東京クロノス(VRゲーム)

週末ではないのですが書いてみました。

東京クロノスというゲームが発売されました。
岸上総合Pとの約束で時間を作りつつ遊んでおります。
まだ6~7時間程度です。来週中にはクリアしたいと思います。

途中経過ですが客観的な意見を元に記載していきます。

買いか否か?で言うと私個人の見解で言えば『確実に買い』です。
ご本人にも言いましたがこれで4000円以下は破格です。破格すぎます。
シナリオの好みや絵の好みなどなど見た目がOKであれば全く問題なし。
ADVジャンルや方向性が好みでなかったとしたら『日本発&初の長編として表現をどの会社と比べても圧倒的に考えて作られている』という点を推します。よくぞ既存大手メーカーでない会社が最初に出したと感嘆しております。余計な類の話は岸上総合Pと二人きりで話たのでそれで充分です。

他の方にも言いましたが『まずこのクオリティーの作品を出した事は絶対に無駄にならない』と確信しています。今は全力で応援して一息ついた時に改良点や開発の反省点などをしてきっと次にはもっともっと凄い作品に成長するのでしょう。その最初の1歩が『今』です。もし少しの余裕がありましたら東京クロノス触ってみる価値は十二分にあるかと思います。

「ついでなので現在のVRゲーム業界の問題点を考察してみました」
※個人的考察と仮説がありそれ以外の外部環境要因など省いている極論見解です。殴り書きな感じで丁寧に記載していません。

ゲームの開発費
ADVゲーム800万円~1億円
RPG 3000万円~30億円
例えばDL型ですと5000円で販売したとすると30%がプラットフォーム手数料で取られます。
(1本あたりの収益)
仮に5980円(税別)で販売したとすると4186円が戻ります。
パッケージ型はここに箱代と流通費が更になるので3000円位としましょう。
(※正確な数字出せますが世の中に出ていないので記載しない方がいいかなと思い伏せます)
  ・現在の大作と呼ばれているタイトルは日本と海外の売り上げ比率はざっくり2:8~3:7で大きく海外が上回っている。
 ・海外(特に英語圏)で売り難いADV及び小規模~中規模のJRPGは日本を主軸に収益モデルを考えなくてはいけない。
  ・コンシューマーではDLを含めて1万本~5万本が一番大きい実績値
ここに1本あたりの収益を入れ込むと、
 4186円と3000円の中央値で3600円と仮置きしましょう。
1万本で3600万円/5万本で1.8億円という数字が出ます。
これがコンシューマーの今の日本市場の大部分を占める売上ゾーンです。
※(注意)1万本以下のタイトルも相当数あるので実際の統計を取ると上記の数字を大幅に下回りますがあくまで「1万本以上売れる可能性のあるそれなりの規模の企画」をベースに記述しています。

で家庭用VR
 オキュラス・PSVR・その他諸々
家庭用コンシューマーの(2019年春現在)10%程度の収益市場だと思います。
なのでオキュラスGO以上限定の機種でタイトルを出した場合
売上本数想定値(国内)が1000本~5千本が想定数値となります。
 ようするにVR市場で3千本以上売れるタイトルは「かなり出来が良い」という評価です。
 問題点は「かなり出来が良い」でVR機器の2万5千円以上の購買意欲の壁をぶち破れるかどうかまだ未知数なところ。もう神がかっているレベルの出来で現時点だけで言えば恐らく3万本売れる所まで持っていける熱量であると推察しています。
 この壁を打ち破るには市場全体の『作品数』がある程度必要になってきます。クリミナルガールズXは完全VR型ではないですが多少ながらでも援護射撃になれるようにVR参入していく所存です。
 

問題点をまとめると
①:VR機器の性能のアッパーラインが定まっていない事
②:①の状態なので量産型を安定して供給出来ていない事
③:②の状態なので大手ソフトメーカーが参入してこない事
④:③の状態なのでVRハードメーカーは殆どVR動画市場とVR体験型市場を主軸として見ている事
⑤:故に家庭用VRゲームが余りでない。

考察
VRゲームが来るか来ないかでいうと私個人は「来る」派です。
あとは時期の問題と制作管理の問題。その時期に適切な様々な外部環境要因を考慮したうえで投下する作品の管理は当分は骨が折れそうな時期だと考えています。ただやらなくていいというステージではないと考えています。

解決策
 適切なポジショニング戦略・VR対応部分を考慮した作品の規模のコントロール・発売時期の市場考察と仮説をしっかりとたてる。
短期投資とリターンが見合った技術共有をするもしくは中期的なコスト管理と投資を目指す。
 
 などなど沢山の方と助け合いながら無理のないスピードで進んで行こうと考えております。

まあ小難しい事(?)書きましたが単純にいろんな人に言っていますが自分がおじいちゃん(30年後位)になった時に『終活』はソードアートオンラインのリアル体験型であると信じているのでそこに業界が進んでくれれば文句なしなのです。 おじいちゃんだけどVRの世界でメガンテ!!!とか叫んで孫世代のプレイヤーに勝つのです。「完」


MIKAGE LLC.新作ゲームの「CGX」について開発進捗や面白いエピソードなどについて掲載していきます。