太正ヒソヒソ裏話6
2020年12月19日に美少女文庫から発売の『吸血鬼妹の殲滅刃』の裏話その6です。
弥士郎と閑音が鉄道に乗るシーンが出てきます。
新橋駅から東海道本線で西へ。
大阪で南海鉄道に乗り換え紀伊半島を南下します。
この時期、東海道本線の東京-大阪間は全線開通しています。
本文に描写のある通り、箱根の南側を走る丹那トンネルはまだ工事中で開通しておらず、北側の御殿場線がメインラインでした。
ここは難所の一つで、複数のSLによる運行(重連)が行われていたそうです。
ちなみに電化工事はまだ済んでいません。
作中でここまでは描写していませんが、使われている機関車は、旅客列車用として国内初のオリジナル設計がなされ大量導入されたテンダー式蒸気機関車8620形という設定です。
(テンダー式というのは、機関車と炭水車=石炭と水を載せる燃料運搬車両が別になっている方式です)
JR九州で、あの作品とのコラボで運行していた機関車も同じ8620形です。
https://www.jrkyushu.co.jp/train/kimetu/index.html
ちなみに日本の蒸気機関車が黒いのは、日本で算出する石炭が煤を多く吐き出すので、車体の汚れが目立たないように、と言われています。
蒸気機関車発祥の国イギリスの石炭は煤が少ないため、あちらの機関車はカラフルなデザインになっている、とか。
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『吸血鬼妹の殲滅刃』
https://www.amazon.co.jp/dp/4829621249/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Ce.2FbYBZPCFA
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