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MTGプレイヤーかつZ/X復帰勢目線でク・リトの話をしたい(前編)

0.挨拶


Z/X勢の方、初めまして、もしくはお久しぶりです。未熟者と申します。最近、Z/Xに復帰しまして、1か月ほどプレイしておりました。自分のやっていた時代と比べてカードの種類が膨大になったせいか、非常に重厚で面白いカードゲームになっていて驚きました。自分は《ク・リト》デッキを回していたのですが、これが本当に強くて感動したので、MTGプレイヤーの立場から色々感じたことをつらつらと書き綴ろうと思いました。MTGプレイヤーなのでキャントリップとかPIG (Put Into a Graveyard)とかの用語を使いますがご容赦ください。
色々拙いところもあるとは思いますが、よろしくお願いします。



1.現代Z/X雑感


現代 Z/XはIGOBというある種Z/Xのパラダイムシフト的なシステム、ドリームキーという新たなパラメータの追加など、非常に派手で面白いゲーム体験に満ちたものになってると感じました。
一方でドリームキー獲得のためにデッキごとに条件を課されていることや、リソースリンクとIGOBにキャラクターの固定をなされていることからデッキ構築がある程度単純明快(幅が狭まっている?)になっている部分もあると感じました。
これに関しては遊々亭ブログの立花さんの記事(イデアライズとゲームスピード https://yuyu-tei.jp/blog/zx/news.php?d=2020/07/post_248 に詳しいので未読の方はご一読なさることをオススメします。
誤解を恐れずに言うのであれば、ドリームキーやIGOB、リソースリンクの方向性からZ/Xはある種のキャラゲー、つまり単一テーマでのデッキ構築が推奨されており、それによってむしろ環境の多様性があると感じました。

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これらの「キャラクター単」デッキはそれぞれに強みがありますが、その強みがどこに色濃く出るかというとリソースリンクやイデアライズ(を使うためのドリームキーの獲得条件の緩さ)や一部のキーカードである「(適性)コストを支払わずにアドバンテージを得る行為」が可能な部分だと感じます。これが正しいとすれば、デッキの最大値はここの総量に依存すると考えられます。
しかし、最大値を考えれば最小値も考えねばなりません。いつだって最大値を叩き出せるわけではないのですから。実際にいくつかのデッキは構築の段階でリソースリンクに依存していたり、ドリームキーの獲得が安定しない、最大値が少ない種類のパワーカードに依存しているなど、不安定性による最小値の低さ、脆さも持っているように見受けられます。最大値と最小値の幅が小さく、またその平均値が高ければ高いほど「強いデッキ」であると考えます。
そんな中で《ク・リト》デッキはリソースリンクをそもそも採用していない、大量のドローカードによる安定感、ドリームキーの獲得条件の緩さ、《ユニバース・プリンセス》というパワーカードによる最大値の高さなどいくつかの面で「強いデッキ」の条件を満たします。ここが恐らく自分が《ク・リト》デッキが好きな理由なのだと思います。

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2.《ク・リト》デッキ雑感


《ク・リト》デッキは無色であるが故にドロー、除去、リソースブースト、リアニメイトなど全ての色のことが出来てしまうというある種凄まじいデッキです。その反面、何かに特化しているテーマでもないので、全体除去は出来ないなど、器用貧乏な側面もあります。
さらにシフトカードの種類が多いというのもこのテーマの特徴として挙げられます。中でも《【顕誓『炸裂愛好』】ニャルラト》のように相手のイグニッションを封じるなどゲームのルールを超越した唯一無二の効果を得ることが出来るものもあり、《ク・リト》デッキを選択する理由になります。

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また、前項で挙げた《ユニバース・プリンセス》も唯一無二のパワーカードと考えられます。リソースをハイランダーにしないといけないというプレイ上の大きな制限がありますが、最速で6リソース時には2コストでハンドが減らない2枚ルーティング+チャージを与えない除去+ファッティのリアニメイトとあり得ないぶっ壊れた性能を誇ります。「《ク・リト》デッキは《ユニバース・プリンセス》を打っていれば勝てる」と揶揄されるほどであり、《ク・リト》デッキは如何にして《ユニバース・プリンセス》にアクセスするかを考えてプレイするか、がそのまま勝率に直結するテーマと言えるでしょう。先ほど、特定のパワーカードに依存するデッキは弱いと言ったばかりなのに矛盾しているじゃないかと言われるかもしれませんが、そこを支えるのが豊富なドローカード群であり、《零れ落つ蜜月バイヤッハ》という回収カードなので、《ク・リト》デッキに関しては少々例外であると考えられます。

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これらの組み合わせにより、《ク・リト》デッキは環境で他に類を見ないほどの再現性(最大値に近い動きを出し続けること)を獲得したデッキなのだと考えております。



後半は実際に自分が使用している《ク・リト》デッキについて解説していきたいと思います。(後半に続く)

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