【独り言】母から感じる気づきの言語化

仕事をペースダウンして、やっとできた時間で祖母の誕生日プレゼントを買いに出かけた。

今までは子育てと仕事と家のことで手いっぱいで、気になっていたけどできなかったことだった。

お洋服を3点。

もう90歳を越える祖母は、なかなか洋服を買いに出かけられないからありがたいよ、と言ってくれた。

夏の暑い日に、ふと見かけた冷え冷えのタオルケットと低反発の冷え冷え枕を衝動買いしたのよね。

お花柄で見ただけで気分が上がって、なかなか思うように出かけられない状況の祖母が見たら気分も変わるんじゃないかって思って。

早速贈ったら、思いの外大喜びで電話がかかってきた。

老いと向き合いながら日々を送っていることが、言葉ひとつひとつから感じられて、心にズシンと響いたの。

誕生日にも何か贈ってあげようと思ったキッカケだった。

意識するようになったら、祖母と電話をする機会も増えた。

仕事柄、言葉から生活背景が垣間見える。

孫としてできる限りのことはしたいな、と思った。

会話の内容が以前よりも昔の話が増えたと思った。

今までは私の子育てに関連して、私の父の子ども時代を話すことが多かったのね。

だけど先日は、自分の子どもの頃の話が多かったな。

初めて聞く内容ばかりで、聞き入っちゃった。

仕事で90歳以上の方と話すと同じように感じることがある。

自分の生まれ育った家族の話をよくしてくれるの。

70代くらいの現役おばあちゃんな女性は、自分の子育てや子どもの子育てサポートで、私の今とすごく会話が合うのよね。

80代の方も自分の息子や娘の話とかよくしてくれると思った。

だけど、90歳も越えるとだんだん子どもにかえるのかなぁ、となんとなく感じてる。

懐かしいあの頃を思い出す日が増えるのかな。

母にそんな話をすると反応が微妙だった。

気をつけなければ、と思った。

母とは距離感が難しい。

私以上に一生懸命で、一途な母だもの。

そして、その奥にある承認欲求の高さにも薄々気づいてる。

私の奥にもあったソレは、子育てにおける「無償の愛」の制限因子になりやすい気がする。

承認欲求が高い人は、満たされない想いであふれてる。

満たされていないと、無償の愛を無意識に振り撒くのは難しい。

母親が満たされていることってすごく大事だと思う。

母は常に満たされない人だった。

LINEでもらった言葉にふと感じる。

私が祖母にしてあげたいと思う気持ちは、母の義母に喜ばれようと思う承認欲求を邪魔するんだな、と。

ハッキリとは言わないけれど、一緒に喜ぶという姿勢はなくて。

だから、一緒に行きたいと毎回言うお墓参りも誘ってもらえないのかもしれない。

それならそれでいい。

ずっと母との関係には違和感があって、私は母の想いを満たす行動をとってきたけれど、それが母を満たすことはなくて。

私が父にいい顔をするのも気に食わないんだろうなと思ったし、私がアレコレして上手くやるのも気に食わないんだろうな、と。

私が話したことはほとんどが筒抜けで、今まではそういうものだと思っていた私が、最近は少しずつ距離を置こうと思えるようになってきてる。

母をいい形で思ってあげられないのはダメだ、と思い込んできた私だけど、そろそろそんな思い込みからも解放されようと思う。

女性って複雑だと思う。

器用でそこそここなせる人が多いから、自分の想いや考え次第で、どんな方向にも進んでいける。

昔は時代背景や主流の考え方による縛りで、女性は自分らしく生きる選択肢があまりなかったし、人のお世話が人生の大半だったと思う。

でも今は違うものね。

今は男性が優しくなり、女性が強くなったなぁ、なんて感じるもの←ホントは言っちゃいけない差別発言！？

テレビでも女の子のパパ大好き！が増えてるとか。

わかる、私もパパ大好きだったし。

だけど妻としての私はそれを見て、女の子がいなくて良かったかもなぁ、なんて思っちゃったりした。

夫にとって一番は、常に私であってほしい、なんて思ってしまうのよね。

女同士っていうのは複雑だよね。

母娘で仲がいいっていうのはスゴイなぁって思うもの。

きっと乗り越えてきたものってたくさんあるのだろうなぁ。

最近、特に人とのバランスを考えるようになったてきた。

やっとよ。

今までの私って、何かを成し遂げるとかさ、「すること」とか「結果」を大切にしてきたと思うのね。

そのとき周りにいる人が見えてないわけじゃなかったけど、あんまり気にしないでやってきたと思う。

でも今はやっとね、周りの人の気持ちを考えて、一歩引けるし、ブレーキもかかるようになってきたかな。

そういうことを教えてくれたのは親じゃなかった。

私は夫にたくさんのことを教えてもらったと思う。

いろんなことと自分を切り離して、これから生きていくために必要なことを改めて考えるいい機会にきてる。

それが、人生の折り返し地点なのかなぁ。

そんな自分に、それを考える十分な時間を与えてあげることも必要だよね、と、今の自分にオッケーを出せてるのはいい感じ。

そうやって地面を踏み鳴らして、人生の再出発よね。

ちなみに、母はお花いっぱいのお葬式をあげてほしいって言ってた。

母らしい人生だったねって快く送り出せるように、少し距離を置いて、お互いに苦しくない関係性で、長くうまくやっていけたらいいと思う。