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ElectroSwingについて喋りたいこと喋る。

まえがき

こんにちは。ミカゼです。
VRDJ Advent Calendar 2023 12/2 の記事になります。
ちなみに清書しているのは大晦日です。そうだね遅刻だね

もともと現実のほうでElectroSwingを中心にDJをちょくちょくしてまして。
縁あってVRChatでもDJさせていただく機会が増え、今では参加しやすいというのもあってVRDJのほうがプレイ頻度高くなりました。
今回はVRDJアドカレということで、私がメインで追っている『ElectroSwing』というジャンルについてざっくり喋ろうと思います。

ElectroSwingとは

まずはこちらをご覧ください。

Lone Digger / Caravan Palace

こういうやつです。
(これはElectroSwingでおそらく一番有名だと思われる曲)
ジャンル的にはハウスって感じで、私はいつも「ジャズとEDMの間の子」と説明しています。
ジャズのおしゃれな金管楽器(ブラス)のメロディーと、EDMのノリやすいリズム隊と曲の展開。
この2つの要素を上手くミックスしたジャンル…という考え方でよいと思います。少なくとも私はそう認識してます。
1920~1930年代をイメージさせる曲調で、どれもおしゃれな雰囲気が前面に出る素敵なジャンルですね。
 ※Swingっていうのはそういうリズムの取り方、跳ねるようなリズム

余談

1920~1930年頃はアメリカではの禁酒法時代と呼ばれる時代です。
第一次世界大戦の戦勝国となった当時のアメリカは経済的に大きく繁栄していく一方で、アルコールによるトラブルや犯罪で治安の悪化が多く見られたというのもあり。
1920には国の法律でお酒の製造・販売・輸送が全面的に禁止されました。

…とはいえ、禁止される側もする側も、それはそれとしてお酒は飲みたくなってしまうもの。
必然的に流行ったのが密造酒で、こういうのは地域に根付いたマフィアたちが関わり暗黙の了解的に広まってゆきます。
そうして、モグリ酒場と呼ばれるひっそりしたバーなどが生まれていったんですね。

暗い路地の階段を下った先の扉、合言葉を伝えて中に入り、集まったものたちで騒ぎながら酒を飲む。
こういった違法酒場は『スピークイージー』と呼ばれていました。

スピークイージー / wotaku feat.初音ミク

たとえば

では、ElectroSwingにはどんな曲があるんでしょうか?
いくつか有名な曲(とか私が好きな曲)を紹介させていただきます。

Dramophone / Caravan Palace

Butterfly / Swingrowers

Light Up the Night / Jamie Berry

Catgroove / Parov Stelar

FAKE STYLE / FAKE TYPE.

ココからはVOCALOID楽曲でElectroSwing要素を多分に含む曲。

フィクサー / ぬゆり

オートファジー / 柊キライ

シェイディ・レイディ / zensen

Devil's Devil / zensen

ヒアソビ / かめりあ

曲の傾向

さて、私は常々「ElectroSwingには2つのカテゴリに大別できる」と思っております。
一つは 王道 、もうひとつが 現代風 。それぞれどういうことかと言うと…

  • 王道
    Jazzの要素が強く、本来の意味でのElectroSwingといえる方向性。
    激しいワヴルベース等はなく、あくまでSwingJazzにキックと808ベース(主張の強くない低音ベース的な)を入れた程度に留めている。
    例に挙げた動画の中だと、
    Dramophone、Butterfly、Light up the Night、Catgroove、
    フィクサー、オートファジー、シェイディ・レイディ が該当。

  • 現代風
    EDMの要素が強く、最近多く見かけるタイプのElectroSwing。
    王道ElectroSwingにBassHouseの要素も入ったようなもので、強いベースドロップがあったりする。
    例に挙げた動画の中だと、
    FAKE STYLE、Devil's Devil、ヒアソビ が該当。

どちらが良い!とかはなく、単純に好みで聴き分けてゆけばよいと思います。わたしはどっちもすき。

サブカルチャー界隈

最近、実はアニメソングでもElectroSwingをちょくちょく見かけます。

【ワンピース FILM RED】ウタカタララバイ / Ado

【吸血鬼すぐ死ぬ】DIES IN NO TIME / 福山潤

また、合わせてよく見るのがVTuberさんが出されるオリジナル楽曲。
(多くはFAKE TYPE.さんが関わってたりする)

Suspect / hololive IDOL PROJECT

Doggy god's street / 戌神ころね

Jam Jam / 叶

最後に

サブカルチャー界隈…VOCALOID系も含め、徐々にElectroSwingの波が来ていると感じています。
2023年は本当に、ElectroSwingを色んなところで今まで以上に耳にする機会が多くてとても嬉しかったですね…!
ミカゼも、ElectroSwingをいろんな方たちに広めるためのDJ活動を続けてゆきます。


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