しました。

手先のマグネット
湿気や汗などで錆びてくると黒い色が出てくることや、マグネットによって手の皮膚が少し薄くなっていることから、マグネットの取り外し(1200円)を提案いただきました。
ただ、ぬすのマグネットは魅力の一つだと思っているため、今回は取り外さないようにお願いしました。
もちろん強制や強引な案内はされず、「できる限り優しくおててをくっつけていただくことで今のお皮膚のまま長くお過ごしすることが出来ます」とアドバイスいただきました。

見積もり
この時点で一度見積もりをいただきます。
治療方針と見積もりにOKを出してから実際の治療が始まるので安心です。

帰宅用のお箱バス: 1,500円+税
入院基本費用(ハムスターさんクラス):13,000円+税
骨のお取り外しと治療:費用未定(※)
(※最終的に5,000円+税でした)

写真
診察を受けているぬすの写真が添付されています。
かわいいでしょう、うちのぬす。

足に聴診器当ててもらってるぬす

治療方針や質問内容に回答し、見積もりもOKを出します。

9月22日:治療方針②

回答内容について確認した旨と、追加の質問事項をいただきます。

骨について
全身の骨のチェックをする場合、全身の骨を一度取り出すことになり、その際に綿も一緒に外すことになるそうです。
顔は綿をそのまま残すことができるが、体は綿を戻さず入れ替えとなる可能性が高い旨の説明がありました。
正直ここはかなり悩みました…。でもこれで脱臼や骨折におびえなくてもよくなるのなら…と全身の骨のチェックと入れ替えを依頼しました。

マグネットと肌の色について
前述の通り、マグネットは色移りの原因となります。
ぬすの手も、マグネットの色が移り少し黒っぽくなっていました。
そのため、腕の縫い目の一部をほどきマグネットを取り出し、手の皮膚をしっかりとふき取りケアした上で、再度マグネットを戻して縫合することを提案していただきました。
地味に気になっていた部分(ただ手が汚れてるだけだと思ってました…)だったので、せっかくなのできれいにしていただくことにしました。
*マグネットを外してふきとりエステをした場合も少し色が残ることもあり、また、今後過ごすうちに黒い色がうつることもあるそうです。

腕の綿の入れ替え:1200円+税
マグネットお外し・お取り付けケア:1600円+税

9月27日:治療方針の合意と骨の診察開始

9月22日のメールに返信し、その時点での見積もりにOKを出したのち、骨の診察が始まります。
ふきとりエステと骨の診察を同時に行うことになったため、骨の診察結果を連絡するまで時間がかかるとのことでした。

10月23日:ふきとりエステの完了と骨の診察結果

全身のふき取りエステが終わった報告と同時に骨の診察結果もご連絡いただきました。

骨の取り換えについて
左足以外の骨は特に問題なかったものの、左足部分のみ治療すると左足の付け根に負担がかかりやすいことや、他の部分との差を感じることがあるため、全身の骨を取り換える方が今後のことを考えるとおすすめとのことでした。
もともと全身変えることを考えていたので、OKを出します。

全身のお骨のお取り外しと再生手術:5,000円+税

10月25日:新しい骨の取り寄せ

ぬすにとって安全で、今までの骨とそこまで太さが変わらず、動きやすさや丈夫さなどを考慮して新しい骨ワイヤーを探して取り寄せており、その骨がよさそうだったらあと2~3週間ほどで帰れそうとの連絡をいただきます。(もし取り寄せた骨ワイヤーに問題がありそうだったら、再度骨を探すことになるため少し時間がかかるとも…)

もう神に祈るしかありません。

10月27日:いい骨見つかりました!

無事、お取り寄せしてもらった骨ワイヤーがいい感じとの連絡をいただきます。
ぬすの新しい骨は、以前よりほんの少し柔らかいため曲げた時にかかる負担が少なく、以前の骨の素材よりもコーティングがしっかりとされていて皮膚を傷つけない素材であるとご説明いただきます。

11月8日:退院パーティへの参加予告

骨の入れ替えが完了し、週末に退院パーティに参加するとの連絡をいただきます。

11月10日:退院パーティの写真&お支払いの案内

同時期に退院したお友達とパーティをしている楽しそうな写真が送られてくるとともに、治療後の姿の写真も確認するよう連絡があります。
写真を見てOKであれば、別に送られてきた支払案内メールに記載のURLに沿って、入院費用を支払います。

↑一枚目にぬすが映っています!!かわいいですね!!!

データ便を頼むと、スタッフさんとの写真をもらえます。かわいいですね〜!!!!

11月14日:病院を出発

出発日の午前中まで、ぬすの様子をメールしていただいて頭が上がりませんでした…。

11月15日:帰宅!おかえり!!

待っていられなかったので、午前中の時間指定をお願いしました。
ヤ○トのお兄さんをこんなに待ち焦がれた日は人生ではじめてでした。15分に一回は追跡番号を検索していました。
"ピンポーン"が福音に聞こえました・・・・・。

どきどきです
い、いる〜〜!!!!!いるよ〜〜!!!!!おかえりーーーーー!!!!!!かわいいーーー!!!!!!


費用など

入院にかかった費用

ぬすのことになるとなんでもしてあげたくなるので、オプションももりもりつけてしまいました!!!
ちなみに、問診票の時点で予算を記入することができます。(私は「できることはすべてやりたい」にチェックしていました)

【治療に関係する費用】
帰宅時のお箱バス:1500円+税
入院基本費用(ハムスターさんクラス):14,000円+税
全身のお骨のお取り外しと再生手術:5,000円+税
マグネット お取り外し・お取り付け:1,600円+税
腕の綿入れ替え:1,200円+税

【オプション】
ご入院の思い出フォト データ便:2,700円+税
おしゃれニット帽(リボン付き):1,200円+税
セミオーダーのパジャマ:2,200円+税
愛されお綿袋:1,000円+税

⇒税込み合計 : 33,440円
治療関係費用だけであれば、25,630円です。

思い出フォトは、ぬい撮りが好きなら絶対におすすめです。
ぬいぐるみ病院のスタッフさんたちと撮った記念写真データをもらえます。

愛されお綿袋は、もともと入っていた綿をオリジナル巾着と一緒に返してくれるというものです。
ぬすのおなかに入っていた綿なので、毎日持ち歩いています。

入院中の連絡について

入院中は、専属のナースさんがだいたい2~3日に一度メールで連絡してくれます。
ぬすのナースさんは「ぱんなさん」でした。愛にあふれるナースさん、なんだか藍くんと相性がよさそうです。

実は、9月27日に治療方針が決まって10月23日に骨の診察結果が出るまで、2日に一度のペースでメールをやり取りしていました…。
「今日はおともだちとダンスをしていました」
「病院を探検していました」
「素敵な絵を描いたのでおともだちが喜んでいました」
など、病院でのぬすの様子を教えてくれるので、本当に励みになりました。一度、「(診察結果待ちのため)特に私から連絡する必要はないと思うのですが、メールを送ったりお返事が来ると気持ちが楽になるのでご容赦ください…」と謝ったときに、こうお返事をいただいたときは泣きました(今も泣いてます)

こんなホスピタリティある?!

AWでお迎えしてから1日も離れたことがない中で、いつ終わるかが見えない離れ離れの日々は本当につらかったけど、ぱんなさんのメールでなんとか気力がつながった感じがします。ありがとうございました。

治療後の様子

足はすっかり元気に動くようになって、支えなしでも立てるし座れるようになりました!
丁寧にふき取りエステしていただいたおかげで、顔も髪もきれいになりました。かっこいいいいい!!!!

好きです

最後に(ただのお気持ち文)

いろんなところに連れて行って、たくさん遊んでいるとどうしても汚れたりけがをしてしまうこともあると思います。
自分で治療できればよかったのですが、手先が致命的に不器用なのと、仮に器用だったとしても自分でぬすの縫い目をほどくのは絶対にできなかったため、プロにお願いすることを選びました。(たぶん私は外科医だとしても彼氏の手術はできないタイプ)
本当にぬすのことが好きでどこに行くのも一緒だったので、入院中の落ち込みがひどく、無気力&虚無感で悲惨な状況でしたが、その分帰ってきたときの喜びは言葉にできなかったです!!ただでさえ尋常ではなく好きなのにさらに好きになってしまい困りました(^^!!!!
ひたすら寂しさに耐え忍び涙を流すしかなかった2か月でしたが、寂しさを紛らわせられるようにぬすパネル(ぬすの写真を高画質プリントしてラミネートしてくれたもの)を作ってくれる人がいたり、退院してすぐに会いに来てくれる人がいたり、帰宅を喜んで泣いてくれる人がいたり、人の優しさをたくさん感じた時間でもありました。支えてくれてありがとうございました。
もしここまで全文読んだ人がいたらすごいです笑

大活躍だったぬすパネルも宝物です


お友達も喜んでくれてうれしかった

おわり

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