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令和6年度 東工大(生命理工) 総合型 合格体験記

1.はじめに

令和6年度の総合型選抜で生命理工学院に合格をいただきました。
受験をするにあたって総合型選抜に関する情報が少なかったので、自分の体験が少しでも参考になればと思い書き記しておくことにしました。
あくまでも令和6年度の体験記なので、受験を考えている方は必ず自分で東工大HPの募集要項から最新年度の情報を確認するようにしてください。

2.出願に至った経緯

私は特に行きたい大学が決まらず、やりたいことも具体的に決まることがないまま高校3年生の夏休みを迎えました。さすがに志望校を決めなければならなかったのですが、生物関連のことが学べるところ……?(でも東大と医学部には意地でも行きたくない)程度しか希望がなく、関東圏で条件に見合う大学を探していたところ、東京工業大学生命理工学院に出会いました。私は面接が嫌すぎて面接があると知った時点で候補から消し去ろうとしていましたが、進路の相談をしていた塾のチューターさんや学校の先生に(強めに)勧められたこともあり、出願することにしました。

3.志望理由書

出願の際に志望理由と自らのアピールを含めた志望理由書が必要でした。私は生物が好きでしたが、特にそれに関する研究や活動を行っていたわけではなかったかつ前述のとおり具体的にやりたいことが決まっていたわけではなかったので、当たり障りのない志望理由とSSHの成果(通っていた学校がSSH指定校だったのでやらされていた取り組んでいたもの)と文化祭運営の経験についてまとめて書きました。

私は将来、医療品や有機材料の開発に関する職業に就き、社会に貢献したいと考えています。貴学において、生命科学に関する様々な研究室があり、分野にとらわれない幅広い研究ができる点に魅力を感じ、そのために貴学を志望します。……

実際に提出した志望理由書の書き出しです。

志望理由書は手書きとwordのどちらでも良いとされていて、手書きの方が熱意が伝わりそう!!と思いましたが、字がきれいに書ける自信がなかったのと面倒くさかったのでwordにしました。
11月頃に書き始めて塾のチューターさんと学校の担任の先生に見てもらいました。ちゃんとした敬語の文章が書けないときは、3秒敬語というサイトで敬語にしてもらったりChatGPTを頼ったりしました。

4.一段階選抜

共通テストは8.5割を目標に勉強していて、文系科目が若干滑った&化学でマークミスしたものの自己採点で750↑はあったので、さすがに足切りはされないだろうと思っていました。(正確かは知りませんが足切りラインは650程度といわれています。)
募集要項に18:15頃に発表との記載があったので18時頃から待機していたのですが、結局出されたのが19:30過ぎで、待機していた私は発表されるまでの間ずっと更新ボタンを押して過ごしました……。

5.二段階選抜

一段階選抜の結果が出てから二段階選抜の試験日までは過去問と頻出分野(代謝,遺伝子の働き,生物の体内環境,生殖と発生,生物の環境応答)の資料集を読んだりその分野の問題を解いたりとひたすら生物の勉強だけをしていました。

 <筆記試験>

例年、問題のすべてが100~400字程度の記述(+図示)で、試験時間が90分なのである程度要素を書き出してほぼ1発書きになると思います。私は一段階選抜発表前に1回、一段階選抜発表後に1回分過去問を解き、学校の先生に添削をお願いしました。HPから過去3年分の問題と出題の意図が見られますが、解答は公開されていないので学校や塾を頼ることをお勧めします。
個人的になんとなく試験本番はHPに載っている問題が冊子になった形で渡されるかと思っていたのですが、A4サイズの片面印刷で左上をホチキスで止められた状態で渡されて驚きました。下書き用紙も一緒にホチキス止めされているので使いようがなくて使えませんでした……。もしかしたら切り離してもよかったのかもしれませんが……。  あと常識の範囲内で(?)なら取り消し線を引くのも許可されていたので誤字脱字とか多少の修正は全消ししなくてもできました。

 <面接>

面接官は3人で、15分程度でした。私は特に練習はしなかったのでほぼノリで乗り切りました。
志望理由を聞かれた後、口頭試問が行われました。口頭試問は生物の基本的な知識を問うもので、①タンパク質の立体構造と折りたたみ ②プログラム細胞死の仕組みとはたらきの例 についてそれぞれ2分程度で説明するように言われました。時計が置いてあってそれ見ていいですよーと言われたのですが、そんな余裕はない&見たところで時間の調節はできないなと思ったので全然時計は見ずに話せることを話せるところまで話しました。そんなに知識が豊富なわけではないので、多分どちらの質問にも2分も答えられていないですが、受かったので時間より内容かなと思いました。(個人の見解です)
その後、物理や数学も本格的にありますが…に対して「積極的に取り組みます!頑張ります!」的なことを答えました。他にも情報や英語の話をしましたが雑談程度の内容だったように思います。
基本的に面接官の方を向いて話していたのですが、向こうはあまりこちらを見ず、机の上の書類(?)を見ながら話を聞かれました。私が少し言葉に詰まった時だけこっちを向いてきて嫌でしたが、それ以外は特に圧をかけられたり意地悪な質問をされたりなど無かったので、そんなに緊張する必要はないんじゃないかなと思います。

6.おわりに

ここまで読んでくださりありがとうございます。
この投稿が東工大の総合型選抜について考えている方の手助けになれば幸いです。読んでくださったあなたの受験が無事に終わりますように。

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