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初心者の遊鞠風が読む2024/03/31のホロスコープ

1.はじめに

暦の上では立春を過ぎましたが、まだまだ寒い日が続いて、冬物が手放せません。桜の蕾も固いままです。
仕事が終わって夜空を見上げると、東の空に北斗七星が上って来ていました。そこから春の大曲線をたどると、うしかい座のアークトゥルスからおとめ座のスピカを辿ることができて、空模様の変化を感じられます。
暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、スマホで天気を見ても、気温が上がってくる予報となっています。
そんな春の入口の空模様を見ていきたいと思います。

2.2024/03/24からの星の動き

2024/03/24のホロスコープ

03/24は金星と土星がピタリと重なっていましたが、動きの速い金星は土星を追い越していきます。代わりに火星が少しずつ土星に近づいて来て、03/31は金星・土星・火星が等間隔に並びます。魚座土星のテーマに、真剣さや厳しさが出てきそうです。魚座金星と牡牛座木星のミューチュアル・リセプションは相変わらずですが、セクスタイル(60度のアスペクト)が緩むので、関係性としては弱まっていきます。金星―木星の関係性は、強すぎて他の星々を無視しているところもありましたので、ある意味丁度良い塩梅になるかもしれません。
水星かなり減速してきていて、しばらくは牡羊座に残ります。
月は乙女座から03/25に天秤座で満月を迎え、以降は欠けていくフェーズとなります。

3.2024/03/25の月食と満月

2024/03/25のホロスコープ

03/25に天秤座で月食が起こります。天文イベントとしては半影月食と呼ばれるタイプで、完全に月が欠けるタイプではありません。夕方、東の空から満月が上ってきますが、すでに月食が始まった状態で月が昇ってきます。さらに、かなり地球から遠いタイミングでの月食なので、月の大きさも小さめです。
ここまでが、占星術というよりは天文学的な話ですが、国内の月食としてはトリッキーな感じがします。
占星術的には、魚座金星と牡牛座木星のミューチュアル・リセプション状態でのセクスタイルが一番強いタイミングで起こります。非常に強い金星が、魚座土星とコンジャクションしているので、ここも強い形です。
占星術としては一般的な解釈ではないかもしれませんが、今回の天秤座月食は天文現象同様にトリッキーな印象を持ちました。最近のホロスコープは魚座(金星・火星・土星)、牡羊座(太陽・水星)、牡牛座(木星)に偏っていて、このあたりは魚座が人生の最後、牡羊座が生まれたばかりと、かなり根源的な部分を扱います。
一方で、天秤座は7番目の星座なので、ちょうど人生の中間くらいで、しかも最近は弱かった風のエレメンツを持つ星座なので、かなり毛色が違います。
魚座に多くの星が入っている時間は長くないですが、土星はしばらく魚座に滞在します。魚座土星による”目を背けてはいけない部分”というのは、非常に難しくて、簡単な解決はないと思います。
例えばですが、最近スイスで安楽死を選択した日本人女性が話題になりました。安楽死の是非をコメントはしませんが、森鴎外の高瀬舟という小説でも一種の安楽死が描写されています。
日本で許されていない、安楽死は罪なのか。もちろん日本では“罪”となりますが、それも人間が定めたルールで、そのルールが正しいのか、誰も本当の意味で答えは持っていないと思います。森鷗外の時代と21世紀の今で、同じ問題が出てきているのです。
例えば魚座土星の”目を背けてはいけない部分”というのは、こういう問題だと思うのです。数学のような正解はなくて、解釈によっては罪にもなる。でも、このような問題に対して、現在進行形で悩んでいる方もたくさんいらっしゃるはずです。
今回の天秤座での月食は、答えの問題にある種の現実的な落とし所を見つけるイメージです。魚座で強い金星が「結局ハッピーなら問題ないよね」と言い、天秤座の月が「他人やルールと折り合いがつく範囲でね」と言うような感じです。

4.2024/03/31のホロスコープ

2024/03/31のホロスコープ

イメージ:春をのんびり過ごす準備期間
まだまだ楽しい時間ですが、先に備えてやるべきことをやっておきましょう。
03/31のホロスコープ自体は、先週ごろから大きな変化はありません。金星と土星のコンジャクション(0度のアスペクト)がほぐれて、火星と均等に並んでいます。
来週以降、本格的に水星が逆行をはじめ、金星も牡羊座入りすると調子を落とします。地球の内側を回る動きの速い星々の調子が変わるので、駆け回るというよりは、じっくりと地に足をつけるという具合です。水星逆行中となるので、ある意味過去を振り返るにはちょうどよい時期です。
同じタイミングで、火星と土星の角度がコンジャクションしてくるので、厳しさも出てきます。ただ、この厳しさというのは、誰かに怒られるとか実務で重責を課せられるとか、そういうものとは違う気がします。先ほど高瀬舟でも書きましたが、表面的ではなく、奥の深いところの問題に対する厳しさです。
4月は始まりの季節ですが、軽快に楽しく……、という星々の雰囲気ではなさそうで、どちらかというとゆっくり丁寧にという感じです。そのタイミングにmustな事象もでやすい時期なので、直前のこのタイミングで片付けられる課題は片付けておくと良いでしょう。
アスペクトはあまり変化がありませんが、火星と木星がクインタイル(72度のアスペクト)を組んでいて、金星とは違う意味で軽さが出ています。

5.おわりに

最近職場で花粉症に苦しんでいる方が目立ってきました。
春と聞くと、春爛漫とか春うららとか、明るい季節のイメージですが、人によっては悩みの多い季節なのかもしれません。
学生の方でも、環境が変わって苦労する方も多いと思います。
占星術で、今はこんなホロスコープだから! と、アドバイスをできればいいのですが、なかなかそういうわけにもいきません。
今年の占星術上の空模様は、あまり爛漫な春という感じには見えません。ゆったりと構えて、他の人々とものんびりと交流していく方が、良さそうです。万が一誤解が生じても、水星逆行中の出来事なので取返しが付きます。
一方で水星逆行中は本来繋がることができない過去に繋がることもできます。過去を司る部分もある魚座に力があるタイミングなので、昔の友人との出会い……という形もあり得るかもしれません。(憎き宿敵の可能性もありますが)

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