ずっと取れない背中のだるさ

当院では一人一人に合わせて施術方法を変えています。しっかりと時間をかけて検査・治療をしています。


他の治療をしている方を否定するつもりはありませんが、はっきり申し上げると同じ症状の方でも原因は全然違います。


30代の女性が来院されました。慢性的に背中から腰にかけての張り感が続いている。部位はピンポイントでは無い。仕事は立ち仕事が多い。

このような患者さんが治療院に来たらどのような対応をしますか?

例えば、AKAを使うのであれば仙腸関節の機能障害(ズレ)を見つけるでしょう。脊柱への治療をするなら、触診をして動きの悪い部位を検出して動きやすくなるようにする。筋膜治療をするなら筋膜の滑走性を確認してリリースを行う。

様々な治療技術があるので、おそらく100人いたら100通りの治療方法になるでしょう。関節にズレがあったり動きの悪い部位があっても、それが症状の原因なのか?それとも結果として生じているのか?という関係性を理解する作業が必要になります。


張り感があるので筋肉が緊張しているのだろう。筋肉が何故ゆるむことが出来ないのか?姿勢が悪いからかな。いやいや、やっぱり骨盤に問題がありそうだ。背骨にずれがあるから。仕事の内容はどうかな?普段睡眠は取れているのかな?

色々推察することは問題を解決する鍵になります。


この方の場合、睡眠時間はやや少ない。仕事は身体を動かしている時間が多い。普段から運動習慣もある。一番気になったのは、スマホを見ている時間が相当長いこと。

ブログやツイッターでも載せていますが、本当に良くないですよ。


色々な検査をした結果、交感神経の働きが過剰だったのが原因。神経変性を起こすレベルだったことも分かりました。交感神経の働きにより血流不足を生じていたと思われます。

神経にとって生存するための条件は

・刺激

・燃料

この方の場合は燃料不足でした。


しっかりと燃料が供給されるようにアプローチすると症状はほぼ消失。


色々なテクニックがありどれも効果があります。しかし、その背景にはどこの部位に有効で何が起きたから良くなったのか、という説明が必要だと思います。

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