世界をつくり変える男 イーロン・マスク
・テスラがとは言わず電気自動車が普及する未来を描きEVの特許も無償で公開した。
・新しいテクノロジーを作り、ビジネスを成功させ、石油や自動車産業などの既得権益の圧力とも戦う同時のミッションに人は心踊らされている
・宮崎駿「理想を失わない現実主義者になれ。理想のない現実主義者ならいくらでもいる。」
・松下幸之助の水道哲学「安くて大量に出る水道が社会にあるから人が水に寛容になれるように、製品を量産して社会に還元すれば世界が良くなる」
・ギブンコンディションで考えると「経験や常識やデータ」に基づくためコストを10分の1にしたいという突拍子のない目標ができない
・マスクは細かい技術的な細部も知っており「なぜその素材を使うのか?」などの質問をした際に具体的な理由がないと詰めてくる
・世界を作るには開拓者と定住者が必要である。ネットバブル時代に定住してきた企業が多い中でマスクは開拓系の企業を作っている。
・三日三晩眠らずにプログラミングに取り組んでマスターしたように、一気にインプットを行う
・「物理学のレベルにまで落とし込め」と言うマスクの口癖や、「なぜを5回繰り返せ」のトヨタなど本質に立ちかえることが解決に重要
・会社のフェーズは「0から1」「1から100」「再生」「畳む」の4つがある。「1から100」の多い日本で未来を作るのが得意ではなくなっている
所感
こういう自伝を読むときは美化されているということを考慮して読まなければならない。大抵はその人物を称賛する事ばかりだからだ。
EV車といっても発電所が化石燃料で太陽光パネルを作るのに相当の電力がいるので、結局のところ原発をガンガン作ろうみたいな話になる未来な気がした。
そうすると原発や太陽光を作るメーカーは中国で、イーロンマスクが経済危機を中国に救われた経緯を見ればその辺が疑問に思う。
またザッカーバーグやビルゲイツもそうだが、彼らはプログラムではなくインフラを作るためのコネとカネを作り出す能力が高かったからでありそもそもシリコンバレー成功者のやり方が日本で通じるかというとかなり難しい。
プログラミングなどの実用スキル系はこの本にもあったように3日間集中して一気に身に付けるのは映像をやっている筆者も同意。
マスクはSFなどの本が好きだったことから、製品ではなく人類のライフスタイルを設計する能力があるのではないか。
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