スクリーンショット_2019-11-20_23

SEIN 連載 WAYS OF SEEINGについて

SIGMA|株式会社シグマのオンラインメディア、SEIN Onlineにて、WAYS OF SEEINGという連載コラムを執筆しています。「SEIN」は当初、シグマの広報誌として冊子として2014年に刊行され、シグマ製品のユーザ登録をした方に送付されたり、家電量販店などで配布されていたのですが、2018年にウェブマガジンとして公開されるようになりました。
私の連載は、WAYS OF SEEINGというタイトルの示すように写真の見方・味わい方を指南するというものです。最初から意識していたわけではないのですが、専ら日本の写真家の作品を選んでいます。日本の写真家に拘っているというわけではないのですが、このコラムは英語にも翻訳されているので、このコラムを通して、日本語圏以外の人に、広く日本の写真家のことを知ってもらう手がかりが作れたら良いなと、思っています。
Sein Onlineのインスタグラムのアカウントもありますので、是非フォローしてみてください。

これまでに書いたコラムのリストは以下の通りです。

構図 奈良原一高
「王国」の中の作品を取り上げました。

以下の4つは、写真の中に写されている「手」に注目しています。
『1・9・4・7』石内都
『In My Room』鷹野隆大
『私は眠らない』藤岡亜弥
『PERSONA』鬼海弘雄

以下の3つは、「植物」をテーマにして取り上げています。
植物と意識の間(あわい)原美樹子
異形の植物 山村雅昭
光の葉 / プラタナスの観察 山本渉

以下の3つは、「土地と人の関係、風景のあり方」について書いています。
「KIPUKA」土地と人 岩根愛
Thereafter   渡部敏哉
光あるうちに 原芳市

本当に有難いことに、この連載では私が関心を持っている作家や作品を選んで取り上げて自由に書かせて頂いています。
写真家の作品は、写真集・写真展のように複数の写真が編集・構成された形で、初めて作品としての全体像が伝わるように制作されていることが多いですから、実際のところ、その中から恣意的に作品を選び出して、説明したり、写真家の独自性、作品の世界を言葉で表現するのはなかなか難しいと感じることも多いです。
写真家や作品を選び、文章を書く上で心がけているのは、写真を見た人が、写真家や作品に対して全く知らない状態でも、興味を持つきっかけを持ってもらえるようにする、ということです。1000字程度の短い文章ですが、写真を前に少し立ち止まってもらえるような言葉を紡いでいきたいと思っています。このコラムが、読み手の方が写真家に興味を持ったり、ウェブサイトをのぞいてみたり、さらに、写真集を手に取ったり、展覧会に足を運んだりするきっかけになれば、とても嬉しいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?