治す。治すのは誰?

院長の田邉です^^


早速ですが

治すのは誰でしょうか?


病院に勤めていたので、治る・治す等が良く聞かれました。ですが、私は「治す」と言う言葉を使ったことはありません。

そもそも、「治る」というのはどういう状態なのでしょうか?


風邪で言えば、咳・鼻水・熱が収まれば治るに近いと思います。お医者さんから処方される薬で治るのでしょうか?

違いますよね。自分の免疫が働いて風邪が治るのですよね?薬は一時的に症状を抑えているだけです。だから、薬を飲んで忙しく働いて、遊びまわっていたら薬の効きが悪くなれば症状がぶり返します。


つまり、身体を「治す」ことが出来るのは自分の治癒力です。色々な技術を取得するのは良い事ですが、「セラピストが治す」という考えを持つのは良くないと思います。

傷口を塞いだり怪我を治すのは自分の力、亡くなってしまった方の傷口や怪我は治りません。


例えば、ヘルニアは治せませんが、腰痛が良くなることは可能。膝の変形は治せませんが、膝の痛みが良くなることは可能。ということになります。


私は「治す」ことは出来ませんが、症状の改善に役立つことは出来ます。患者さんが持つ自然治癒力を、最大限に発揮するように引き出すことが出来るからです。

治す、と言っているセラピストが多いんじゃないかなあと思います。

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