見出し画像

老健ST、学生さんと話して気づいた事

集団リハビリでは、STを目指す学生さんがボランティアとして参加することがあります。

実際の言語障害の利用者さんと1日過ごしてもらいます。課題のお手伝いもしてもらえてとても助かる存在です。そして、集団リハビリ後のSTとのフィードバックを行います。

さてさて、今回の集団リハビリではデイルームを飛び出して「お花見」に行ってきました。(呟きの通り)

学生さんも沢山来てくださり、利用者さんも普段以上にニコニコしながらお花見を楽しんでいました。

(全員女性という事もあり、男性の利用者さんのニコニコっぷりはすごかった。なんだこの差は)

そして、お決まりのフィードバックの時間。しかし今回のフィードバックはいつもと違っていました。そしてある事に気づきました。

【普段の集団リハビリの場合】

大体学生さんが聞いてくるのは、

①失語症のタイプ分類(あの利用者さんは○○タイプなんですか~?)

②老健STの仕事内容(熱く語っても反応が薄い。むしろ老健でSTの仕事あるんだという反応)

③St何年目か。(なぜ聞くのでしょうか?離職率的な?)

とこのような質問が多く、それを軸に話します。

【野外活動がある場合】

★車いすの押し方

★上着の着方がいかに難しいか、しっかり技術として身に着けるためには

★失語症の方と自然と交流が出来た。すごくうれしい

ここまで質問や感想の差があるんだ。当たり前のことかもしれないけど(室内と野外って違いますし)、私はそんな学生さんの生の声の違いに今まで気づかなかったのです。

STとして、しっかり教えた方がいいのは①~③かもしれない。すごく大切。でも、実際は★に対してのアドバイスを、もっと伝えていく必要があるのではないのかなと思ったのです。

失語症のタイプ分類も大事だけど、利用者さん一人一人の生活を見なければいけない事を後輩に伝えるのもSTとして大切。


そんな事を考えつつ、3年目の春を迎えます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?