膵SPNと私(精密検査)

そもそもこの話をする前に私の膵臓のどこに腫瘍が
あったのか、話をしようと思う。

膵臓は主に膵頭部、膵体部、膵尾部の3つに分けられる。
その中でも私の腫瘍は膵体部と膵尾部の境目
膵体尾部と呼ばれる場所にあった。

画伯の膵臓イメージ絵

4月12日 紹介状を持って総合病院へ受診。
採血、造影CT、エコーをした。

造影CT
X線吸収率の高いヨード造影剤を末梢の静脈内に注射してから撮影を行うものを造影CTと呼ぶ。
血管内や、血流が豊富な組織が濃く(白く)描出され、画像のコントラストが明瞭になる。虚血部分が造影されない(黒く描出される)ことによっても病変を診断できる。多くの腫瘍も血流が豊富であるため、観察しやすくなる。

初めての造影CTは、造影剤が注入された瞬間
全身が燃えるように熱くなりやや息苦しい感じがした。
アレルギー症状だったのかその後咳、くしゃみが止まらなくなり医師、看護師が沢山集まってきてちょっとした騒ぎになった。

造影CTの結果画像上は悪性度は高くないであろうこと
採血の結果、腫瘍マーカーは上がっていないため癌でも無さそうだと伝えられる。

腫瘍マーカーとはがんの種類によって特徴的に作られるタンパク質などの物質のことである。この数値が上がるとがんの可能性が出てくる。

ただ、血液検査や画像診断だけでは腫瘍の種類や悪性度を判断することは難しいとのことで
後日入院し生体検査を行うことになる。

生体検査とは疑わしい病変の一部を切り取り、菌や腫瘍の存在を詳しく調べて病気の診断を行うものである

4月14日 入院。
夜勤明けでそのまま入院することになった。
入院すると言ってるのに入院したら昼間寝れるでしょと勤務を変えてくれなかった上司は鬼畜なのかと思った。

4月15日 生体検査(以下生検)
超音波内視鏡下吸引生検法と言われる方法で検査が行われることとなった。

超音波内視鏡下吸引生検法とは超音波内視鏡から穿刺針を出し、胃や腸を介して膵臓を刺し細胞や組織を採取する検査方法である。

実際に使われる内視鏡

胃カメラの準備をしベッドに横になり
ペチジン、ハロペリドールと呼ばれる鎮静剤を注射されると数秒後私は意識が無くなり
次に起きた時には病室のベットの上にいた。
腹部に鈍痛があり検査が終わったのだということを実感する。
何故か手には携帯を持っており、夫とのLINEトークには送った覚えのない「検査終わったよ」の文字。

余談であるが私はこの総合病院に働いていたことがある。
その日の夜の担当看護師がその当時の同期であり
私を見るなりビックリして
(名字が結婚して変わっていたから私と思わなかったらしい)
なんでここにいるの!?と。
患者の状態を観察しに来る前に情報収集してるからなぜここにいるかは知ってるくせに、と思いながら
痛いからどうにかしてくれと伝えると
すぐに痛み止めの点滴を使ってくれた。
(日勤の看護師は痛いと伝えても痛み止め使ってくれなかった。)

4月17日に退院するが
その翌日から仕事に出てこいと言われる。
またここでも上司は鬼畜っぷりを発揮するのである。

後日生検の結果膵SPNではないかとのことで
私の住む田舎の総合病院では膵臓の手術が出来ないため大学病院を紹介される。

ここで、膵SPNではないかと言われるが
大学病院へ行きこの診断結果が変わっていき
最終的に膵SPNで落ち着くのである。

次から大学病院編

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