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弾丸納骨ツアー

4月中旬に亡くなった義父の四十九日と納骨のため、本日は休みを取り昨日仕事を終わらせた後に最終一本前の新幹線で帰省しています。

事前に霊園と何度も連絡をとり、樹木葬の区画購入契約と納骨を一気に済ませる予定にしていました。そのため、四十九日と納骨のお経を霊園に行く前にお寺さんで済ませることにしました。今朝から雨だったので、足元の悪い中を霊園までお寺さんに足を運んでもらうより良かった、と大嫌いな雨だけど少しホッとしました。

さてお寺さんですが、今回は葬儀の時とは違うお寺さんにお願いしました。霊園に宗派を伝えて紹介してもらったお寺です。というのも、葬儀の時の僧侶はそれはそれはクソ坊主(失礼…!)だったのです。義母曰く、斎場が契約しているお寺とのこと。お布施を納めに控室に伺いましたが目も合わせずに挨拶もなく黙ってお布施を受け取りました。その後、バタバタと葬儀会場に入ってくると棺のそばまで何やら葬儀用の用具を置きに行きながら、故人の顔を一瞥すらしなかったのです。一通りお経を上げて親族の誰とも目を合わせることなく、特に何か言葉をかけることもなく、来た時と同じように草履をバタバタ言わせながら帰っていきました。

そんな事があったので、同じお寺さんには絶対に頼まないと決めていたのです。ですが、聞けば立派な構えのお寺だそうで檀家さんも数多く抱えておられるとのことでした。立派とは…?

一方で今回紹介されたお寺はといえば、事前にGoogleマップで調べストリートビューで確認する限り典型的なお寺の作りではなく、住宅地にひっそりと佇む感じの、門前にお寺の名前が刻まれた石碑がなければ一般住宅と間違えてしまいそうなくらいの地味な作りです。ちょっと不安でした。

ところが、お邪魔して呼び鈴を鳴らして、出てきてくださった瞬間からもう違う!柔らかい語り口調にこちらが安心できるような気遣いが感じられました。四十九日と納骨のお経をあげた後、お経の意味を簡単に説明してくださって、おそらく生前に故人にはお会いしていないけれどこれもご縁です…と話してくださいました。ありがたい。檀家制度はとっていないこと、いつでも困りごとわからないことがあれば相談して欲しい、と一切の押し付けなく丁寧に言葉をかけて頂きました。
お寺の内装もしかし、豪華な内装ではないけれどしっかりとメンテナンスされて清潔感があり、手作りの装飾なども所々あるような、心安らぐ空間でした。

実家に帰宅後、近所の親戚に簡単な報告をしに寄ったのですが、大きな寺の檀家だと一口10万や20万の寄付を求められることは珍しくないのだとか。しかも、檀家の誰かがそれを集金して回らされるんですって。

立派ってどういうことなんだろうって改めて考えさせられます。ちょうどさっき「人のあるべき姿ってすごく地味だ」というXの同業者ツイートを発見。いや、ほんとじゃわ…と独りごちたところです。

自分も地味に頑張ろー✊
なーむー

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