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見た瞬間に圧倒される自分がそこにいる、という喜び

*2022年の記録をまとめています!
2022年9月に行った「泉屋博古館東京リニューアルオープン記念展Ⅲ 古美術逍遙 ―東洋へのまなざし」展について、別の場所に書いていたのを転記*

泉屋博古館東京へ

さて……山種美術館を出て軽食を取ったあと、んーまだもう1件行けるな!(はしご?)

ここからのアクセスの良さも考えつつ、、

「泉屋博古館東京」に行きましょう~~~(せんおくはっこかん、と読みます)
すっかり美術館オタクである。

住友家が蒐集した美術品が展示されている美術館です。

六本木はスウェーデン大使館の向かいにあります。お隣はスペイン大使館。住友感よ。

六本木一丁目駅からのアクセスがとても楽なのでおすすめ。

今やってるのは「泉屋博古館東京リニューアルオープン記念展Ⅲ 古美術逍遙 ―東洋へのまなざし」

そう、リニューアルされたばかりでとてもきれい。しかもバリアフリー。ロッカーも無料で使いやすい。100円リターン式ではない大きめロッカーです。住友感。(2回目)

踊りだしたくなる第1・2展示室

第1展示室~第4展示室までありまして。
第1展示室が、壁暗め、照明暗めで、かなりよかったです。
いいよね暗い展示室。

続く第2展示室も暗くてですね……思わずBTSを踊りそうになりました。踊ってませんよ。踊れませんので。
いや踊れないから踊らなかったわけではないですが。美術館は踊る場所ではない。

でも踊りだしたくなる美術館はいい美術館!とわたしの中で評価が定まりつつあります。

覚えておいでですか、国立西洋美術館ではバレエを踊りたくなったと申しました。

今回はBTSでした。おそらく……第1展示室が中国絵画、第2展示室が仏教美術の展示だったからではないでしょうか……アジアつながり……??

第2展示室は一番最初に大きな仏画がどーん!とありまして、それがとてもよかったです。
重文「水月観音像」だそうです。(作者:徐九方)
この部屋全部見てから、もう1度見に行きました。

それにしてもにくい……にくいのよこの配置……
ぱっと部屋に入った途端に視界に入る……
そこには一瞬で圧倒されたわたしの存在があるという……
美術館ではよく経験しますね。
楽しいですよね、瞬間で圧倒される自分って。

第3・4展示室

第3展示室が一番広くて、藤原俊成の書があったり。桃山時代の能面があったり。これ、顎の部分が口のところで切り離されていて、上の部分とはひもで結んでおく形でつながっていた。面の口を動かして表現していたりしたのだろうか。

「白紫地海松貝四菱唐花丸模様厚板」というとても豪華な着物(説明が雑)もあった。

3000人以上もの人物が精緻に描写された「二条城行幸図屏風」。これは貴重な資料。レプリカもあって、そっちは写真撮ってよかったやつでした。(サムネイルです)

若冲のメジロの絵があったんだけど、これは住友家で使用された履歴がないそう。なんか、お茶の席って、テーマを設けて、掛け軸や茶器や花をそろえるんでしたっけ?合わせづらいとかあるんかな。

第4展示室は、文房具や掛け軸がありました。

んー、なかなかいい美術館でした!!

住友さんありがとうありがとう。

コレクションについて

ちなみに、コレクションの多くは、住友家第15代当主・住友友純(号 : 春翠、1864~1926)によって集められたものということ。現在の住友グループの礎を築いたのはこの方だそうなのですが、住友家に男子がいなくなってしまったときの婿養子なんですってね。なお西園寺公望は実兄。兄は西園寺家に養子に行ったわけですね。由緒のあるお家ってなんか大変だなぁ。

また、長男の寛一も芸術に傾倒し、中国絵画を収集したそう。なお体が弱いのもあって、家督は弟が継いだとのこと。それ、芸術やるのにいちばんいいパターンでは……??

美術館にはハリオのカフェが併設されていますが、混んでいたようなので帰宅。最寄り駅についたときに土砂降りだったので、雨雲レーダーを片手にしばし待つなどしました。


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