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禍津神と堕ちた神、荒御魂について

※これはあくまでも筆者の意見、考えを書いたものであり、絶対にそうだと言えるものではありません。ただの愚痴吐きです。
それでもよろしければ、どうぞ。
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禍津神(まがつかみ)(禍ツ神/禍津日神(まがつひのかみ))に関する認識において、ものすごく悪いものであり、神が堕ちた姿だと思っている人が中にはいると思います。

ですが、禍津神と堕ちた神は全くの別物です!!!

禍津神とは伊邪那岐が禊をした際に祓った穢れから生まれたものであり、災厄を司る神様です。実際に災厄の根源であるともされているため、一概にいい神様とはいえないかもしれません。

けれど、悪い神様とも言えないのです。

日本神話や日本の神様には海外で言う邪神や悪魔といった悪い神様はおらず、良い面と悪い面の両方を持っています。

その証拠に、禍津神は正しくお祀りすることによって、災厄から守ってくださるとも言われています。

実際に禍津神をお祀りしている神社は少ないですけど存在しています。

そんな禍津神ですが、禍津神という一柱の神ではなく、大禍津日神(おおまがつひのかみ)と八十禍津日神(やそまがつひのかみ)の二柱を合わせて、禍津神、または禍津日神と呼びます。

これだけでも、禍津神と言う神が、皆さんが考える禍々しいだけの神ではなく、ちゃんと役割をもった神であるということがわかるのではないでしょうか?

次に堕ちた神についてです。

そもそも、日本に堕ちた神や堕ち神といわれるようなものはいないと言っても過言ではありません。理由としては、神様自体が、恐ろしい何かを、分からないという事象を日本人が神という存在として崇めて、それが何なのかを理解しようとした結果だからです。

例を挙げるとするならば、菅原道真公や平将門公でしょう。
彼らは強い怨念を抱いて亡くなったとされており、結果、怨霊となって、祟りを起こしたとされています。
そして、その怒りを沈めてもらうためにお祀りするのです。

ですので、日本の神において堕ちるということ自体がそもそもないのです。
よく、信仰心がなくなって怒って神が堕ちた〜とかありますが、それはあくまで二次元の話です。

信仰心の亡くなった神はただ消滅するだけです。そこには何も残りません。
あるとするならば、そこにいるのは神ではなく、ただの妖か鬼でしょう。

邪神とかもありますが、それは海外からの文化であり、それが日本に定着したことによって神格が堕ちるという表現になったのではないのかと筆者は考えています。


最後に荒御魂(あらみたま)についてです。
これは、祟り神とも言われたりしますが、神が持つ二面性の内の一つです。
荒御魂の反対に和御魂(にぎみたま)というものがあり、それぞれ神の怒りや荒ぶり、穏やかさや優しさを表している、神が持つ個性です。

時としてこの強い個性は同じ神であるのに全く違うものに見えてしまいます。

ここでも菅原道真公をあげるのですが、菅原道真公の荒御魂は雷神として怨霊の面で、和御魂は学問の神の天神としての面です。

このように、神がお怒りになられたり、我を忘れたりするというのは堕ちるのでは決してなく、荒御魂となられるという表現の方が適切ではないかと思われます。

以上が、筆者の意見であり考えです。
色々とツッコミどころも多いかと思いますが、あくまでもこれは筆者の考えであるということだけ、心に留めておいてくださると幸いです。

最後に、一言。
禍津神は確かに災厄の神です。
けど!!
一般的に言う堕ちた神とはまっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっったくの別物です!!!!!!!!

以上、ここまでお読みいただき、ありがとうございました!


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