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目覚ましで起きたのにいつもと時間が違う

目覚ましの音で起きたと思ったらいつもと違う時間だった。
どういうことだろう、いつも目覚ましは決まった時間に1度しかかけていない。
目覚ましで起きられたなら同じ時間になるはずだ。

可能性は、
1. 実は目覚ましの音では起きていない
2. 目覚ましの時間がずれていた
のどちらかだとは思うんだけど。
もしくは、私が今の時間を間違えている・・・?

うん、それはないね。私は時計をしっかり見ているし、今が何月何日かということもわかっている。
謎は深まるばかり。でも、今日は日曜日だから学校はない!ゆっくり寝られるぞー! そしてまた寝る私であった。
「あ~よく寝た」
時刻はお昼を過ぎていた。
朝に寝て起きたら夕方になっていた・・・。
不思議なこともあるもんだね。
さてと、お腹すいたから何か食べよっと。
冷蔵庫に何か入っているかな? あれ?何も入ってないじゃん。
あ、そういえば昨日お母さんが『明日は買い物に行くからねー』って言ってたっけ。すっかり忘れてたよ。
じゃあ外に買いに行かなきゃなのかぁ。
めんどくさいけど仕方ないよね。
よしっ、準備完了!いざ出陣!! コンビニに到着! 私の住んでいるところは田舎なので、コンビニまで行くには結構歩かないと行けないのだ。
家から歩いて25分くらいのところにあるのだが、その道のりだけでも十分運動になるくらいだ。
とりあえず買うものを先に決めちゃおうかな。
うーん、そうだなぁ。おにぎりとかパンにしようかなぁ。飲み物は何にしようかなー。よしっ決めた!お茶にしよう! お茶を手に取りレジに向かう。
お会計が終わり外に出る。
もうすでに外は暗くなり始めていた。
早く帰ろうと思い小走りで家へと向かう。
「おい!」
後ろから男の声が聞こえた気がしたので振り向く。するとそこには見覚えのある男が立っていた。
え!?なんであの男がいるの!? その男は私をいじめた元彼だった。
どうしよう。関わりたくないな。無視しちゃおっと。
そう思い走って家に向かおうとする。
しかし、男はしつこく追いかけてくる。
「待てよ!」
そう言って腕をつかまれる。
痛い。怖い。助けて誰か・・・。
周りを見るが誰もいない。みんな自分の家に帰っているからだ。
大声で助けを呼んでも誰も来ないことはわかっていた。
「久しぶりだな」
男が話しかけてくる。
「・・・久しぶりです」
何とかして声を振り絞り返事をする。
「元気にしてたか?」
「はい・・・」
元気ではないけどね。あなたのせいで。
「そうか、それならよかったよ」
何が良かったのよ。こっちは嫌な思い出しかないってのに。
「あの、離してくださいませんか?」
腕をつかむ力が強くて痛かった。それに怖かった。
「あぁすまんすまん」
やっと離してもらえた。
「それでさ、俺お前に話したいことがあるんだよ」
話って何よ。もうあなたと話すことなんてないのに。
「なんですか?」
「俺たちやり直さないか?」
「え!?」
なんで急にそんなこと言いだすわけ!?意味が分からないんですけど!
「いや、別に嫌ならいいんだ。ただ俺はお前のことまだ好きだしな」
「えっ!?」
いきなりそんなことを言われて驚いた。まさかこんなことを言うなんて思ってなかったからだ。

・・・と思ったところで目が覚めた。
全部ゆめだったんだ。

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