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【シティリーグ優勝】フワンテ軸サーナイトex 解説

はじめに

こんにちは。みかんかん(@mikan_n_kanzume)と申します。普段は千葉~都内をメインに活動しています。主に自主大会に参加することが多いので、マッチした際はよろしくお願いします。

本記事は4/15(土)に行われたシティリーグにて使用し、優勝することができたサーナイトexの解説記事になります。クレイバースト・スノーハザードで新たに登場したカードに対する評価と既存カードとの噛み合いをメインに、使用したデッキの構築経緯とカードの採用理由を記載していきます。
少しでもサーナイトexのデッキを使用される方の参考になればと思います。
※本記事ではこのデッキの各対面の回し方については記載しておりません。
上記含めた質問等はTwitterの個人DMでお答えしますので、お気兼ねなく相談ください。

また、各サーナイトの呼び方として、

サーナイトex → サーナイトex
サーナイト(アルカナシャイン) → サーナイト

と記載しておりますので、ご留意ください。

サーナイトex考察
(クレイバースト・スノーハザード環境)

クレイバースト・スノーハザードが発売され、サーナイトexのデッキは様々な強化を受けました。新たに採用が検討されるカードとして、

・ナンジャモ
・すごいつりざお
・勇気のおまもり
・リバーサルエネルギー
・ミカルゲ(しっこくのわざわい)


上記の5枚が挙げられます。
各カードについて触れていきます。

・ナンジャモ

デッキをサポートするカード①
序盤はデッキを回すためのドローサポートとなり、中盤から後半にかけてはドローできる枚数が減りますが、相手の手札を流しながらこちらはキルリアとサーナイトでドローできるためかなり相性の良いサポートカードです。今まで博士の研究ジャッジマンを採用していた枠に入るカードとなります。博士の研究と比較した際に自分の手札を全て山札に戻してしまうため、終盤の山札が圧縮出来ていないといった欠点があります。

・すごいつりざお

デッキをサポートするカード②
ふつうのつりざお
がレギュ落ちしてしまい、全対象のポケモンをトラッシュから回収する手段がクララやミモザといったサポートカードしか存在していなかったカードプールにおいては、かなり優秀なカードになります。
①トラッシュのポケモンを手札に戻したいかor山札に戻したいか
サポートを使って戻したいかorグッズを使って戻したいか
上記2項目を自分の構築と相談し、合うカードを選択します。

・勇気のおまもり

デッキのパワーをあげるカード①
今まで300ダメージを出すためにはミュウツーVunion、ザシアンVやサーナイトにエネルギーをたくさん貼る必要がありましたが、フワンテというサイドを1枚しか取られない種ポケモンでも簡単に300ダメージを出せるようになりました。
他にも、ミュウにつけることでサーナイトexの特性で逃げエネを確保できる回数を増やしたり、マナフィやラルトスに貼ることでヤミラミのロストマインのダメージ効率を抑えることが出来ます。

・リバーサルエネルギー

デッキのパワーをあげるカード②
今まではサーナイトで300以上のダメージを出すためには手張り2回+サーナイトexの特性で6枚エネルギーを加速するか、ピクニックバスケット等の回復カードを駆使して8枚エネルギーを加速するしかありませんでしたが、このカードの登場によって手張り1回とサーナイトexの特性のみで急に330以上のダメージを出すことができるようになりました。
エルレイドに付けて攻撃しながらベンチに付けかえることで使い回すことも可能です。
相手にサイドが先行されている時という条件はありますが、もともと立ち上がりが遅いサーナイトexのデッキにとっては大きなデメリットになっていない所も相性が良いです。

・ミカルゲ(しっこくのわざわい)

特定のデッキへのメタカード①
主に特性を止めたいカードとして、

・ゲノセクトV
・ネオラントV

があります。ゲノセクトVはミュウVmax、ネオラントVはルギアVstarやパオジアンexのデッキに採用されているケースが多いです。
これらのデッキをどれだけ重く見るか、現状の構築で上記のデッキにどれだけ勝算があるのかを考え、デッキ枠を1枚割くほどの価値があるのか+スタートするリスクを天秤にかけて採用を検討します。
霧の水晶やレベルボールに対応している点が優秀です。

デッキリスト

上記を踏まえて、当日使用したデッキリストはこちらになります。

4/15(土) シティリーグS4 優勝

デッキコード: 4cDxDK-ZMl9Ib-D88Ycc

当日のマッチアップ

予選
⭕️ 6-4 ロストバレット(炎)
❌ LO  サーナイトex
⭕️ 6-4 ロストバレット(炎)
⭕️ 6-5 ルギアVstar(一撃)

3勝1敗で8位通過

決勝トーナメント
⭕️
6-5 ギラティナVstar
⭕️ 6-5 サーナイトex+ミュウツーVunion
⭕️ 6-2 ルギアVstar(白)

計 6勝1敗で優勝でした。

予選で1敗した対戦については、相手のサーナイトexにクチート(あまいわな)が採用されており、スタートしたマナフィをボスの司令で縛られてしまいました。解決カードも無く山札の残数もこちらの方が少なかったため即投了。
クチートは完全に切っていましたが、概ね想定通りのマッチアップで想定通りの動きを通せました。先手後手が大事な試合ではほぼ先攻を取れたのも相当大きかったです。

デッキの構築経緯

サーナイトexの構築を考えるにあたり、一番最初に意識した点は高打点のアプローチです。

先攻を取られた際に先攻2ターン目からポケモンVstar勇気のおまもり付きのexポケモンから攻撃されることを考えると、後攻3ターン目には300ダメージを出せるのが好ましいです。

候補としては以下の2つ。

①フワンテ+勇気のおまもり
②サーナイト+リバーサルエネルギー

どちらも試しましたが、3ターン目で達成するのはそこまで難しくありませんでした。

ですが、問題はその後の盤面です。
300ダメージを出せるフワンテとサーナイトはVstarやex主体のデッキでは無視し難い存在です。そのため、次のターンにはほぼ倒されてしまいます。つまり、ベンチのポケモンは狙われにくくなるということです。
攻撃専用のフワンテ特性でドローできるサーナイト、盤面に残す価値のあるカードは圧倒的に後者になります。そのため、サーナイトで攻撃するメリットがあまりありません。

また、フワンテにはサーナイトexの特性でエネルギーを加速するため、手張り権が余ります。その手張り権をサーナイトに使うことで、300ダメージを出すフワンテを押し付けながら裏のサーナイトを育てていくことができます。

対面にもよりますが、300近くのダメージを必要とする試合でも1試合で2回出せれば充分と考えており、

勇気のおまもりフワンテ×2
勇気のおまもりフワンテ + 8エネサーナイト

で4枚サイドを取れれば充分です。
上記から、リバーサルエネルギーの必要性をあまり感じませんでした。

ですが、勇気のおまもり+フワンテにも欠点が存在します。それは、明確なメタカードに弱すぎるということです。
明確なメタカードとしては、

・ロストスイーパー
・ツールジャマー

が挙げられます。

勇気のおまもりをつけて70ダメージ以上乗ったフワンテに対して、ロストスイーパーを使われて勇気のおまもりをはがされたりツールジャマーをつけられて効果を無効化されることで攻撃されずとも倒されてしまいます。

捲り性能が高いサーナイトexのデッキといえ、グッズ+攻撃で1ターンにポケモンを2体倒されてしまっては間に合いません。

勇気のおまもり+フワンテのパワーはかなり高いですが、使用する上で上記のメタを掻い潜る方法は見つけられませんでした。

自分が出るシティリーグが新弾発売日の次の日ということもあり、勇気のおまもり+フワンテに対するメタがそこまで回らないという予想もありましたが、ロストスイーパーはメタ関係無しに採用されている構築も多いです。

そこで検討したのが、

再現性を確保しつつ遅れを取らないようにする
むしろサイドを先行していく

というプランを構築に用意することです。
そのためには、

・最初の殴り出し
・高火力アタッカーの準備

をいかに早くできるかがポイントです。
サーナイトexのデッキにおいて、最速で攻撃できるターンは2ターン目からになります。
また、綺麗に回れば最高火力も2ターン目から出すことが可能です。そのため、1ターン目に盤面を展開し、2ターン目からサーナイトexを建ててフワンテで攻撃できる構築が理想です。
そこに勇気のおまもりまでつけられればさらに強いですよね。

そのため、上記を軸として構築を考えていくことにしました。

各カードの採用理由

再度デッキレシピ掲載

※一部抜粋して記載しています

ポケモン(19枚)

・キルリア(ミラージュステップ)
初手にラルトスを展開できなかった時の打開策として採用しました。
2ターン目のこちらの理想としてはフワンテで攻撃していく動きになりますが、毎回達成できるものではありません。そのような時のサブプランとして使用します。また、2ターン目からサーナイトexに進化できる状況下においても、攻撃よりも盤面の展開を優先したい時にはミラージュステップから入ります。
ミラージュステップを使う、使わない展開を見極め、上手く使えたら強力なカードです。

・エルレイド
アタッカー兼サポート要員です。
1-1-2-2のサイドプランで6枚取得する際に、相手のサイド1のポケモンにフワンテを2回当ててしまうと、サイド2のポケモンを取る際にサーナイトで殴るorフワンテをトラッシュから回収する必要が出てきます。サイドを2枚取った後にサイド1のポケモンで返されることまで考えて、フワンテを温存したい時にアタッカーとして運用することが多いです。
また、今回の構築に採用されているサポートカードは使用タイミングを選ぶものばかりです。
エルレイドが居るだけで一番強いタイミングでサポートカードを使うことができます。
また博士の研究を採用していない都合上終盤の山札が圧縮できておらず、手札を干渉されるとキルリアやサーナイトだけではボスの司令等のリーサルに辿り着くことが難しいです。
次のターンにボスの司令がリーサルとなる盤面において、エルレイドでボスの司令をサーチしながら他のアタッカーで攻撃することで、相手に手札干渉エルレイドを狙うことの両方を要求できます。
これが両立できないデッキタイプも多いため、詰み盤面を形成できる点が強力です。

・クレセリア
ロスト系統のデッキやサーナイトミラーを意識して採用しました。主にセイボリーと合わせて使用することが多いです。
ウッウのおとぼけスピットやフワンテのバルーンボムの返しに、セイボリーを打ちながらクレセリアの技でベンチのキュワワーやキルリアを狙うことで、バトル場に弱いポケモンを残しながらベンチを2体に減らすことができます。
フワンテに対しては強力なアタッカーが投げられにくいため、盤面や手札に干渉しながらベンチを狙う動きがかなり刺さります。
クレセリアで技を使うために、サーナイトexの特性でトラッシュからエネルギーを加速しすぎると終盤トラッシュにエネルギーが足りなくなる可能性があるので、エネルギー管理には気をつけて運用します。

・フワンテ(2枚)
勇気のおまもりによってかなり強化されたカードです。本デッキのメインアタッカーで、1回の試合で2回以上使いたいため2枚の採用です。
フワンテで300ダメージを出す想定がされる試合では、2枚目を温存しながら試合を運んでいきます。本構築にはピクニックバスケットが採用されており、30回復することで110ダメージ乗ったフワンテを作ることができます。これにより330ダメージまで出すことが可能になり、2進化exポケモンやVmaxポケモンを1発で倒すことができるようになります。
3枚目のフワンテよりはレスキューキャリーの方が優先度が高いと思います。

【おまけ】
・ラルトス(サイコショット)
従来のサーナイトexのデッキでは、技「テレポートブレイク」を持つラルトスの採用が一般的です。このデッキでは1ターン目にはミュウをバトル場に出すことが多く、後攻1ターン目に技を使用してバトル場に出したいポケモン(クレッフィ等)が居ないため、テレポートブレイクの価値がそこまで高くありません。
このラルトスを採用した理由は、ミラーにおいてのアタッカーになれるためです。
サーナイトミラーにおいてのメインアタッカーは主にフワンテになります。サーナイトで攻撃し、フワンテで返されてはもったいないです。また、HPが40削れて残HPが30になるため、ミュウサイコショットで倒すケースもあります。その際、フワンテとミュウは、サーナイトミラーにおいては全く脅威になりません。つまり、無視できるアタッカーであるということです。以下の盤面を考えます。

相手のフワンテに40ダメージ乗っている想定
相手のフワンテをフワンテで倒す

こちらの盤面としてはかなり上出来ですが、相手視点ではバトル場のフワンテは脅威ではないため、次のターンにボスの司令やクレセリアでベンチのキルリアを狙えるターンになります。
キルリアを取られてしまうと次のターンはベンチにラルトスを置くことができますが、進化はできないためプレイの幅が狭くなってしまいます。また、ベンチにラルトスが置けていないためふしぎなアメを有効活用できません。

それでは、バトル場がラルトスだったらどうでしょうか。

相手のフワンテに40ダメージ乗っている想定
相手のフワンテをラルトスで倒す

ラルトスで相手のフワンテを倒し、返しでベンチのキルリアを狙われてしまいました。
今回はさきほどと違い、ラルトスを進化させることが可能です。ふしぎなアメを使ってエルレイドやサーナイトに進化したり、リファインのキルリアが余っていれば進化してドローすることができます。ダメージを少し負ってしまうことが気になりますが、エルレイドに進化できればそこまで気になりません。

上記はあくまで一例です。実際シティリーグでこのラルトスが活きたかと言われれば全く活きなかったし、練習でサーナイトミラーを何回もやりましたが、ラルトスでこの技を宣言したのは数える程です。
ですがHPラインが70と既存のラルトスと同じであり、30ダメージ出せるポケモン無視されても進化できるラルトスとして、採用する価値は大いにあると思います。
ミラージュステップから入った際にラルトスやふしぎなアメが余ることがあるため、少しでも選択肢を増やせるのは良いと思っています。
サーナイトex190ダメージラルトス30ダメージ220ダメージ出せることも覚えておくと活きる機会があるかもしれません。

グッズ(20枚)

・勇気のおまもり(3枚)
このデッキの軸となるカードです。構築経緯にも記載した通り、多めに採用することで3ターン目の300ダメージが安定し、2ターン目から240〜300のダメージも狙いやすくなります。枚数を2枚に減らしてペパーを採用することも検討しましたが、Vstar軸相手におまもりフワンテを2回使ったり、ロストに対しても強く出れるカードのため現物を優先しました。
ミュウのふしぎなしっぽで回収できない点には注意です。

・ピクニックバスケット
このデッキの役割としては2つあります。
1つ目はHPの回復用です。
サーナイトにサーナイトexの特性を2回使ってエネルギーを2枚加速し、1枚手張りから動かす時にピクニックバスケットを使用すれば残HPが130になります。主にヤミラミのロストマインの圏外になる点が魅力です。
サーナイトex自身に特性でエネルギーを加速する際も、1枚までであれば帳消しにすることができます。HPが310のexポケモンは耐久力がかなり高く、1発で倒すことは難しいです。
2つ目は高打点を出すためのHP調整用です。
対象はフワンテサーナイトになります。
フワンテに対してはポケモン解説のところでも記載しましたが、30回復することでHPを110ダメージ乗った状態に調整できるため、330ダメージまで出すことができるようになります。
サーナイトはHPが140であるため最大で6エネまでしか加速できませんが、ピクニックバスケットを使うことで8エネまで加速できるようになります。手張りも合わせることで9エネまでつけることができ、こちらも330ダメージまで出すことができるようになります。
ザシアンVを採用していないこのリストでは310以上のダメージが出しにくいため、このカードの枠は必須になると思います。

サポート(9枚)

・ナンジャモ(4枚)
ドローと相手の手札干渉を両立した素晴らしいカードです。初動から使っていきたいカードであり、キルリアやサーナイトを残しながら戦っていくコンセプトであるため、後半でも手札が細くなりにくい点から最大枚数の採用です。
手札を山札の下に戻すため、山札と手札の内容を把握しておけば山札を引き切らなくても欲しいカードまで辿り着けるようになります。
ナンジャモを使用した後は山札を混ぜたほうが良いのか、混ぜないほうが良いのかを意識してプレイできると、狙った動きを通しやすくなります。
この考え方はナンジャモを打たれた側でも同じことが言えるので、慣れておきましょう。

・セイボリー
ポケモンの特性で回すデッキが環境に多く存在しており、ベンチをフル展開してきた時に使うと非常に強力です。ネオラントVやイキリンコexなど、相手の負け筋を消してしまう時に打ちづらい点がネックです。
次のターンにナンジャモを使って相手の手札を流したい時、相手視点でもナンジャモを警戒してベンチにポケモンを並べてきます。そのため1ターン前からバディキャッチでセイボリーを持ってきて相手に見せておくことで、ベンチにポケモンを置きづらくしてナンジャモを強く使うことができます。

・クララ
他の選択肢として、ミモザすごいつりざおがあります。
トラッシュからポケモンを回収したい時はそのポケモンをすぐ盤面に展開したいことが多く、手札に戻せるという点を高く評価してクララを採用しました。ポケモンの採用枚数が全てギリギリなため、サイドにどのポケモンが落ちているかを確認して試合ごとにクララの価値を決めておきます。

スタジアム(2枚)

・崩れたスタジアム
サーナイトexのデッキがポケモンで回していくデッキタイプであるため、自分のベンチを制限するこのカードの採用はかなり迷いました。
ですが、このスタジアムの有無でロスト系統のデッキに対する勝率がかなり高くなったため、採用に至りました。
本構築はザシアンVを採用しておりませんが、ザシアンV採用のデッキであればもっと強く使えるスタジアムだと思います。

エネルギー(10枚)

・基本超エネルギー(10枚)
フワンテをメインとしているためそこまでエネルギーの枚数は必要ではありません。サーナイトで330ダメージ出す選択肢も取れるように、1枚余裕をもって10枚の採用としました。
手札にエネルギーが1枚しかなく手張り権が残っている時に、サーナイトに手張りするか、かがやくゲッコウガの特性でドローするかの選択がよく発生します。
エネルギー管理はサーナイトexのデッキを使用するにあたって非常に大事で、エネルギー1枚の使い方だけで展開が大きく左右されます。

以上が、採用理由となります。

チャンピオンズフェスティバル

フワンテ+勇気のおまもりに合うカードとして高額プロモカードのチャンピオンズフェスティバルが話題になっています。
勇気のおまもりを付けたフワンテにサーナイトexの特性を5回使用し、チャンピオンズフェスティバルを使ってHPを10回復し、再度サーナイトexの特性を使うことで110ダメージを負ったフワンテを作ることができます。
入手難易度が非常に高いため甘えて今回は採用を見送りましたが、入手難易度が低ければ間違いなく採用していたと思います。

代用カード

フワンテで330ダメージを出すためには(20n+10)ダメージ回復できれば良いため、チャンピオンズフェスティバルである必要がありません。具体例として、30ダメージを回復できるピクニックバスケットなどがあります。
それでは、ピクニックバスケットなどの回復カードはチャンピオンズフェスティバルの代用になるのでしょうか。



答えは「No」です。



その理由は、サーナイトexのデッキの特徴にあります。

サーナイトexのデッキはサーナイトexの特性に依存するため、特性を止められてしまうとかなり動きを制限されてしまいます。
特性を止めてくるカードの代表が、頂への雪道です。
サーナイトexのデッキでは、頂への雪道の解答を3〜4枚は用意しておく必要があります。

そして、チャンピオンズフェスティバルはスタジアムカードであるため、頂への雪道の解答になるのです。

全員のHPを30回復できるグッズ
全員のHPを10回復できるスタジアム

この2枚は効果は近いように感じますが、サーナイトexのデッキにおける価値は全く違います。
つまり、「フワンテ+勇気のおまもり」単体で見た際にはピクニックバスケットでなんの問題もありませんが、「サーナイトexのデッキ」として見た際には全くの別カードである、ということです。

そのため、サーナイトexのデッキに入るチャンピオンズフェスティバルの代用となるカードは現状存在していないといえます。

それでは、サーナイトexのデッキにチャンピオンズフェスティバルは必須でしょうか。



個人的な意見ですが、「現状はNo」です。
ですが、今後かなり重要視されるカードになると思っています。

理由は2つあります。

1つ目は、フワンテに対するメタの増加です。

最初に述べた通り、フワンテの対策はデッキのパワーをそこまで落とすことなく可能です。
そのため、フワンテを使用せずに高耐久のポケモンを倒せるプランを構築に用意しておく必要があります。現状一番簡単なのは、サーナイトで攻撃することです。
サーナイトのHPは140であるため、こちらもチャンピオンズフェスティバルと相性の良いカードになります。フワンテだけではなく、サーナイトでも高火力を出しやすくなる点が高評価ポイントになります。

2つ目は、環境の変移です。

これから様々なexのカードが登場し、徐々にex環境へと移行していくことが想定されます。
V環境からex環境への移行で一番大きな点は、試合スピードの低下です。そのため、2進化のexポケモンが評価される環境になると予想しています。2進化exポケモンのHPラインは310〜330付近が目安となるため、今より310以上のダメージの価値が高くなります。


現状で必須と言い切れない理由は、上記を満たすためには絶対にチャンピオンズフェスティバルでないといけない、というわけではないからです。あくまで、現状一番デッキと噛み合いが良いカードである、ということです。

当然、チャンピオンズフェスティバルを採用している構築の方がプレイの幅が広がります。
自分に甘えないのであれば採用した方が良いと思っています。




僕は甘えます。

おわりに

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
本記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
環境トップの性能を誇るデッキタイプであるが故に、ミラー意識メタへの解答など、デッキ構築から非常に難しいデッキです。
今回は運も良くシティリーグで優勝することができましたが、あと1日遅ければこのリストではメタに踏まれてここまでの結果が出せていなかったと思います。
環境に合わせてカスタマイズしていきましょう!

また、質問やご指摘がございましたら、私のTwitter(@mikan_n_kanzume)までお願いします。
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それでは!

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