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文字には宇宙を畳み込む力があると思う

2022年の記録をまとめています!
2022年8月に行った根津美術館の「よめないけど、いいね!」展、別の場所に書いていたのを小見出しつけて転記。

写経師になりたかった人生

そういえば先月根津美術館の企画展行ったんだった~
文字族なので……
根津氏、奈良時代の写経も持ってんの!?とひっくり返りました。しかも国宝まであった。重文もある。
奈良時代だったらわたし写経師になりたい人生でした。でも間違えて写したら罰金だってよ。

紺紙金銀字経

あと紺紙金銀字経というのがあった…初めて見た……紺の紙に、金もしくは銀の文字でお経を書いてるのは見たことあるんだけど(きれいだから好き)
これは金字と銀字を交互に(1行ずつ)書いているんよね……贅沢!手間暇!
藤原清衡がつくらせたものらしい。さすが中尊寺金色堂つくっただけある。
添付画像のポスターの下のところに写っているよ。

古筆切

古筆切コーナーもあったんですが、いつも、よく切る勇気あるね!?って思っちゃう。歌集(巻物とか)からある歌を切り取って、掛け軸とかにしちゃうのね。いや~確かに巻物だと飾れないけどさ~~~
普通のことだったのかしら。そうしたから残ってるものもあると思うけどね。

一休宗純

一休さんの書がありましてね。書って性格がわかりやすいんだろうなと思いました。自由という力強さ。たぶん現代なら、一休さんはサラリーマン無理そう。

良寛の「天地」

いちばん気に入ったのは良寛さんの書だなー。特に「天地」という、大きめの書。

https://www.nezu-muse.or.jp/jp/collection/detail.php?id=00288

画像だとちっとも伝わらないけど、見た瞬間「うわぁ」ってなったんだよね。圧倒されたというか。わたしのほかにもそんな感じで見てる人もいた。
なんか、まさに、こりゃー天地だね!!って感じ。天地というか、世界というか、宇宙というか。

昔バイト先で、同じ施設内で展覧会をやってるから観に行ってきたら~って雇用主に言われて観させてもらったことがあるんですが、でっかい書があって、何書かれてたか忘れたけれど、うっわーって圧倒されて帰ってきたんですね。その時と似てる。

バイトに帰ってきて、でっかい書がいちばんよかったですーって伝えて、そのあと雇用主も行ったのだが、その時にその書の前でおじいちゃんが「ふおおお、エネルギーを感じる……!!」ってふらふらしてたよ、って教えてもらいました。おじいちゃんには刺激が強すぎたんか。

閑話休題。
思うに……角川武蔵野ミュージアムの本棚劇場での記事にも書いたんだけれど、文字も世界へのキーになりうるのではないかと。この場合の「世界」は、阿頼耶識みたいな、そんな感じの意味です。あの記事では集合意識って書いたかな。
たとえばスピリチュアルな話だと、世界を表しうるのは幾何学模様とか数字とかになるんだろうけれど、それなら文字だって記号だからいけるんでは?と思ったりする。言語で使うから、多少色ついちゃってるけどね。でもそれは人間なので仕方なくって、逆にそれを逆手にとれるんでは?「天地」みたいに。

ところでこの書、「地」の右上に点が打ってあるんですが、なんだろうと思ったら、バランスとるために点を置いた、って解説に書いてあった。なるほど…?そこで収めたという感じかな。天に飛んで行ってしまいそうだもんな。バランスって、余白的にもだけど、エネルギー的にもかな。

さきほど一休さんの書で、人柄出るよね~って思ってたんだけど、ほかの「詩稿」っていう作品(詩のアイデア出しみたいな)は、えらい素朴な字で、さっきと全然違うんですがー!ってなりました。アーティストが本気出すとああなるのか。

常設展

あと常設の方はテーマ展示になっていて、能面コーナーがとてもよかったです。能面なんてまじまじと見たことなかった。役によって細かい規定があったりするのだけれど(髪の毛の本数とか)それでも面の個性というものはあるんだろうなあと能面師さんに想いを馳せました。あと面をつけて芝居をしたこと、ないのよなぁ。どんな感じなんだろうなぁと興味がわきました。

以下展覧会のリンク


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