三半規管の関与

勉強したことを復習をしていると治療の場面で使えそうな内容と結びついてくることが多いです。


数回治療を行った方。治療の効果がやや薄いような印象あり。この方は左脳の働きに低下がある。それに伴って小脳の働きも悪い。前回、左脳の働きに治療をして整ったのだがまた戻っている。


さて何でだろうか?どこか見落としはないだろうか?

ふと気付いたのが、刺激の選択が間違っていたのかもしれない。


確認してみる。

関節や筋肉への刺激→不可(不可:刺激が受け付けていない)

音や光の刺激→不可

アクティベータメソッド→不可

トルクリリース→可(可:刺激を受け付ける)


左脳に向かって、後頭骨・頚椎・骨盤にトルクリリースでアジャストする。再検査をすると左脳の働きは正常化したように思える。さらに細かく検査を進める。


眼球・首の動きが非常にぎこちない。立位でのバランスもふらつく。

どうやら三半規管の働きに低下がある様子。さらに、普段から首が傾いていることも症状と関連性があると見た。


三半規管は小脳と繋がりを持っている。そのため、機能が低下すると連絡を持っている部位にも機能低下が出る。


治療としては、三半規管への刺激・首の位置を整える治療を行った。その場ではすぐに症状が変化が出てはいないが、検査ではオッケーになる。

当院の治療は症状に合わせて行っているわけではない。しかし、治療をしても症状に変化が出ないと申し訳ない気持ちになる。


少しでも良くなってくれることを祈る。

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