1番になったことある人ならわかるでしょ?
1番がどんなに難しいか。
例えばクラスで1番になるだけでもかなり難しい。
40人の中でトップとれるのは、たったの一人だ。
これで母数が200人とかになったら、さらに四倍難しくなる。
200人の1番なんか、200人の中の一人に選ばれないといけないわけだから、難しすぎて目から汗が飛び出てくる。
俺は、塾の経営者でありがながらほとんど郵便物を見ないし、経理のことも全然わからない。
塾の電話番号も知らないし、塾の預金通帳さえ持たされていないどころか、何年も見たこともない(経理の人が管理しているから)。
いや、もしかして一回も見たことないかもしれない。
自分にできないことは極力やらないことにしている。
苦手なことをやって逆にみんなに迷惑をかけるといけないからだ。
その俺が、たまたま封筒を見てしまった。
営業の封筒だ。
「塾生1000人超えるために」みたいなタイトルだった。
このご時世で1000人超えられる塾が日本にどれくらいあるんだろうか?
詳細はわからないが、俺らの地元でも中堅くらいの塾になるとその数がグッと少なくなってくる。
大半の塾は生徒が50人以下なのではないかと思う。
いやいや、その封筒を批判したいわけではないのだ。
1000人超えるっていうと、結構な努力をしないといけないと思うんだよ。
ましてや1万人を超えるなんて、もはやすごい努力と強運が必要になる。
お前ら本当にそれやるの?
だから何が言いたいのか?
俺は人によって目指すものが違うから、努力も違うと思うわけだ。
誰も彼もが1万人を超える塾なんか作れるわけないのだから。
これを勘違いしてしまうと、努力の浪費になってしまう。
掛け算の九九を覚えるのが目標なのに、毎日5時間も微分積分習っても仕方がないでしょう。
俺は仲間を増やそうとは思っているけど、今の俺がいる塾を大きくしようとは1ミクロンも考えていない。
最近は、高校化学のお問い合わせでお断りをしてばかりだ。
机を小さくしたり、つめればもう少し座れるかもしれない。
もっと言えば、1クラス増やせば経営も安定するし楽しくなるのだが、絶対に増やさない。
どうぞ他の塾に行ってください。紹介させていただきますだ。
昔、生徒を増やしすぎて生徒のことがよくわからなくなったことがある。
そのときは高3だけで5クラスあった。
毎年1クラスずつ減らして、やっと1クラスにしたんだから。
あとは、生徒を増やしすぎるといつか減ってしまうときがあるから、それは精神的に嫌なの。
だから俺は毎年、1クラス満席を目指してそれをクリアするようにしている。
とにかくいけるところまでいくっていうやり方はもうやめている。
余裕持って、できるだけ笑顔でできるだけハッピーに経営していく。
拡大しないので気も楽だ(仲間は増やすけどね)。
生きるのに必要以上のものを狙うと、それが故に綻びることもあるので、自分の実力に合う磐石の塾を作るのが俺は一番効率がいいと考えている。
.....そう、だからこんなに海外旅行にも行けるのである。
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