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人口に膾炙した文豪の作品タイトルが持つ力

2022年の記録をまとめています!
2022年9月に行った角川武蔵野ミュージアムについて、別の場所に書いていたのを小見出しつけて転記。

東所沢公園

ゴッホの何かをやっているらしい角川武蔵野ミュージアムに初訪問……しようと思ったけれど、その日に限って真夏!しかも真昼間に行ってしまったので、駅から徒歩10分の道のりにやる気が起こらず20分くらいかかったんじゃないの……ってくらいうだうだ歩いていたら、途中、遠くにとてもいい樹々が見える……

なんだろうと思ったら角川の隣の東所沢公園でした。

やや!ここは!いいぞ!!と角川に入る前にこちらに吸い寄せられるように訪問…

別に何の変哲もない公園ですが、とてもいい、、いいぞ……ちゃんと管理もされているぞ……

しばらくたたずんでチャージされました……!!

樹々の中を歩いていたら、なんだか甘やかなにおいがして、ハチがぶんぶん来る……そして上から垂れてくるしずく……これは樹液???

こんなにボタボタ垂れるものなの??なおハチは樹肌に群がっておりました。

あとここの公園では、常設のインスタレーションがあるってGoogleマップさんが教えてくれたんだけれど、夕方以降だったみたい。チームラボのでした。

角川武蔵野ミュージアム

こちらが東所沢駅から徒歩10分、角川武蔵野ミュージアムの外観。右側。なんかジブリにこんなの出てこなかったっけ?

2階からの入場だったのですが、次に進むところがよくわからない。はて?どこに何があるのか。事前にHPは見てきたけど、現地で視覚的なわかりやすい案内とかないんだよね。スタッフさんはいるけど。

1DAYパスポートを買ったので、結局上から順番に下がるか……となったんだけど、そもそも構造が整ってなくて(たぶんアートなんだと思うけど)「わたしはいまどこに???」ってなりました。

「まぜまぜミュージアム」(図書館、美術館、博物館)ってことらしいのですが、うーん???あとで館長が松岡正剛氏だと知って、多少納得。たぶん敢えてなんだろう…自ら編集セヨ!!みたいな…

なお事前購入だとチケットはなくて、QRコードを見せて各所に入場する感じ。

ちなみにところざわサクラタウンという場所にあるらしくて、食べるところなどはそちらにそこそこありました。

武蔵野坐令和神社

ところで隣の三角は、なんだかインダストリアルな神社……神社好きではありますが、本物なのかしら……??と疑問に思ってスルーしたんですが、あとで調べたら角川創業者が崇敬している東京大神宮から御霊分けされた天照大御神が主祭神とのこと。かつ、この地の産土神社である本郷氷川神社の素戔嗚命も御霊分けされ、二柱の神様が「言霊大神(ことだまのおおかみ)」としてお祀りされているそうです。なんかアクロバティックな感じがしますね。

ご神徳は、文芸・芸術・芸能関係のようですが、またそれらと人、人と人とをつなぐ縁結びや、聖地巡礼に向かうツーリストに対する旅行安全の御利益があるそうです。最後もまたアクロバット。

神社の正式名称は「武蔵野坐令和神社(むさしのにますうるわしきやまとのみやしろ)」 、通称「武蔵野令和神社(むさしのれいわじんじゃ)」、なんと「令和」で有名になった中西進先生命名だとか。

本棚劇場~文豪のタイトルの力

角川武蔵野ミュージアムの本棚劇場。

劇場……?上の本ってどうやって取るんだ……と思っていたら、本棚をスクリーンにして、プロジェクションマッピングをやる場所だった。だいたい5分ちょっと。

今やってるのは「文豪ストレイドッグス」とのコラボだったようなのですが、文ストは知らんのじゃ……「中島敦」と「太宰治」が出てきて会話をしていました。

文ストのミニストーリーのあとの、音楽×プロジェクションマッピングはとてもよかった!!

本がバラバラっと落ちたり、元通りに整ったり……っていうのを、光だけで表現できちゃうんだねぇ。もちろんスクリーン代わりになっている本物の本は動いてない。おもしろーい。

あと音楽に合わせて文豪の名作タイトルの文字が、どどーん!と表示されるんですよね。

文字だけが。「人間失格」とか、文字が映し出されるの。

文字だけなのに、なんかぶわっと鳥肌立って感動するのよね。あれなんなのかしら。音楽のせいかなー。それだけでもなさそう。

自分で読んだことのある作品だったら、内容が想起されて、ぶわっとすることもあるかもしれないんだけど、読んだことないのもそうなったので、観客の集合意識、ないしは日本人の集合意識にアクセスした感あった。

タイトルの文字がキーになるなんて……これが……文豪のチカラかッ……!!と思うなどしました。

あと音楽がとてもよかったので文ストおもしろそう?と思いました。

アート作品も似たところあるよね。作品のバックグラウンドないしは、集合意識にアクセスする機能。

人が見れば見るほどそういう機能が強化されるのか、それともそういう力がある作品が人を引き寄せるのかはわからない。

マンガ・ラノベ図書館

あとここには「マンガ・ラノベ図書館」があるのよね。大人600円。

マンガ(1階)の方が単位時間あたりたくさん読めるからお得だと思うんだけど、わたしはラノベ(2階)の方がテンションあがりましたね。青春!!と懐かしく感じました。

一番最初に目に飛び込んできたのは、秋月こおの富士見シリーズ!!(作者名順で「あ」だから手前にあった)ルビー文庫は色が目立つから、見つけるたびに「おぉ、これは読んだ!!」ってなりましたよ。ただコバルト文庫はなかったんだよね~。

なお一度手に取った本は消毒するから別の棚に戻さないといけなかったので、性癖がバレるのを恐れて何も手に取れなかったオタク。

こねこ展

岩合さんのこねこ展ー!!!こねこは正義。

写真を撮るときは、母親ねこにお尋ねしてから撮るそうです。

グッズ買ってくればよかった。後悔。

ファン・ゴッホ ー僕には世界がこう見えるー

で、お目当ての「ファン・ゴッホ ー僕には世界がこう見えるー」展。

「ゴッホが見た世界を追体験する体感型デジタルアート展」とはなんぞ??と思って行ってみたのですが、壁と床にゴッホの油彩を映し出して、それが動く……というやつでした。画像参照。

いやこれさ……壁の映像も動くんだが、床の映像も動くんよ……酔った……5分でギブ……

さらに5分耐えたけど、こりゃあかんわと出口に退散……したのだが、出口から見てると、足元の床は動かないので見られるぞ……と気づいたのでそこから見てました。約30分のプログラム。みんな結構じーっと見てるので、出口には時々しか人来ない。

しかしこれは光の刺激に弱い人とか、暗いのがダメな人は、ダメだね。

ゴッホの絵が好きで、埋もれたい人はいいかも。あと筆致が大きく見られますね。

全体的に動くだけなくて、ヨットが動いたり、カラスが飛んでたりするので子供は楽しいかも?

個人的にはゴッホが見た世界を追体験するなら、映像に埋もれるよりは、現物見た方がいいんじゃないかなって思うけれど。色も違うしね。でも有名な作品はそうそう見られるものでもないしね。

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