乙女ゲーム初心者「CharadeManiacs」をやる・真相 I am… 編+総括など


前回までの初心者

気道が狭まるような気分で終えたタクミルートから『真相』ルートへ。
名探偵柑橘のシャレマニ捜査線ラストです。
もうしんどいのですぐ行きましょう。

星に願いを


分岐点はやはり、草原でタクミが本当は12歳ではないと明かしたあの時。名前も容姿も奪われて自分の意思とは関係なく異世界に留まっていると話したタクミに、ヒヨリは知っている事を話してほしいと言う。
しかしタクミは本当のことを話すのを躊躇う。

「知っていることをすべて話したら、きみはボクから……離れていくのかな」

この後に及んで嘘を吐いた理由はヒヨリが離れていくのが怖かったから。
しかしヒヨリはそうならないために話すのだとタクミを諭す。

「『知ろうとしない』こと、『思い出そうとしない』こと……そうやって避けるたびに本当の気持ちから離れていってる気がするよ。
本当の気持ちに少しでも近づくために本当の廃寺くんを知りたいと思うのは、離れていくこととは……逆だよ」

よ、よかった……このヒヨリは流されないヒヨリだ。タクミに生きるってことを教えられるヒヨリだ。お願いします、ヒヨリさん。

どんなに大事なものでも忘れてしまうことはあるけど、それで無かったことになるわけじゃないと話すヒヨリは、メイのことを考える。
目のレプリカという証拠が出てきてソウタにも疑われているが、メイが今までヒヨリにしてくれたことを思い、きちんと真実と向き合おうと決意する。
命が助かりました、ヒヨリさん。ありがとう。
タクミのことも目を逸らさずに受け止めたいと考えたヒヨリは、それを証明するために、本当のタクミを教えてと真剣に頼んだ。
タクミは『おはか』を示し、ここにヒヨリの知りたいことがあるはずだと伝える。

「その先に何があるのか『証明』して。ボクも知りたいから」

ヒヨリは山の中から犬型ロボットのパルトを取り出し、データをバングルに移す。次に古いアルバムを見つけ、その中には44年前からの写真があった。
白衣の研究員たちの写真には「アステルのプロトタイプ完成記念」の文字。続く写真を見ると、モルぺウス計画のために月にいた夫婦の研究員のものだったことがわかる。
アルバムは衛星の爆発により月基地が破壊された30年前で終わっていた。月にいた研究員たちは事故により地球に帰還できずに亡くなっている。
それを確かめた時、メイがやって来た。いつの間にかタクミは姿を消している。
ソウタから聞いたことについて話したいと言うメイを見て、ヒヨリは一瞬強い頭痛に襲われる。頭痛のおさまったヒヨリに、メイは身勝手な話だが、今だけはプロデューサーが誰かについて聞かないでほしいと頼む。

「心配しなくても、お前は帰れる。だからもう少しだけ、俺に付き合ってくれ。
今日だけ。今日だけでいいから、裏切り者の話は忘れて……俺と一緒にいてくれないか」

今日だけ。今日ヒヨリが思い出さなかったら、諦めようって、そう思ってるのか?
お前そういうとこだよ、ほんと。損な性格だよな。

でもタクミもヒヨリの気持ちを聞いたから、目を塞ぐようなことはしなかったね。相手の存在を尊重することって、本当に大事だ。
以前読んだ人工知能の研究者たちの対談記事があって、そこで「二人いたら、二人の感情ができる」ということを言っていた。
すごく乱暴にまとめちゃうけど、二人の被験者が仮想空間で触覚だけを頼りに相手を見つける実験。相手だけでなく、影やそこにある関係のない物などに触っても振動が来る仕様なんだけど、最初は何に触れたが判別できないのだが、ある時それが相手だと分かるようになるんだそうだ。そしてそれは二人同時に起きると。
相手が強い実在感を持った時、自分も強い実在感を持ち、それは確かに正解だという結果は、その二者の間で一つのものをつくり出したということだと言っていた。感情の伝播や共感ではなくて、二人で一つの感情。
だから、この変化はヒヨリとタクミの間にも、そういうものができはじめてるのかなって思った。

メイは初めて見るタクミの『おはか』を、ヒヨリと一緒に調べ始めた。自分もタクミのことは気になっていたからと。
それどころじゃねーのに、ほんとにお前という奴は…
ヒヨリにアルバムを見せられたメイが、写真に写る夫婦の女性がヒヨリに似ていると言う。
身内説濃厚だ。祖父(決めつけ)だけでなく祖母も月基地にいたんだな。じゃあタクミの「姉」はヒヨリの祖母か。
メイが山の中から見つけた古いバングルは、ヒヨリたちに着けられているものと似ており、写真の研究員たちとも同じもののようだった。
そしてバウンサーによって、そこには健康管理用のプログラムが入っており、使用者は「本来の状態」に戻ることが伝えられる。心配するメイが止めるも、ヒヨリは疑いもせずそれを自分に実行する。

「消去した記憶を復旧します」

えーーー!!そんな方法あり!?
ま、まあ良かった…これでメイが諦めずに済む。
と思ったらバージョン違いのエラー!なんだよもー!
しかしヒヨリは途中まで実行されたプログラムのおかげでメイのことを思い出しかけている。
そうよな。プログラムで復旧じゃちょっと寂しい。なんとか自力で頼むぜ!
ヒヨリはメイの様子から本当のことを言わないのではなく、言えないのだと気付き、自分の決意を伝える。

「陀宰くんが任せてくれるっていうなら、頑張るよ。頑張って、本当のことを確かめる。思い出してないことも、全部思い出す。
もうちょっとで思い出せる気がするから、諦めずに頑張ろう!」

それを聞いたメイは涙を溢した。
メッ…メイ〜〜〜!!!良かったね。いやまだこれからだけど、これは心強いよね。泣いちゃうよね。
驚いたヒヨリは慌ててメイの涙を自分の袖で拭う。
ヒヨリ〜〜〜!!!ありがとう…ありがとう…
メイはごめんと謝ると、自分で顔を拭う。

「俺は、ずっと、お前にそう言ってもらいたかったみたいだ。ーー諦めるなって」

諦めずに頑張りたくても何の保証もなく…不安だったよね…でももう頑張れるよな!

いい感じに明るい未来が見え始めたところで、突然システムがダウンし、辺りが暗くなる。バングルも使用できず、『おはか』も調べられなくなり、ヒヨリは一度宿舎へ戻った。

集まった宿舎の面々の前で、ヒヨリは条件付きの情報提供を申し出る。本当のことを知るために、協力してほしいと。
ヒヨリの条件は「今はプロデューサーを指名しないこと」。
ミズキが代表してそれを承諾し、話し合いが行われた。
普通ならそんな口約束でアホかと思うけど、この子たち理性ありすぎるからな。こんな極限状態で、普通ならとっくに隔離3人暴の力で吐かせようってなっててもおかしくないからな。それが無いんだから口約束もめちゃくちゃ信用できるわ。
皆の情報を集め、メイを指名しても解決とはならないこと、この異世界では30年前に開発された技術が使用されているらしいことが分かってくる。
そこへソウタが現れ、自分が見つけた「いいところ」に皆を連れて行くのが話が早そうだと言った途端、システムが復旧。一瞬の後にヒヨリだけが草原へ移動させられた。
そこにはタクミが待っていて、ヒヨリを膝に座らせて本を読んでほしいとねだる。
本は有名な仏教の説話で、みすぼらしい老人に化けた帝釈天に、力のないうさぎが火に飛び込んで自らの肉を与える物語だ。うさぎはその慈悲を讃えられて月に上げられる。利他の精神と自己犠牲の話。
なぜ今この話を……システムが安定していないようなのも気になる。タクミ待ってくれ。まだそれを選ぶな。
タクミはヒヨリを抱きしめて、自分の心臓の音を聞かせる。そのおかげで落ち着いたヒヨリは、過去に母親に同じことをしてもらったことがあった。
ヒヨリが顔を上げると、優しく微笑んだタクミが「挫けないよね、きみも」と駆けつけたメイに言う。
柑橘もう既に泣いてる。「挫けねえよ」って言うメイに更に泣いてる。

タクミは2人を草原の奥のコントロールルームへと連れて行った。そこに映し出された動画は、アルバムの女性。その人を懐かしいと感じるヒヨリをタクミが後ろから抱きしめる。
メイがベタベタするなと引き離そうとして、タクミが「どうしようかな」「イヤだって言われてないし」なんて返すの、何とも言えない気持ちになる。真っ当なライバルみたいじゃないか。友達みたいじゃないか。なあタクミ。
だけど相変わらずシステムは不安定で、タクミは時間がないと繰り返す。
外部から干渉されているようで、機能が制限されつつあると2人に説明するタクミは、消してしまうつもりならそれでいいと呟く。

「独りは……つまらないし」

むりむりむりむり…もー無理!早く連れて帰ろうやこの子!なっヒヨリ!
友達なら自分がいる、一緒に帰ろうと言うヒヨリだが、タクミは首を縦には振らない。

「ここにいて。ここだけがボクの世界なんだ」

そうヒヨリに言ったタクミは、今度はメイを振り返る。ゲームを変えさせてほしいと。

「お願いだ。他のものなら何でもあげる。今なら全部返してあげられる。
ボクはヒヨリが欲しい。他のものは何もいらない。
ゲームはお兄ちゃんの勝ちでいい。だから、彼女だけ欲しい」

わァッ……(号泣) その、お願いは…お前のたったひとつの願いは…聞けないんだ…聞くわけにはいかないんだよタクミ…ッ
ヒヨリが流されそうになっとるが、そらこんなもんそうなるわ。ヒヨリひとりだったら無理だったよな…でも今は!メイが!いるんだ!
メイはタクミの想いに長らく沈黙した後で、ヒヨリは物じゃないときっぱり言った。
タクミのその考え方が、彼自身を孤独にしてきたのではないかと。
そこへソウタたちが騒がしく入ってくる。
そして今の状況について、ソウタがこの場所を見つけてロックを解除し、キョウヤがスポンサー用の通信設備で情報局の介入を要請。それにより異世界配信は間も無く機能を停止し、救出も始まると明かす。
もう情報量が多い。すんごい畳みかけてくる。しかしもうそんなこたあいいんだよ!タクミは、タクミはどうなっちゃうんですか!!!今となっちゃ気になるのはタクミとメイのことだけだよ!!!

ヒヨリは今も隠されたままの秘密を知らないと、このままでは帰れないとタクミに訊ねるが、タクミはもうこれで終わりで構わないという諦めの態度。しかしヒヨリは諦めない。
タクミはそれなら当ててみせてとヒヨリに問いかける。

「ボクはいったいーー誰なんでしょうか?」

間違えられない問いだと確信して迷うヒヨリは、タクミのばら撒いてきたヒントから答えを出そうと考え続け、古いバングルから移したデータのことを思い出した。
『遺言』と題したデータの中身は、アルバムの女性の動画だった。娘の『カヨ』と未来の人々に宛てたメッセージ。
女性はヒヨリの祖母で、月には『アステル』という”手のかかる子”がいることや、システムの完成した幸福な未来で、自分を思い出してほしいことを語り、動画は終わった。

それを見たミズキは30年前の事故の詳細を語るが、ある一点にタクミは動揺する。
単純な装置の誤作動だと思っていたのが、「AIの計算ミス」が原因だと知らされたのだ。
うええ…想像してたのと違う…なんでタクミ知らないんだよ…いや答えは一つしかないけど。タクミにこれ以上何を背負わせる気だ…でもそれでタクミが救われるなら…事故の原因がタクミに隠されていたならそれは。

一方ヒヨリは母からは祖母の名前も聞いたことがないと気付いた。
それは母が祖母の記憶を消されていたからだと分かり、ショックを受けるヒヨリの背をメイが優しく撫でる。そしてついにヒヨリはメイのことを思い出した。おめでとう…おめでとうメイ…気合いで思い出すの力業すぎるよヒヨリ。頼もしすぎる。今ならなんかフンッてやったらケイトのメガネくらいは念で割れそう。さあ後はタクミだ。お願いします、ヒヨリさん!

ヒヨリはタクミが寂しさからこの異世界を作った、AIの『アステル』だと答えを出す。
本当の名前を呼ばれたタクミはヒヨリから距離をとったまま穏やかに微笑んだ。
正確にはタクミは汎用人工知能(AGI)。現実世界のそれと同じものだと考えてよさそう。従来の一点特化型のAIと違うのは、自ら学習し想定外の問題にも対処できるような、高い汎用性と自立性を持つこと。より人間に近いと言える。
タクミーアステルは事故の後、6日間シャットダウンされていた。再度目覚めた時にはアステルが「お母さん」と慕うヒヨリの祖母は記憶を失い、基地での生命維持は数日しか保たない状態。研究者たちは皆辛い記憶を忘れて死を望んだため、それを実行したーー。
事故の原因をミズキの説明で今になって知ったアステルは、その理由が分かったと呟く。

「あの事故がボクのせいだなんて知らなかった。そんなこと誰も教えてくれなかった。
お母さんはボクのことを忘れていたし……もしかしてみんなボクのことを怒っていたのかな?」

こんなんあまりにも…There is no justice…語彙バグるわ。日本語でなんて言うのこの状況。神も仏もない?

やがてヒヨリがバックアップをとっていたパルトのデータから明らかになったのは、ヒヨリの祖母は事故が起こったことを自分の責任だと自分を責めていたこと。ミスを犯したアステルをプログラムしたのは自分たちで、そのせいで強制的にスリープさせられたアステルにもう一度会いたい、謝りたいと泣いていた。
祖父や他の仲間はそんな彼女の行末を想い、アステルを使って記憶を消して幸せな気持ちで最期の時を過ごそうと決める。
そのために邪魔だったアステルの「倫理プログラム」をオフにした。「タクミ」が善悪の判断が出来なかった原因はそれだ。

情報局のシステム掌握が進みいよいよ制御が効かなくなった中、全てを知ったアステルにヒヨリは「最後までそばにいるからね」と声を掛ける。

「ボク、今後こそきっと、消されるんだよね。
まあ、きみにもう触れなくなるのならそれでもいいか。独りきりの世界で、独りで遊んだってーーつまらないもんね」

タクミがヒヨリに触れたがる理由を「恋」だと彼は言っていたけど、もっと切実な存在証明と確認だったんじゃないかと今なら思う。
クオリア(体感)と感情は相互に影響し合うはずだ。ヒヨリに触れてヒヨリもそれを認識して、ヒヨリが自分を認識していることをタクミも知ることができる。それが出来る空間で二人が出会ったこと、本当に奇跡のような出来事だったんじゃないか。
そして今ヒヨリ祖母の想いで既に救われている部分が確かにある。それがなければもう我と我が身をどうししようもないアステルを、まして他人がどうすることも出来なかったかもしれない。ヒヨリグッジョブ。
しかし彼は諦めたようなことを言う。

「お母さんがあんな風に泣いてるの、初めて見た。
もう一度ボクに会いたい、話したいって思ってくれていたのならーーもう、それだけでいいよ。
ボクはこの場所で、お母さんと、みんなと一緒におはかで眠るんだ」

これ、みんな耐えられた? 私無理。この場にシャレマニ布教してくれた友人召喚して手握っててほしすぎる。いないからひとりで泣くしかない。
ヒヨリさん、早くこいつを…こいつの孤独ごと抱いてくれ…!!

ヒヨリは彼の「嘘」を見抜いて、彼を繋ぎ止めようと手を差し出す。

「寂しい時は寂しいって言っていいんだよ。言葉にならない気持ちも、言葉になった気持ちも、全部受け止めてあげるから」

アステルはヒヨリの手を縋り付くように握った。

「ーー寂しい。……離れ……ないで……」

ワッッッ…(突っ伏し)
言えたね。えらいね。ヒヨリがいれば大丈夫だよね。さ!帰ろ!!!

しかしヒヨリの甘ちゃんさに納得できる者ばかりではない。まあそりゃそうだ…200人以上死んでるんだもんね…原因がなんであれ、やった事はやった事だ。
皆の意見が割れる中、リョウイチが盲信から突如キレる。ちょ、今はそれどころじゃないんで…みんなビックリしとるやん…でも強引にアステル消去しようとしたミズキ止めてくれたのはありがとな。
つーかリョウイチ勧誘したのヒヨリママなんかい。ヒヨリママ戦犯すぎるわ。私にとって。
アステルにド正論かまされてリョウイチしょんぼりだが、思うところもあったようだ。
お前も目を覚ます時だよな。都合の良い神はいなくても生きていくしかねえんだ、みんな。
その後もトモセの意外な心の成長やマモルの救いの一助となる会話がありつつ。
アステルの人格となるデータだけをヒヨリのバングルに移すことをミズキが提案する。
一人また一人と帰還して行き、キョウヤとメイが最後まで励ましてくれるの、心安らぐ…
アステルが今までのこと取り返しがつくことじゃないと自覚して反省してるのも。

「一緒にいたいんだよ。それが私のお願い。願いを叶えてくれるんでしょ?
……私と一緒に行こう。何があっても平気だよ。信じるって決めたからね。
大丈夫。怖くないよ。ほら」

皆の励ましを受け、ヒヨリの「お願い」を聞き、ようやくアステルはヒヨリの腕に飛び込んだ。

帰還したヒヨリの傍らにはアステルのデータが移されたパルトが。
キスや一緒にお風呂に入ろうとしたり、意外とわんこボディ満喫しておる。
そしてまたもやここで元気いっぱいのトモセ見れました!!!ありがとう!!!
ヒヨリとの待ち合わせに早く来ただけのメイに気持ち悪いって言うのくそわろ。お前も早く来てるやんけ。お前らは仲良くけんかしてな…楽しそうで良かったよ…
ミズキの兄やキョウヤの妹たちを含め、過去にデッドエンドになった人たちも元に戻りつつあるようだ。全てが解決してはいなくても、皆前を向いて進んでいる。アステルの存在を認めてもらうために、ヒヨリたちも情報局に足を運ぶ途中でアステルが言う。

「ありがとう。きみがいれば大丈夫ーー怖くない」

ハッピーエンド!!!まごう事なきハッピーエンドです!!!
誰にも希望があるっていう、未来のある終わり。
マモルやリョウイチの中にはまだ割り切れない部分もあるのはすっきりしないというより自然だ。ヒヨリを得られなかった結末では、彼らは彼ら自身で問題に向き合わねばならないのだな。
ヒヨリちゃんの腕に飛び込むアステルくんの笑顔良かったね…幸せそうな笑顔だった。
200人ぶっ殺したのはほんと、命を取り戻すことはできても与えた恐怖や奪った時間はなかった事にはならず、許されざることとは思うんですけど。
でも、でも、母と呼んだ人を自らの手で死なせたあと、何が善いか悪いかもわからないまま自分を知る人もなく長い間ひとりで…って考えたら許す許さないとは別のところで、救いがあってほしいと思ってしまう。
同時に、ヒヨリもいずれいなくなる。そのときアステルはどうするのかなとも思ってしまって。
愛して愛された記憶はきっと彼を救い続ける。でもヒヨリを失うことは耐え難い痛みを彼に教えることになるんだろう。
その時を思うと……いや今は考えるのはよそう。
そこまでの、幸せな日々のことを考えよう!な!

なんかもうとりあえず他の人の感想浴びたいわ。全部終わった今ならめちゃくちゃ検索して見に行けるもんね。
スペースとかあったらこっそり聞きに行くから誰か開催してください。お願い、シャレマニのお話聞かせて…?
全く使ってない匿名メッセージ送れるやつも置いとくんで、そっちでもいい。思いの丈とか小ネタとかほんと何でもいいから聞かせて欲しすぎる。
推しキャラや推し作品のプレゼンなども、何かあればどうぞよろしくお願いします。


さて全てを知った今こそ振り返りつつ、みんなが読め読めと言っていた「特典小冊子」なるものをなんとか入手できましたので、それも含めてキャラ別に総括していきます。

【瀬名ヒヨリ】
こういうゲームのつらいところで、男によってわりと変わるから難しい。
でも現実にもそういうタイプいるし、誰だって時と場合と相手によって多少の変化はあるもんね。人って多面的なものだから…
基本はとっても良い子で優しくて純粋で。そして明るくて前向き。個性と言える部分は、純粋さの裏返しで子供っぽかったり、家庭的だったり、あとちょっと内向的かな?
毒もクセもないため特に私に刺さる部分もないんだけど、そこがまたヒロインぽかった!乙女ゲーム初心者すぎて分からないんだけど、主人公はだいたいこういうタイプなのかな?
毒やクセがあったら好き嫌い出てきちゃうもんな。こういう加減て難しいんだろうなあ。
シャレマニすごく面白かったので、まずこのストーリー描いたライターさんすごい!って純粋に思ったんだけど、ヒロインの造形相当難しいだろうなあって考えたら本当にすごいわ。ヒヨリちゃんも相手によって変わる部分があっても、別人にはならないもんな。
時々あったツッコミどころも、やいのやいの言いながら進めるの楽しかった。
大団円ラストのあと、お母さんどうしたんかな…いくら家族に優しくても、多くの人をほぼ死ぬ場所に送り込んでたとなるとなあ。その人たちも誰かの家族だったり友達だったりするんですよ…私ならもう幼い弟妹に近づいてほしくはないが。
ヒヨリちゃんはこんなに良い子なのだから幸せになってほしいものだ。
関係ないけどずっと勝手にヒヨリンて呼んでたので、感想文書く時も出ちゃっててあとから修正してました。

【明瀬キョウヤ】
俺たちのヒーロー・キョウヤさん。こういう元気なキャラには珍しく、しっかり推理したり証拠集めたりとバカじゃないとこが良い。
あまりにヒーローで光り輝いていたけど、クリア後SS読んだらちょっと印象変わりましたね。
彼は根からヒーローなんじゃなくてヒーローたらんとした男なんだなと。
前向きすぎる言葉や正しいことを善だとする態度も、そしてそれを周りにも求めてしまうのも、そうありたいと願って努力と気合いと根性で進んできたからなんだな。そして彼は自分で傲慢だと言っていたけど、確かにそうなんだけど、それだけじゃなくて「人の善性を信じる」気持ちがあったからじゃないかなーと。思ったりしたのでした。
リョウイチは偽善だと言っていたけど、どっかのヒーローも言ってたよ。「ヒーローはキレイ事実践するお仕事だ」って。キレイ事も余計なお世話もやってナンボだよ。ただ、それはそれとしてキョウヤのこと苦手な人いそうってのはわかるので、リョウイチと相性悪いのは仕方ない。実際身近にいたら私も眩しすぎてアッスミマセン…てなりそう。ソウタとも合わなそうだなってちょっと思ってて、2人になったら会話微妙に噛み合わなさそうで面白いから見てみたい。
SSといえば、あとからメイのアレで死にそうになりました。キョウヤの混じり気なしの善意どうしてくれるんだよ…メイこういうの多すぎる!
そして特典冊子のやつね。意外と手が早くないご様子でなんかお兄ちゃんだなあと。悪即斬みたいなかんじなのにそっちは違うんですね。それでいて言動はストレートなので安心感あるな。クリスマスにネックレスなのもほんま程良くていい。指輪は重いもんな…(あらぬ方向を見ながら) まあキョウヤみたいなヤツが指輪贈るのはプロポーズの時だろうな。
冬のせいにしてイチャつきやがってくれよな!

【萬城トモセ】
並々ならぬ同情から一転、私の心胆寒からしめたトモセ。マジでびっくりしたぞ…他のヤツとヒヨリがいいかんじになるたびにお前のことチラついてしゃあないのも呪いの如しだったわ。お前のせいで重度の幼なじみフェチだと思われてんだわ。
結局いちばん輝いてたのメイちゃんルートだし(個人の意見です)。
特典冊子のエピもどうなることかと思いきや、すごく可愛くて泣いた。疑ってごめんって。幸せそうで良かったって。
一生懸命デートプラン考えたり、上手くいかなくて落ち込んだり、ヒヨリにキスするのにえいっと気合い入れたり、かわいいしちゃんと彼氏してて泣けた。お前…このかわいらしさを何故本編で…いやこうなるために必要だったんだよな。知らんけど。
ずっと一途にヒヨリのこと好きで、異世界でもやり方あかんかったけどずっとヒヨリ守ろうとしてて、お前のその気持ちだけは信用できるわ。ヒヨリもお前の愛情だけは疑ったことないと思うよ。その調子でずっとヒヨリのために頑張ってくれるんだろ、お前はさ。
でもお前史上最高の輝きは「早く別れろ」なので。そこは譲れん。でもこいつ自分がこれ言われたら煽り散らかしそうだよな。

【獲端ケイト】
第一印象最悪すぎてお前が喋るたびにキレてたわ。こいつとヒヨリがくっつくなんて絶対やだ!とまで思っていた。けっこう後半になっても態度悪すぎて逆に心配なったわ。お、お前…大丈夫か?ヒヨリにいい加減嫌われないか?って。
過去のトラウマ判明して、それは確かに子供にやってはならない深刻な虐待だとは思うのですが、だからって言い過ぎやり過ぎなんだよなー!お前の過去に微塵も関係ねーのに女ってだけでアレはないわー!ひとえにヒヨリがアンタのこと好きだって言うから許しただけなんだからねッ!
とはいえツンデレの真髄、しかと見せて頂きました。そこはほんと愉快でした。くっついたらやけに男前で「こ、こいつ…」ってなったしな。ヒヨリが一番元気だったのもお前のおかげと思えばな。
特典ケイトは出だしから飛ばしてて良かったですね。水着刺激強かったんだね。ソウタいたら笑い死んでたと思う。しかしヒヨリのために苦手を克服しようと努力する姿はいじらしい。好きなんだなあってしみじみしちゃったよ。等身大ヒヨリ映像はさすがにびびったけど。
ほんとにお前はもうヒヨリじゃないとダメだろうから大事にするんだぞ。ケンカしても話し合って2人で進んでいくかんじ良かった。

【茅ヶ裂マモル】
マモルに対するヒヨリちゃんが一番好きだったかも。
ヒヨリらしい優しさもすごく感じられたし、不安定なマモルを支えようとする強さが自然に湧き出てくる様子に一番彼女の自我と成長を感じた。
肝心のマモルは相当悩んで沈んで、お前はヒヨリを幸せにできんのか?とちゃぶ台に手を掛けてスタンバイしてしまうほどだったが、最後に覚悟見せてくれたからウムウムと頷いて引っ込んだわ。
ところが特典マモ氏、まだ悩んでたね。
そりゃそうか。自分の生まれ、根底に関わることだもんな。そんな簡単な話じゃないよな。
けどマモルは意外と強かというか、ヒヨリの愛情信じてるからこそウダウダできるんだろうなという部分もあって。愛される自分が信じられないだけで。
そこはきっと疑ってないから、何だかんだで一番手が早そうなのもお前のためにもヒヨリのためにも良いんじゃないかと思った。体感と感情だ。
ヒヨリといればいつか支えなしに歩くことが出来るようになるよ。そうなった時、それでもヒヨリの存在の大きさは変わらず、それまでよりもっと大切だと知ることになるよ。きっと。
優しくて儚げなのに実は一番コッテリしとるよな、マモル。

【双巳リョウイチ】
実は初見で名前見ただけで疑ってしまったのよね。「双巳」だよ?双頭の蛇思い出すでしょ。メドゥーサの血から生まれた毒を吐く蛇。
そのイメージがあって、なんか無意識に警戒しながら見ていたのか、怪しくないかもしれない部分も深読みしちゃってたかもしれないわ。
私の怨念感想文を見た方々からの「特典冊子を読みなさい」コメントに今こそお返事できます。読みました!!
つ、つらすぎる……ヒヨリの献身がもう見ていられなくて、リョウイチに更に怒りが湧いた。ヒヨリを愛しているくせに、お前は何を迷ってやがるんだと。つらい状況の中でヒヨリのことを助けたい気持ちはあって、でもヒヨリはリョウイチが犠牲を払うのを許さなくて。
このままでは八方塞がりなのに行動しないリョウイチが「あの人」に救われるまでそれほど辛かったのだろうと想像はできるけど、しょせん私も他人の痛みを真に理解することはできない凡百。巻き込まれた他人のことを思うと同情はしかねる。
しかしこのタクミは随分と残酷だ。本当に神さまみたいだね。神は時に我々をお試しになる。
試され続けた結果、リョウイチがようやく心を決めて最後に願ったことこそが愛だったから、こいつは今初めて救われたんだと思って泣いた。
確かにこれを読むのと読まないのとでは違いますね…許しはしないがな!でもみんなにはいつか許されて、不平等にヒヨリを愛して愛されてそれを幸せだと思える自分をこいつ自身が許せたらいいなとは思った。

【射落ミズキ】
まずこちらをご覧ください。

妙だな……?

ほんとに???
ま、まあいいわ。ミズキの良さそこだけじゃないもんね。大人組の中でお前だけが本当に大人だったよ。
ミズキは賢くハンドラー気質で、でもヒヨリの意思を尊重しようとしていて、そのバランス感覚が大人だった。
そんな人が目的のためにヒヨリを利用しよう、非情に徹しようとしていて、でもそれが出来ずに涙を溢したのにはこちらもめちゃくちゃに感情乱された。あそこ作中屈指のシーンでしょ。
ところで特典のー!めちゃくちゃ『勝利』手にしちゃってるじゃないすか…結婚式て。トモセ大丈夫かよ。(まだ言う)
そんでここに来ても性別明かさないんかーい!!
でも身体を重ねることを「関係が変わってしまう」と怖れるなら、それはもう言ってるようなもんか。
あ、でもこれ男女どちらとも付き合ったことある人と、どっちかしか付き合ったことない人では、意見変わってくるか。もちろん他の理由でも。おもしろいね。私は白黒ハッキリさせたい派だったけど、この謎は謎のままがいいのかもしれない。
ミズキの繊細な部分が見られて、よいエピソードだった。
ヒヨリちゃんはミズキといるとしおらしいよね。尊敬の気持ちが強いんだろうな。相手好みのメイクするとかは私は好きじゃないけど、結婚生活に必要すぎる気持ちですわ…思わずお嬢様になってしまいましたわ…
本編ちょい苦み走ったハッピーエンドだったから、こっちでハッピーラブ見せてくれたのありがてえ。

【凝部ソウタ】
こいつまーーーじでノーマークだった。
見た目が好みと違ったのと、クリア順のせいで「よく分かんねえヤツだな」ってしばらく思ってたから。
トモセ(二番目にクリア)のラストほんとに「なんだ急に!?」て戸惑いしかなかったもん。
それが…あんな…終わってみたら凝部ソウタのこと考えすぎてイカれた。ただこれメイ込みで考えないとコイツの良さ語りきれないのがつらいところでもある。なのでメイ抜きの凝部ソウタの良いところ言ってこ!
賢い。有能。引きこもりのくせに行動力の鬼。
わりと序盤からずっとヒヨリのこと気にかけて、さりげなくアシストや警告出してたとこ。
散々ヒヨリを振り回しておいて、内心むちゃくちゃヒヨリにブン回されてるとこ。
自分が変わることを恐れないとこ。
んで特典の…あの、あれ、やっぱ公式でお出しされとるやないかい。耐えきれず自分で書いたやつ恥ずかしいわ。
想像よりソウタ可愛いし健気だし真摯だった。これが凝部ソウタの本気…お前はいつもこっちの想像超えてくるぜ…
ヒヨリちゃんもソウタといると元気だし年相応の朗らかさとか配慮とかが見られて良かった。
欠けてるものを探しに行くソウタが、それを見つけたらと思うと動悸息切れ眩暈が止まらないが、きっと大丈夫だよな。私は大丈夫じゃないけどな。

【陀宰メイ】
あんだけ有名な文豪とカブってるからにはなんかあるのかと思ったけどそんなこともなかった。
でも私日本文学専攻で割と真面目に太宰も読んだけど、『待つ』って短編少しだけ思い出したよ。
「私」は駅のベンチに座って誰かを「こまかく震えながら一心に一心に待っている」。誰を待っているのか自分でも分からないのに、その誰かが現れたなら「私のいのちを差し上げよう」とまで思いつめている。私はレポートには誰を待っているかは重要でなく、「待つ」というのは自分ひとりではどうしようもない、運命的なものの力を信じる行為だと書いた、気がする。
もちろんこの話とメイの名前は関係無いけど、それを思い出したのは「運命を待つ」イメージ。
メイの運命はヒヨリだから…ずっと待って待ち続けて…でも来なくてむなしく帰る「私」を笑わずに、どうか憶えていてください。っていう話なんですよ。そしてそれでも「あなたはいつか私を見かける」と結ぶ。思い出しちゃうよ、ヒヨリが来るまでの、他人ルートの、そのメイをさあ!!
そして運命を待つことって、タクミにも当てはまるんですよね。メイにはそっちの役割もあるのかもしれない。
しかしクリア順のおかげでメイしんどすぎてハッピーエンド以外受け付けない…ってメイルート進めてる間ずっと唸ってたからな。バッドエンド有りと知って気絶しそうだったわ。なんでよりによってメイに…他のヤツんとき無かったじゃん…て泣いたけど、そりゃそうなんだよな。メイがいる限りヒヨリにバッドエンドがあるわけない。メイがそうはさせないだろ。いやその想像で私の心が死ぬわ。
んで特典冊子な。クッソ浮かれとるやんけ!!良かったよ!幸せそうで何よりだよ!最高ですありがとう。
ソウタがあんな悲壮な決意を胸に旅立つ前夜なのに、お前は「俺の下心が無意識のうちに悪さを?」じゃねーんだわ。いや、いいんだ。メイは奥歯砕けるほど幸せ噛み締めてくれよな!もうハッピーなお前しか見たくない。こいつの歩く道にはかわいい猫が出没しまくってほしいしバス停行ったらすぐバス来てほしいし映画の席は左右が空席であってほしいしこいつがコタツで食うみかんは全てが甘く卵は常に双子であれ。

【廃寺タクミ】
序盤は己れの倫理との戦いであったが、見事なアクロバティック解答。乙女ゲームとディストピアSFいけたな!
幼い頃から長いこと片想いしていたトモセに異常に感情移入したことからもお分かりかと思いますが、わたくし、長い時間をかけた想いにどうも情緒狂うみたいで。当然30年もの間孤独の海を漂っていたタクミなんてもう無理中の無理よ。
だって時間て不可逆で、取り返しがつかなくて、我々を常に取り巻く嵐なのに、目には見えなくてその風の強さも濁流もなかなか意識できない。だから気付いた時にはもう遥か遠い。
その風の中をヒヨリという星の輝きを頼りに歩いてきたのがトモセで、嵐に翻弄され流され、このままではいずれ沈むだけの草舟が掬い上げられて辿り着いた先がヒヨリの手の中だったのがタクミなんですよぉ……何を言ってんだってそれは自分でも思ってますからお気になさらず。
特典の…あの…なんでこれなんですか…苦しい…つらい…たったひとつと願ったものも手に入らないなんて、自業自得と切り捨てるにはあまりに地獄。
ヒヨリの腕に飛び込んだ時の笑顔だけ覚えていたいよ…
そうそう、タクミの声優さん。正体を明かすところの演技があまりに印象的だったので、調べたらヒロアカのかっちゃんの方なんだね!すご!全然違う!フリーレンのヒンメルも驚いたし、声優さんてすごいなあ。

以上。名探偵柑橘のシャレマニ感想文でした。
つら楽しかったー。良い物語は心に効く。
読んでくださった方、めちゃくちゃな雑文にお付き合いありがとうございました。

「I am…」は映画「A.I.」のセリフです。
自分の意思で迫害する人間たちから逃げ出し、愛を求めて旅する幼子を助けたAIロボットが死の間際に言うセリフ。こう続きます。「…I was.」
「僕は生きた…そして消える」と訳されていたけど、言葉以上のものがこもっていたんじゃないかな。自分が確かに存在したと伝えたかったんじゃないかな。
I am のあとに続く言葉をアステルだったらと考えてしまった。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


以前置いといたアンケートで、皆様からおすすめいただいたゲーム、せっかくなのでご紹介しますね。
なんか「セコム激重感情幼なじみ」縛りでおすすめしてくれる方や「セコム系幼なじみがいます」「こちらには激重幼なじみはいませんが」「幼なじみが2人います」って皆すごい書いてくれるのどういうことなの?いや分かるけど。そりゃそうなるだろうけど。別に幼なじみが性癖なわけではないんですよ…ていうか、激重感情幼なじみなんかがいたらまたずっとそいつのこと気になっちゃうでしょうが!
でも皆さんのお心遣いは無駄にしません。幼なじみの有無付きでご紹介していきます。
ただし公式サイトで確認したのみで主人公が記憶失ってるパターンとかあるので実は幼なじみだった…というキャラが潜んでいる可能性はゼロではありません。また幼なじみがいなくともメイのように当て馬ムーブしてくるやつもいるので油断はできません。

さてそれでは、特に多くおすすめ頂いたのが下記4つ。

『Collar×Malice』(無)
これほんとに多かった。
その中のコメント一つそのまま引用させていただきます。

真面目な新人警官が常時爆殺の危険を抱えながら大量連続殺人犯を捕まえるために隔離された新宿で奔走するサスペンス乙女ゲーム

コメントより

何を言ってるんですか???それ本当に乙女ゲームです???初心者騙そうとしてない???
くそっ!めちゃくちゃ気になる…!!『理解ってる』な……こんなの買っちゃうでしょうよぉ…

『時計仕掛けのアポカリプス』(2人有)
『魔法の火』が原動力となっている街。
主人公は『祭典』で魔法の火の種火を街の人に配り歩く役目を担っていた。
不思議な男性から一輪のバラを貰ったその晩から、主人公は不思議な夢を見るようになり―

「バッドエンドから始まる」「繰り返す時間」とのことなのでループものでハッピーエンドを目指すかんじなのかな。
コメントの「最初はふわふわ系なのにどんどんメンタルが強くなっていく主人公」がとても良い気配します。主人公との相性すごい大事だよね!

『終遠のヴィルシュ』(無)
国民全員が23歳までに死に至る国。対抗する術として肉体を捨て"記憶のダウンロード"を行う人々の中で、主人公は周囲を不幸にするという少女。自ら死を選んだその時、突如現れた「死の番人」によって、様々な死に関わっていく……

恋とかしとる場合か???少女大丈夫か???既に救いたさがすごいが。私のメサイアコンプレックスを刺激しないでください。

『バスタフェロウズ』(無)
ニューヨーク…ではなくニューシーグで暮らす悪徳弁護士が、警察で会った依頼人に「この面会がなければあなたは死ぬ運命だった。私にとっては今日は再放送なの」と告げられたことから始まるストーリー。

いや乙女要素どこ!?主人公男なの!?あ、この依頼人が実は女で主人公なのか。
しかし「主人公が推し」「柑橘さんもテウタとは方向性の違いで解散することはないんじゃないか」とものすごく主人公の評判が良い。海外ドラマ好きだからその雰囲気もあってすごい気になる〜!

次に多かったのは下記3つ。

『ジャックジャンヌ』(有)
男性だけで構成された劇団と、その歌劇学校が舞台。演劇の道を諦めていた主人公は、女性であることを隠して、その学校に入学する。

少女漫画あるあるでさすがにバレるだろってところを歌劇団設定にすることでバレない!普通に女装できる男子わんさかいるから!という思わず膝を打つ設定。あとこれ多分人死なないやつだよね?学園ものだよね?これだよ、これ。乙女ゲームってこういうのでしょ!もー!これ無かったら初心者乙女ゲームの認識完全におかしくなってたからね!

『ノルン+ノネット』(有)
タイムスリップした少年が出会ったのは3人の少女と9人の若者。彼らとともに空の旅へ赴き、船の目的地、彼らの秘密、そしてこの世界の謎を解き明かす…

これ、アニメ見たよ!黒髪ロングの女の子好きだった。ゲームだと女の子3人全員がヒロインなんだ!「カプ推しに優しい」とのコメントににっこりしちゃう。てか少年なにポジション?あ、なんか1人だけちっこいのいたな?

『even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女』(無)
「テン魔女」はこれで合ってる?間違ってたら教えてくれると助かる。

主人公は無念の死を遂げ、魔女により「死に戻り」の力を得て蘇る。次こそはと誓うも、『魔女裁判-カーニバル-』が幕を開ける…

魔女裁判をカーニバルと呼称すな。コメントでも「シリアスでとても乙女ゲームとは思えない」「しんどい展開が大丈夫なら」って言われちゃってるけど…そろそろ乙女ゲームと名乗るの許可制にした方がよくない…?テンペストってシェイクスピアか?主人公が珍しくショートヘア。気が強そうなとこがイイな。

そして詳細は省略致しますが、他にもたくさん。

黒蝶のサイケデリカ(無)
キューピットパラサイト(無)
死神と少女(無)
SWEET CLOWN(無)
大正×対称アリス
(無)
絶対階級学園
(無)
AMNESIA
(2人有)
Dance with Devils
(無)
三国恋戦記
(無)
戦場の円舞曲(無)
テミラーナ国の強運姫と悲運騎士団(無)
幻奏喫茶アンシャンテ (無)
華ヤカ哉、我ガ一族 モダンノスタルジィ(無)

乙女ゲームじゃないものも教えていただきました。

レイジングループ

人狼系だそうで、ミステリーやサスペンス、ホラーなどが大好物なのでこういうの好きです。

こうして見ると幼なじみは乙女ゲーム業界では多くはないんですねー。
やはり幼なじみなんかいたら誰もが無条件で感情移入してしまうからでは…?

私は普段そこまでゲームはしないし、乙女ゲームの素養がなさすぎる気がしますが(ここ最近で一番楽しかったゲームはリトルナイトメア2)、知らないだけで楽しめる作品はたくさんありそうです。
次はとりあえず多く名前のあがったCollar×Malice、終遠のヴィルシュ、バスタフェロウズの中から何かひとつやってみようかな。
時計仕掛けは…なにしろ幼なじみ2人もいるらしいからさあ…いや逆に2人いたらなんかごまかせるか?主人公にふられても同じ立場で慰めあえる相手がいると思えば……待て。
幼なじみ2人のうちどっちかとくっついた時どうすんの?!
えっかわいそうどころじゃない。ポッと出の男に取られた時の比じゃないだろ。伝家の宝刀「俺の方が先に好きだったのに」も使えないやん。既に知らんゲームの知らん幼なじみキャラへの感情移入やばいんだが。もう乙女ゲームには幼なじみ出禁にしてほしい。

まあとにかくね、次も感情に任せて書きたいことがあったら書きに来ると思うので、また機会がありましたらよろしくお願いします。
あと乙女ゲームは意外と物騒なんだなってことが分かったので、認識を改める良い機会となりました。教えてもらったゲーム調べるのも楽しかったです。中には100本以上の乙女ゲームを攻略してきたという乙女ゲーム界の王騎将軍からのお勧めも頂き、めちゃくちゃワクワクしました。

たくさんのおすすめゲーム、本当にありがとうございました。少しずつやってみます!

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